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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/18 現在

科目名/Course title 国語科教育法ⅠA/Teaching Methodology:Japanese Ⅰ(A)
担当教員(所属)/Instructor 伊藤 氏貴 (文学部国語国文学科)
授業科目区分/Category 国語国文学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2023年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 月/MON 1
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 2
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
国語教育を言語能力の育成という観点から捉えたとき、現代文の授業は、生徒たちにどういう言語活動を促し、ともに実践する場なのだろうか。教師が教材の内容を解説するだけの授業では、生徒が言語活動を行ったとは言い難いだろう。また生徒が次々に発言していたとしても、それぞれが応答し合わず、ただ言い放しに終わるのであれば、言語活動としては不充分と言わざるをえない。
教師は、適宜問を投げかけながら、生徒同士の討論を触発し、誘導していくことが求められるのであるが、これはかなり難しい。文章を読解する力をはじめとして、教師自身の高い言語能力が要求される。この授業では、それぞれの教材に即して、どのように授業を組み立てていくかを検討し、そのために必要な能力を確認し、涵養することを目的とする。
この授業はディプロマ・ポリシー中の「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけている。」に対応している。
授業概要
/Course description
高等学校の国語教科書に掲載されている文章を、全体の構造を意識しながら、深く読み込んでいく。その体験を基に、どういう授業を展開するか、各自の案を作成する。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:学習指導要領の全体構造と国語科の目標・内容/どういう授業をつくりあげるか。
第2回:山崎正和「水の東西」① 目標を生徒とともに設定する。
第3回:山崎正和「水の東西」② 指導上のポイント・具体と抽象
第4回:山崎正和「水の東西」③ 指導上のポイント・対比
第5回:山崎正和「水の東西」④ 本文の背景にある文明観
第6回:山崎正和「水の東西」⑤ 指導案をつくる。
第7回:鷲田清一「自由の制服」① 文章全体の構成をとらえ、目標を設定する。
第8回:鷲田清一「自由の制服」② 指導上のポイント・言い換え
第9回:鷲田清一「自由の制服」③  指導上のポイント・対比
第10回:鷲田清一「自由の制服」④  この文章の中心テーマは。背景となっている人間観
第11回:鷲田清一「自由の制服」⑤  指導案をつくる。
第12回:安部公房「赤い繭」① どこがおもしろいか/取っつきにくいか。
第13回:安部公房「赤い繭」② どのような討論をつくるか。
第14回:安部公房「赤い繭」③ 討論のテーマ・「家」と「私」
第15回:全体のまとめ
準備学習・履修上の注意
/Notices
本授業の予習・復習にはおおむね4時間を想定しています。
【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
文部科学省検定済教科書 高等学校国語科用『国語総合』(教育出版)
【参考書】
文部科学省『中学校学習指導要領解説 国語編』東洋館出版社
文部科学省『高等学校学習指導要領解説 国語編』東洋館出版社
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
授業毎の課題(50%)。プレゼンテーション(50%)

【評価基準】
課題:授業で扱ったテーマを理解し、真摯に取り組んでいる。
発表:授業で扱ったテーマを理解し、自分の意見を述べることができる。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
課題などにコメント等を返す。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】

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