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科目一覧へ戻る | 2022/03/14 現在 |
科目名/Course title | フランス文学研究C/French Literature (C) (Research) |
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担当教員(所属)/Instructor | 中井 珠子 (文学部フランス語フランス文学科) |
授業科目区分/Category | フランス語フランス文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2022年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 木/THU 3 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
副題 /SubTitle |
絵本で発見!フランスの言語・文化・社会 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
この授業のねらいは次の通りです。 1.フランス語でたくさんの絵本や物語を読むこと。 一冊の本を読破すると達成感が得られ、自信がつきます。 2.フランス語の力を伸ばすこと。 冠詞や時制の持つ意味は、まとまりのある文章の流れの中ではじめてつかめます。読書を通じて辞書の使い方もマスターしましょう。内容が十分に理解できた時点で、聞く人に意味が伝わりやすいように、美しく音読することも目指します。 3.絵本や児童書からフランスの社会事情、フランス人の関心事、ものの考え方、生き方を読み取り、理解を深めること。 フランスの児童書には、子どもだからという手加減をせずに現実を直視するものがたくさんあります。フランスの問題、フランス人の視点を感じ取ってください。 4.平易なフランス語の本なら、どんなジャンルのものでも気軽に手にとれるようになること。 この授業は、ディプロマ・ポリシーの「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけている」と「専攻する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめることができる」に対応しています。 |
授業概要 /Course description |
授業では話し合い、発表に重点をおきます。 まず、語彙、表現リスト、朗読の録音や動画を手がかりに、物語を読み進めます。内容が大まかに理解できた段階で、各自が翻訳し、発表します。次に、文章の流れの中で文法を理解するための作業をします。具体的には冠詞、時制などをテーマとして取り上げ、その要素が文章の中でどのように分布しているかを観察し、用法を分析します。辞書で単語や表現の意味を調べるだけではなかなか文章の理解には至りません。さまざまな文法要素に注目して読めば、はるかに多くの情報が得られることを実感してください。 作品が十分に理解できたら、作品の特徴、文化・社会的背景、作者が伝えようとするメッセージなどについて話し合います。 この間「読み聞かせ」を意識して音読練習を繰り返し、最後に発表を行います。 授業では2、3週で1作品を読む予定ですが、みなさんの希望、フランス語力に応じて変更する可能性があります。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
授業は全員での話し合い、発表を中心に進めます。 1. 授業の予定、進め方 どんどん読める絵本 1 2. どんどん読める絵本 2 3. 昔話をもとにした絵本1 4. 昔話をもとにした絵本2 5. これまでのまとめ 6. ◆冠詞に注目 7. メッセージのある物語 1 8. メッセージのある物語 2 9. メッセージのある物語 3 10. ◆時制に注目 11. 現代社会を反映する絵本 1 12. 現代社会を反映する絵本 2 13. 現代社会を反映する絵本 3 14. 期末試験 15. まとめと評価 16. だれでも知っている昔話 1 17. だれでも知っている昔話 2 18. ◆冠詞に注目 19. パリの物語 1 20. パリの物語 2 21. パリの物語 3 22. 戦争と平和の物語 1 23. 戦争と平和の物語 2 24. 自伝小説(抜粋) 1 25. 自伝小説 (抜粋)2 26. ◆時制に注目 27. 意外なテーマの絵本 1 28. 意外なテーマの絵本 2 29. 朗読発表 30. 朗読発表 まとめ |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
インターネットや電子辞書ではなく、必ず紙の辞書を使ってください。 読むスピードを上げるため、語彙、表現リストは教材として配布しますが、単に訳すだけでなく、様々な視点から文章を考察するために、自分でも辞書や参考書を活用して調べ、考えることが必要です。 授業はみなさんの発言、発表を中心に進めます。翻訳上の問題点、フランス語と日本語の特徴など、気づいたことは積極的に報告してください。 朗読にも力を入れます。作品ごとに一部の朗読を録音して提出し、コメントに従って発音、イントネーションなどを修正して期末の発表に臨んでください。 フランスの児童文学は、テーマの選び方、描き方を必ずしも「子ども向き」にしない傾向があります。ストーリーを追うだけでなく、フランスの文化、社会事情、フランス人の考え方などが反映されていることにも注目しながら読んでください。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 教材はmanaba cours で配布する予定です。 【参考書】 末松氷海子『フランス児童文学への招待』、西村書店 石澤小枝子『フランス児童文学の研究』、久山社 新倉俊一他『フランス語ハンドブック』、白水社 鷲見洋一『翻訳仏文法上・下』、ちくま学芸文庫 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 毎回の小課題(音読を含む)、積極的な授業参加にもとづく平常点および期末の朗読発表。 【評価基準】 小課題50%、授業参加30%、発表20%として総合評価し、60%で合格とします。 |
備考 /Notes |
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【グループワークを取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】 |