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科目一覧へ戻る | 2023/03/18 現在 |
科目名/Course title | 専門ゼミ/Seminar (third and fourth years) |
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担当教員(所属)/Instructor | 大塚 陽子 (文学部フランス語フランス文学科) |
授業科目区分/Category | フランス語フランス文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2023年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 水/WED 3 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
副題 /SubTitle |
ことばと文化 ーことばを通して文化を知ろうー |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
ちいさな疑問やちょっとした違和感を追求していくと興味深い発見に繋がることがあります。異なる文化を前にして心に生じた衝撃(ショック)が、文化や人々の振る舞い方の理解に役立つことがあります。本ゼミは、こうした気づきや体験を手がかりとして、ことばや文化、そしてその関係を探ることを目的としています。 2023年度は「社会的距離」に着目します。日本語とフランス語では、社会的な距離をどう表すのかについて観察してみましょう。ことばを観察することで文化の一端を知る、これがこの授業のねらいです。 考察の助けとなる理論の理解やディスカッションとおして得たものをベースとしながら、各自が選んだ研究・分析のテーマについて深く考察し、それを発表、最終的にはレポート(または論文)としてまとめ上げましょう。これが本授業の達成目標となります。 この授業は、ディプロマ・ポリシーの「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけている」、「専攻する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめることができる」、「異文化と自文化とを見渡す豊かな教養をもとに、多様な人々と協同し、対話する能力を身につけている」に対応しています。 |
授業概要 /Course description |
前期は関連資料や理論などを一緒に(ときに批判的に)読みながら、グループディスカッションをとおして意見を交換し合います。これらを土台として、各自が後期に取り組むことになるテーマを見つけ、どのような方法で研究を行うかについて考えます。 後期は、各自が選んだテーマについて発表を行います。前期での取り組みがここで活かされることになります。発表内容はレポートや論文にまとめます。 基本的に授業では必ずディスカッションの時間を設けます。議論のテーマは、教師が用意するものと、ゼミ生の提案によるものがあります。各自の研究に関するディスカッションを希望する場合はぜひテーマの提案を行ってください。 このほか、研究を進める上で必要な作業や手順、発表のスキルも学んでいきます。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:イントロダクション ーゼミのあり方や進め方について 第2回:対人関係とは何か、社会的距離とは何か? 第3回:縦の関係と横の関係、縦の距離と横の距離 第4回:どのように距離を表すのか?ー日本語の場合ー 第5回:どのように距離を表すのか?ーフランス語の場合ー 第6回:文化差を理解するー映画を通して学ぶー 第7回:対人関係と日本語の会話 第8回:対人関係とフランス語の会話 第9回:理論から学ぶ 1「フェイス理論」 第10回:理論から学ぶ 2「ポライトネス理論」 第11回:理論から学ぶ 3「情報のなわばり理論」 第12回:どのように発表するか(発表モデル) 第13回:テーマを探る・方法を探る(図書館・データベース活用術) 第14回:不快さと距離:タブーについて考える 第15回:前期のまとめ 第16回:後期のイントロダクション 第17回:卒論執筆者のテーマ紹介と発表 第18回:ゼミ生発表とディスカッション(1) 第19回:ゼミ生発表とディスカッション(2) 第20回:ゼミ生発表とディスカッション(3) 第21回:ゼミ生発表とディスカッション(4) 第22回:ゼミ生発表とディスカッション(5) 第23回:ゼミ生発表とディスカッション(6) 第24回:ゼミ生発表とディスカッション(7) 第25回:ゼミ生発表とディスカッション(8) 第26回:ゼミ生発表とディスカッション(10) 第27回:ゼミ生発表とディスカッション(11) 第28回:ゼミ生発表とディスカッション(12) 第29回:ゼミ生発表とディスカッション(13) 第30回:まとめ |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
各回の授業外学習時間(予習・復習)には4時間程度かかると想定されます。 【授業外学修の内容】 毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。 【履修上の注意】 1. 授業で扱う読み物(資料)については、指示に従って、必ず事前に読んでおきましょう。 2. ディスカッションでは役割が与えられます。責任を持って積極的に参加しましょう。 3. 発表の準備を怠らないようにしましょう。またレポートや論文には計画的に取り組みましょう。 4. 授業には必ず出席しましょう。やむを得ず欠席する場合は、その補いを各自がきちんと行うようにしましょう。 5. ゼミの主役はゼミ生です。好奇心を持って積極的に関わり、ゼミを盛り上げましょう。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 沼崎一郎『はじめての研究レポート作成術』岩波ジュニア新書, 2018. (4年生は昨年度購入しています。3年生、ならびに今年度から本ゼミに入る学生のみ購入してください。) 【参考書】 鈴木孝夫『ことばと文化』岩波新書, 1973. 滝浦真人『ポライトネス入門』研究社, 2008. 神尾昭雄『情報のなわばり理論』大修館書店, 1990. 神尾昭雄『続情報のなわばり理論』大修館書店, 2002. その他、授業内で紹介します。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 1)平常点20%、2)発表30%(後期1回)、3)レポート50%(前期1回・後期1回)の割合で評価する 【評価基準】 1) 平常点:ディスカッションへの参加状況、課題への取り組み方 2) 発表:発表原稿や配布資料の準備、発表内容、発表態度 3) ゼミレポート・卒業論文:テーマ設定・体裁・構成・内容 注意:卒業論文(翻訳)履修者は卒業論文(翻訳)を提出しなかった場合、「専門ゼミ」が不合格となります。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 manaba course を使用 |
備考 /Notes |
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【グループワークを取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 |