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科目一覧へ戻る | 2023/03/18 現在 |
科目名/Course title | 専門ゼミ/Seminar (third and fourth years) |
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担当教員(所属)/Instructor | 善本 孝 (文学部フランス語フランス文学科) |
授業科目区分/Category | フランス語フランス文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2023年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 水/WED 3 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
副題 /SubTitle |
めざせ、テツ女 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
あたりまえだと思っている日常の何げないことが、ふと疑問に思えたり、奇妙に感じられたりすることがあります。たとえば、今日はなにを着ようかと悩んでこっちの服にしようかあちらにしようかと考えている時に、ふと「なんでこんなこと悩まなきゃいけないんだ、どうでもいいじゃない」と感じることはありませんか。そんな日常のちょっとした亀裂のようなものを普段はそのままやり過ごしてしまいますが、そこを奥まで分け入ってみましょう。すると次々に問いが浮かんできます。私はなぜ服選びに悩むのか、私は何のために、誰のために装うのか。やがて疑問はより根元的なものになります。そもそも服とは何か、なぜ男女の服は違うのか、人はなぜ服を着るのか。そうした根元的な問いかけをすることこそが哲学という行為だと僕は思っています。 このゼミでは、普段私たちがあたりまえだと思っていることを「哲学的」に捉え直してみたいと思います。 授業の中心となるのは、ディスカッションを通して自分自身の考えを深めることです。リラックスした自由な雰囲気でまじめな深い話をしたいと思っている人が集まることを期待しています。みんなでテツガクしましょう。「めざせ、テツガク女子」です。 この授業は,ディプロマ・ポリシーの「専攻する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめることができる。」と「異文化と自文化とを見渡す豊かな教養をもとに、多様な人々と恊働し、対話する能力を身につけている。」に対応しています。 |
授業概要 /Course description |
2023年度の前期は、議論の出発点としてアルベール・カミュの戯曲『カリギュラ』を題材にします。日本語で上演された舞台のDVDを鑑賞し、舞台台本となっている日本語訳で理解を深め、重要な場面はフランス語のテキストも使用して原文の雰囲気にも触れたいと思っています。 『カリギュラ』の根底に流れる不条理のテーマについてみんなのディスカッションで考えを深めていきます。 後期はみなさんが日常の中で不条理だと感じること、あるいは「亀裂」だと感じたことをできるだけ深く掘り下げて発表してください。発表を主発点にして、全員でディスカッションすることでさらにその根源に迫りたいと思います。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
前期 第1回 テツガク的対話とは 第2回 協同的学び ゼミの進め方 第3回 哲学の謎を考える 第4〜7回 カミュ『カリギュラ』の鑑賞と戯曲の読解 第8〜14回 発表とディスカッション 第15回 まとめと評価 後期 第16回 前期の振り返りと後期のオリエンテーション 第17回 日常の中の不条理 第18〜29回 発表とディスカッション 第30回 まとめと評価 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
発表の担当者は入念な準備をしてわかりやすい資料を工夫して作成すること。 毎回の授業で4時間程度の準備学習を予定しています。 【授業外学修の内容】 毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 アルベール・カミュ著 岩切正一郎訳『カリギュラ』ハヤカワ演劇文庫 2008年 *現在この本は絶版になっているのでアミカ・ピアで教科書として販売することができません。各自古本で入手してください。 【参考書】 参考図書については授業内で紹介します。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 発表(50%)、レポート(50%) 前期・後期それぞれ最低1回は発表をすること。3年生は各学期末にレポートを提出すること。4年生は前期はレポート、後期は卒論またはゼミ論を提出すること。卒業論文履修者は卒業論文を提出しなかった場合には「専門ゼミ」が不合格となります。 【評価基準】 発表、レポートでは、取り上げたテーマについて,1)事前に十分な準備をしているか,2)自分の考えを深めているか,3)自分の言葉でわかりやすく伝えているか、の3つの観点から評価します。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 授業にて解説を行う。発表についてコメントする。 |
備考 /Notes |
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【グループワークを取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 |