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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/18 現在

科目名/Course title 国語学講義B/Japanese Linguistics (B) (Lecture)
担当教員(所属)/Instructor 木村 義之 (文学部国語国文学科)
授業科目区分/Category 国語国文学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2023年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 火/TUE 5
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 4
副題
/SubTitle
日本語の対人配慮表現
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 場面にふさわしい対人配慮の表現を理解するためにはどのような表現方法がとられるのか、ということを考えたい。また、現代語の敬語に直接かかわる近代の敬語について考えてみたい。
 この授業はディプロマポリシーの「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけている。」に対応している。
授業概要
/Course description
 本講義では狭義の敬語の枠に当てはまらない「対人配慮」の表現を考察してみようとするものである。対人配慮の表現では、その中心が敬語による表現であるが、敬語のシステムを使っただけでは失礼にあたる言い方も多い。敬語を理解するうえで必要な知識を確認しながらも、敬語のような形式的ルールのほかに、その背景にあるより大きな談話展開のしくみなどにも目を配って考察を加えていきたい。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
原則として講義を主体するが、学生に発言を求めながら進める。
【前期】
  (1)  現代の言語生活と敬語
  (2)  敬語のしくみと分類Ⅰ
  (3)  敬語のしくみと分類Ⅱ
  (4)  敬語の研究史Ⅰ
  (5)  敬語の研究史Ⅱ
  (6)  現代の敬語にみえる誤用と正用Ⅰ
  (7)  現代の敬語にみえる誤用と正用Ⅱ
  (8)  国語辞書の中の敬語記述
  (9)  人称代名詞Ⅰ
  (10)  人称代名詞Ⅱ
  (11)  敬語形式によらない対人配慮の表現方法とはⅠ
  (12)  敬語形式によらない対人配慮の方法方法とはⅡ
  (13) 「行為要求」表現とは何か。
  (14)  前期のまとめと試験
  (15)  試験のフィードバック
【後期】
  (1)  依頼の場面の表現Ⅰ
  (2)  依頼の場面の表現Ⅱ
  (3)  依頼の場面の表現Ⅲ
  (4)  指示・命令の場面の表現Ⅰ
  (5)  指示・命令の場面の表現Ⅱ
  (6)  指示・命令の場面の表現Ⅲ
  (7)  禁止の場面の表現
  (8)  忠告・助言の場面の表現
  (9)  評価性のともなう表現
  (10)  許可を求める表現・申し出をする表現
  (11)  不平・不満をのべる表現
  (12)  意見表明をする場面の表現
  (13)  感謝と謝罪の場面の表現
  (14)  近代文学にみえる対人配慮表現
  (15)  後期のまとめと試験
準備学習・履修上の注意
/Notices
他人に気を配る言い方とはどのような場面でどのように使われるかに注意しながら授業に参加してほしい。
本授業の予習・復習にはおおむね4時間を想定しています。
【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
小川誉子美、前田直子『敬語を中心とした対人関係の表現―待遇表現―』(スリーエーネットワーク)2003年  ISBN-13 : 978-4883192724 

【参考書】
蒲谷宏・川口義一・坂本恵『敬語表現』(大修館書店)1998年  ISBN-13 : 978-4469221435 
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
試験50%、出席・授業への参加態度等50%を目安として総合的に評価する。ただし、受講生の理解度によっては臨時にリポートを課すことがある。その場合は、授業への参加態度に加点して評価する。

【評価基準】
試験:試験:授業で扱ったテーマに関する問題に解答できる。
授業への参加態度:指名されたときに、的確に発言し、他の学生の発言にも関心をもって授業に参加している。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
manabacourseを通じて行う。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】

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