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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2022/03/14 現在

科目名/Course title フランス語発展演習D/Advanced French (D)
担当教員(所属)/Instructor 善本 孝 (文学部フランス語フランス文学科)
授業科目区分/Category フランス語フランス文学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2022年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 月/MON 4
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 4
副題
/SubTitle
【前期】協同学習の理論とフランス語教育への応用
【後期】LTD話し合い学習法で学ぶ第二言語習得論
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 この授業は仏語科教育法特講A、Bと共通の授業です。通年の授業ですが、前期と後期で内容は大きく二つに分かれています。
【前期】前期の授業ではアクティブ・ラーニングの中心的理論である協同学習の考え方を学び、フランス語教育への応用を考えます。
【後期】協同学習の技法の一つであるLTD(Learning through Discussion話し合い学習法)を用いて第二言語習得論を学びます。グループに分かれてLTDを行うことで、LTDの技法を身につけると同時に、第二言語習得論とはなにかを深く理解することを目指します。
 この授業はディプロマ・ポリシーの「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけている。」と「異文化と自文化とを見渡す豊かな教養をもとに、多様な人々と協働し、対話する能力を身につけている。」に対応しています。
授業概要
/Course description
【前期】協同学習の理論を通してアクティブ・ラーニングの考え方を学びます。講義形式で理論を学ぶのではなく、グループに分かれて協同学習の様々な技法を実際に体験します。また、協同学習の技法をフランス語の授業に応用できるかどうか、やはりグループで考えて発表してもらいます。

【後期】LTD話し合い学習法は、予習と授業内での学習過程プランが明確に定められたグループ学習法です。この授業では,最初にLTDの考え方と特徴を理解した上で、グループに分かれて、第二言語習得論の入門書を課題として、LTDを実践します。これによって、LTDを体験すると同時に、外国語教育を学ぶ上で基礎となる第二言語習得論をより深く読み込みます。
 この授業では、グループでの活動が中心になります。ディスカッションに主体的に参加し、自分の考えを明確に発言することが求められます。グループ内での分担があらかじめ設定されている活動では、欠席することは他のメンバーに迷惑をかけることになります。責任と時間を持って授業に参加する人の履修を期待します。また、LTDでは毎回必ず課題図書の予習が必要です。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
【前期】
第1回 イントロダクション アクティブラーニングとは何か
第2回 アクティブ・ラーニングと協同学習
第3回 協同学習の基本的な考え方
第4回 グループの編成法
第5回 学習課題の組み立て方
第6回 協同学習の技法①話し合いの技法
第7回 協同学習の技法②教え合いの技法
第8回 協同学習の技法③問題解決の技法
第9回 協同学習の技法④図解の技法
第10回 協同学習の技法⑤文書作成の技法
第11回 フランス語学習とモティベーション
第12回 協同学習のフランス語教育への応用(グループ討論)
第13回 協同学習のフランス語教育への応用(発表)
第14回 協同学習のフランス語教育への応用(全体討論)
第15回 まとめと評価

【後期】
第1回:イントロダクション
第2回:LTD学習法の理論
第3回:外国語学習と第二言語習得論
第4回:母語と外国語習得の関係性
第5回:外国語学習と年齢
第6回:臨界期仮説
第7回:外国語学習適性
第8回:外国語学習における動機づけ
第9回:外国語学習のメカニズム
第10回:インプット仮説と自動化モデル
第11回:第二言語習得論からみた効果的な教授法
第12回:中間言語/習得順序/コミュニカティブ・アプローチ
第13回:外国語学習における効果的学習プログラム(まとめ)
第14回:LTD学習法についての討論
第15回:全体のまとめと評価
準備学習・履修上の注意
/Notices
【前期】授業内で配布する協同学習に関するプリントを毎回次の授業までに読み込んでディスカッションの準備をすること。準備のための授業外学習は3時間程度を想定しています。

【後期】LTDは各自の十分な予習を前提とする学習法です。LTDの学習過程プランに従って毎回必ずLTD予習ノートを作成してください。準備のための授業外学習は3時間程度を想定しています。
 学期末にLTD予習ノートを提出します。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
【前期】なし
【後期】白井恭弘『外国語学習の科学 第二言語習得論とは何か』岩波新書、2008年

【参考書】
杉江修治編著『協同学習がつくるアクティブ・ラーニング』明治図書出版、2016年
安永悟『実践・LTD話し合い学習法』ナカニシヤ出版、2006年
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
 前期:グループ活動への参加度(リアクションペーパーを含む)(50%)、レポート(50%)を総合的に評価します。
 後期:グループ活動への参加度(40%)、レポート(30%)、LTD予習ノート(30%)を総合的に評価します。

【評価基準】
 前期:グループへの参加度は、グループごとに提出するリアクション・ペーパーまたは活動レポートの充実度を基準とします。レポートは、授業の内容を理解した上で自分の考えが展開されていることを基準とします。
 後期:グループへの参加度は、グループごとに提出するリアクション・ペーパーまたは活動レポートの充実度を基準とします。レポートは、授業の内容を理解した上で自分の考えが展開されていることを基準とします。LTD予習ノートは、十分な準備をしてディスカッションに参加しているかを基準とします。
備考
/Notes
 前期と後期で授業の内容が分かれていますが,この授業は通年の授業なので、学年末に1年間の総合評価として成績がつきます。

この授業には次の要素を取り入れています。
【討議(ディスカッション)】
【グループワーク】
【発表(プレゼンテーション)】
【協同学習(アクティブ・ラーニング)】
【LTD話し合い学習法】

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