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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 第二言語習得/Second Language Acquisition |
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担当教員(所属)/Instructor | 副島 健作 (文学部国語国文学科) |
授業科目区分/Category | 国語国文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 木/THU 5 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
【授業のねらい】 すでに母語を十分獲得した者がもう一つの言語を習得するとき、一体どのような習得過程を辿るのであろうか。これは日本人学習者に対する外国語教育においても、外国人学習者に対する日本語教育においても共通の、そして最大の課題であり、これが明らかにされないかぎり、効果的な語学教育法は期待できない。本講義では、この大きなテーマである、第二言語習得の理論や研究方法を探る。 【達成目標】 (1)第一言語習得と第二言語習得の異なる点を説明できる。 (2)日本語学習者が日本語を学習・習得していく過程の中でどのような困難に直面するのかを学ぶことができる。もちろん、このような問題や壁は日本語学習者のみではなく、外国語学習者によって普遍的に起こりえる課題である。 (3)言語習得のメカニズムをふまえた指導方法について知識を得ることができる。 (4)第二言語習得論におけるさまざまな先行研究の成果を知り考察できる |
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授業概要 /Course description |
第二言語習得理論とは何か、第二言語を習得する過程を日本語教育、そして、外国語教育で考えていくとともに、教室内習得と教室外の自然習得の類似点、相違点も考え、より効果的で効率的な語学教育を模索する。また、言語習得においては、「目標言語(第二言語)」のみではなく、自分の母国語からの影響も大変重要になってくる。それらの点を、事例を通して見る。そこから、言語教育の在り方や研究方法を共に考える。 授業スタイルは基本的に講義だが、受講生には授業の後半に発表をしてもらう。発表テーマは、それまで授業で学んできたテーマの中から個人の好みにより課題(論文)を選びプレゼンしてもらう。この作業を通して、履修者はそれぞれ第二言語習得で検討される問題点や今後の課題を改めて考えてもらいたい。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:第二言語習得論とは/授業の説明 第2回:中間言語:学習者独自の言語体系:多言語の事例から 第3回:学習者の母語は第二言語習得にどう影響するか 第4回:習得の順序はあるのか 第5回:インプットの重要性 第6回:アウトプットの重要性 第7回:文法を教えることに効果はあるのか 第8回:教室で何がきるのか (1):どこに焦点をあてるか 第9回:教室で何ができるのか(2):フィードバックはどう行うか 第10回:言語習得に関わる個人差の影響(1):年齢 第11回:言語習得に関わる個人差の影響(2):適性 第12回:まとめ:教室で私たちができること 第13回:発表(1)とディスカッション 第14回:発表(2)とディスカッション 第15回:ふりかえりと試験 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
特にないが、言語教育に関心を持っている人に特に積極的に参加してほしい。 本授業の予習・復習にはおおむね4時間を想定しています。 【授業外学修の内容】 毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 毎回資料を配布する。 【参考書】 日本語を教えるための第二言語習得論入門 大関浩美 (著), 白井恭弘 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 授業への参加度(10%)、毎授業のコメント(20%)、発表(30%)、試験(40%) 【評価基準】 授業への参加度: 積極的に発言し、授業へ参加している 毎授業のコメント: 単なる感想ではなく自らの考えを記述している 発表:授業で扱ったテーマを理解し、自分の意見を述べることができる 試験: 授業で扱ったテーマに関する問題に解答できている 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 授業中あるいはmanabacourseを使ってコメントやフィーバックをする。 |
備考 /Notes |
この授業は、ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションを取り入れている。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html