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科目一覧へ戻る | 2022/03/14 現在 |
科目名/Course title | フランス文化研究B/French Culture (B) (Research) |
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担当教員(所属)/Instructor | 土屋 雅子 (文学部フランス語フランス文学科) |
授業科目区分/Category | フランス語フランス文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2022年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 火/TUE 4 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
副題 /SubTitle |
フランス歌曲の魅力を探る |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
この授業では、フランス歌曲を通してフランス文化について考える。フランス歌曲とはどのようなものか。どのような作品があり、特色や魅力は何なのか。代表的な作品を取り上げ、詩と音楽の関係、作品の作られた様々な背景などを具体的に考察し、理解を深めていくことを目的とする。 この授業は、ディプロマ・ポリシーの「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけている」と「専攻する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとまることができる」に対応しています。 |
授業概要 /Course description |
前期はフランス歌曲の成立からの流れを辿り、ロマン派、高踏派、象徴派の詩に付けられた作品を取り上げ、後期は異国趣味、動物、クリスマスといったテーマを定め、それに沿った作品を取り上げる。作品を鑑賞し、詩を読み、フランス語の響き、リズム、音色といった言葉の持つ音楽性と歌曲がどう結びついているかを探る。また、詩人、作曲家、時代背景、他の芸術作品との関わり、当時の文化的事象なども考察する。同じ詩を複数の作曲家が取り上げた作品の比較研究や、同じ作品を違った演奏家で聴き比べるなど、様々な角度からフランス歌曲の理解を深め、魅力を探りたい。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第 1回:授業の進め方の説明・フランス歌曲の概要概説 第 2回:ゴーチエ詩 ベルリオーズ作曲『夏の夜』より 第 3回:ゴーチエ詩 グノー作曲「どこへ行きたいの」など 第 4回:ユゴー詩 フォーレ作曲「蝶と花」など 第 5回:ルコント・ド・リル詩 フォーレ作曲「リディア」など 第 6回:シルヴェストル詩 フォーレ作曲「もっとも甘美な道」など 第 7回:ボードレール詩 デュパルク作曲「旅への誘い」など 第 8回:ヴェルレーヌ詩フォーレ、アーン、セヴラック作曲「屋根越しに見える空は」 第 9回:ヴェルレーヌ詩 フォーレ、ドビュッシー作曲「月の光」など 第10回:ヴェルレーヌ詩 フォーレ、ドビュッシー作曲「マンドリン」「ひそやかに」 第11回:ヴェルレーヌ詩 フォーレ作曲「クリメーヌに」 ドビュッシー作曲「感傷的な対話」 第12回:ヴェルレーヌ詩 フォーレ、ドビュッシー作曲「やるせない夢見心地」など 第13回:ヴェルレーヌ詩 フォーレ作曲『ヴェネチアの五つの歌』 第14回:ヴェルレーヌ詩 ドビュッシー作曲「私の心に雨が降る」など 第15回:試験とまとめ 第16回:古い時代の詩に付けられた歌曲 アーン作曲「クロリスに」など 第17回:古い時代の詩に付けられた歌曲 ラヴェル作曲『クレマン・マロの2つのエピグラム』 第18回:義古典趣味の歌曲 ドビュッシー作曲『ビリティスの歌』 第19回:異国趣味の歌曲 ラヴェル作曲『シェエラザード』より アジア 第20回:異国趣味の歌曲 ラヴェル作曲『シェエラザード』より 魔法の笛、つれない人 第21回:動物をテーマにした歌曲 シャブリエ作曲「小さなあひるのヴォラネル」など 第22回:動物をテーマにした歌曲 ラヴェル『博物誌』より 孔雀、こおろぎ 第23回:動物をテーマにした歌曲 プーランク『動物詩集』 第24回:クリスマスの歌曲 フォーレ作曲「クリスマス」 第25回:クリスマスの歌曲 ラヴェル作曲「おもちゃのクリスマス」 ドビュッシー作曲「家のなくなった子供たちのクリスマス」 第26回:子供を題材にしたシャンソン プーランク作曲『子供のための4つの歌」より 第27回:子供を題材にしたシャンソン ローゼンタル作曲「イギリスから来たねずみ」など 第28回:民謡の旋律を用いた歌曲 ラヴェル作曲『五つのギリシャ民謡』 第29回:文芸キャバレーのためのシャンソン サティ「あなたが欲しい」 第30回:試験とまとめ |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
この授業は教科書を使用するのではなく、授業時に配布する資料をもとに授業を進め、毎回の授業が次の授業へと関連するように組まれている。 ・(予習)次回に取り上げる作品の作曲家、詩人について調べて来ること。 ・(復習)授業後は取り上げた作品の詩を、詩のリズムが感じ取れるまで音読すること。 音源をCDやインターネットで聴き、詩と音楽の関係を確認し、気づいた点や問いを まとめること。 各授業における予習復習時間数の平均は2時間程度の予定。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 毎回の授業で資料を配布する。 【参考書】 『ラルース世界音楽事典』福武書店 ほか、各作品を収録した詩集、音源のCDなど。都度授業で紹介する。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 学期末試験(60%)と毎授業内のリアクションペーパー + 授業への参加度(40%) により評価する。 【評価基準】 試験:授業で扱った作品に関する問題に解答出来る。 リアクションペーパー:授業で学んだ事、理解した事、自らの考えが記述されている。 授業への参加度:積極的に発言し、授業に参加している。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 各授業におけるリアクションペーパーに書かれた質問や意見については、 次回授業内でで紹介し、教員の回答やコメントを共有する。 |
備考 /Notes |
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 |