シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2021/10/30 現在

科目名/Course title 中古文学講義C/Japanese Literature: the Heian Era (Lecture) C
担当教員(所属)/Instructor 高野 晴代 (文学部国語国文学科)
授業科目区分/Category 国語国文学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2021年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 木/THU 3
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 4
副題
/SubTitle
『源氏物語』の和歌を読む
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
『源氏物語』には800首程の和歌が収載されている。本講義では、作中和歌を中心に本文を味読する。下にも示す参考文献『源氏物語の和歌』は、『源氏物語』の各巻から一首選び、解説を施したものである。その一首の場面と、その場面を含む『源氏物語』の本文の読解を行う。一人で詠んだ独詠歌、詠み交わされた贈答歌・唱和歌など、さまざまな和歌を取り上げている。特徴的な詠み方の和歌を抽出しているので、詠み手の心情を探りたい。
また、平安後期から鎌倉初期に描かれたとされる「国宝源氏物語絵巻」をはじめ、『源氏物語』に関連する絵画作品は、現代に至るまで数多く描かれている。本講義では、その「源氏絵」の内のいくつかを紹介し、描かれた場面や表現の特徴について解説する。それぞれの絵画作品を深く鑑賞し、『源氏物語』を読み継いできた人々の、享受の様相を探っていきたい。
次のような4点を到達目標とする。①『源氏物語』の概要を理解する。②講義で扱った和歌の特徴について説明することができる。③作中和歌の詠み手の心情を考察することができる。④源氏絵の特徴について理解する。
この授業はディプロマ・ポリシー中の「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけている」に対応している。
授業概要
/Course description
はじめに『源氏物語』の概要並びに詠歌の特徴的な方法について解説を行う。作中和歌であることの意味についても考察する。
授業は配布資料を用い、シラバスに明記した順番で各巻を扱う。
各巻ではじめに年立、系図を確認する。前週までには、授業で扱う資料は配付するので、それらを読み、授業に備える。授業では、テキスト及びそれが含まれる『源氏物語』の本文を読み、内容の理解を深める。
その箇所にかかわる源氏絵を見つつ、それらを創出した『源氏物語』享受のあり方を考察する。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
はじめに『源氏物語』の概要並びに詠歌の特徴的な方法について解説を行う。作中和歌であることの意味についても考察する。
授業は配布資料を用い、シラバスに明記した順番で各巻を扱う。
各巻ではじめに年立、系図を確認する。前週までには、授業で扱う資料は配付するので、それらを読み、授業に備える。授業では、テキスト及びそれが含まれる『源氏物語』の本文を読み、内容の理解を深める。
その箇所にかかわる源氏絵を見つつ、それらを創出した『源氏物語』享受のあり方を考察する。和歌の捉え方、源氏絵の見方など、意見を出し合う時間を取りたい。

第1回   ガイダンス・『源氏物語』の概要と作中和歌について
第2回   「蓬生」巻・歌の機能を考える。
第3回   「帚木」巻
第4回   「末摘花」巻
第5回   「花散里」巻
第6回   「関屋」巻
第7回   「絵合」巻
第8回   「松風」巻
第9回   「朝顔」巻
第10回 「少女」巻
第11回 「玉鬘」巻
第12回 「胡蝶」巻
第13回 「蛍」巻 
第14回 「篝火」巻 
第15回 前期のまとめ
以下後期
第16回  「行幸」巻 
第17回  「藤袴」巻 
第18回  「梅枝」巻 
第19回  「藤裏葉」巻
第20回  「柏木」巻 
第21回  「横笛」巻 
第22回  「鈴虫」巻
第23回  「匂宮」巻 
第24回  「紅梅」巻 
第25回  「橋姫」巻
第26回  「椎本」巻 
第27回  「総角」巻 
第28回  「早蕨」巻 
第29回  「宿木」巻
第30回    全体のまとめ



準備学習・履修上の注意
/Notices
(予習)   次週扱う配布資料を熟読し、わかりにくい語句を辞書で調べるなど、授業に備える。
(復習)講義内で扱った和歌の特徴などを整理し、まとめておく。

各授業における予習復習時間数の平均は3時間程度を想定している。



教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
使用しない。配布資料を用いる。

【参考書】
高野晴代『源氏物語と和歌』 (笠間書院、2011)
そのほか、各巻を論じるための参考書を授業内で紹介したい。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
毎授業のリアクションペーパーと授業への参加度(40%)
前後期において提出するリポート(40%)
前後期において実施する小テスト(20%)
【評価基準】
授業を通して得た課題を、調査、検討を行い、持論を展開している点を評価します。
小テストは、さまざまな知識をどのように捉えることができたかを確認します。
リアクションペーパーには授業中にできなかった質問などについて記していることも
評価の基準とします。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
小テスト、レポートについて、採点後コメントを付けて返却します。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】

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