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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title フランス文学歴史演習ⅠB/French Literature and History ⅠB
担当教員(所属)/Instructor 中井 珠子 (文学部フランス語フランス文学科)
授業科目区分/Category フランス語フランス文学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 木/THU 4
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
絵本で発見!フランスの言語・文化・社会の歴史
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
この授業のねらいは次の通りです。
1.フランス語でたくさんの絵本や物語を読む。
 一冊の本を読破すると達成感が得られ、自信がつきます。
2.フランス語の力を伸ばし、フランス語の知識を広める。
 冠詞や時制の持つ意味は、まとまりのある文章の流れの中ではじめてつかめます。読書を通じて辞書の使い方もマスターしましょう。内容が十分に理解できた時点で、聞く人に意味が伝わりやすいように、美しく音読することも目指します。
3.絵本や児童書からフランスの社会事情、フランス人の関心事、ものの考え方、生き方を読み取り、それが歴史の流れの中でどう変遷してきたかについて理解を深める。
 フランスの児童書には、子どもだからという手加減をせずに現実を直視するものがたくさんあります。フランスの問題、フランス人の視点を感じ取ってください。
4.平易なフランス語の本なら、どんなジャンルのものでも気軽に手にとれるようになる。
 この授業は、ディプロマ・ポリシーの「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけている」と「専攻する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめることができる」に対応しています。
授業概要
/Course description
 まず、動画や挿絵、朗読の録音、語彙・表現リストを手掛かりにあらすじをつかみます。
 次に各自が翻訳し発表します。
 内容が十分に理解できた段階で、「文章の流れにおける文法」を考えます。具体的には冠詞、時制などをテーマとして取り上げ、その要素が物語中でどのように分布しているかを観察し、用法を分析します。辞書で単語や表現の意味を調べるだけではなかなか文章の理解には至りません。冠詞、時制などの文法要素に注目して読めば、はるかに多くの情報が得られることを実感してください。
 作品が十分に理解できたら、作品の特徴、文化・社会的背景、作者が伝えようとするメッセージなどについて話し合います。
 この間「読み聞かせ」を意識して音読練習を繰り返し、最後に発表を行います。
 
 2、3週で1作品を読む予定ですが、みなさんの希望、フランス語力に応じて変更する可能性があります。

授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
 授業では話し合い、発表に重点をおきます。

1. 授業の予定、進め方
    どんどん読める絵本 1
2. どんどん読める絵本 2
3. 昔話をもとにした絵本1 
4. 昔話をもとにした絵本2
5. これまでのまとめ
6. ◆冠詞に注目
7. メッセージのある物語 1
8. メッセージのある物語 2
9. メッセージのある物語 3
10. ◆時制に注目  
11. 現代社会を反映する絵本 1
12. 現代社会を反映する絵本  2
13. 現代社会を反映する絵本  3 朗読発表 1
14. 朗読発表 2
15. 笑える絵本 まとめと評価
準備学習・履修上の注意
/Notices
 インターネットや電子辞書ではなく、必ず紙の辞書を使ってください。 
 読むスピードを上げるため、語彙、表現リストは教材として配布しますが、単に訳すだけでなく、様々な視点から文章を考察するために、自分でも辞書や参考書を活用して調べ、考えることが必要です。
   授業はみなさんの発言、発表を中心に進めます。翻訳上の問題点、フランス語と日本語の特徴など、気づいたことは積極的に報告してください。
 朗読にも力を入れます。作品ごとに一部の朗読を録音して提出し、コメントに従って発音、イントネーションなどを修正して期末の発表に臨んでください。
   フランスの児童文学は、テーマの選び方、描き方を必ずしも「子ども向き」にしない傾向があります。ストーリーを追うだけでなく、フランスの文化、社会事情、フランス人の考え方などが反映されていることにも注目しながら読んでください。

【授業外学習の内容】
 本授業の予習・復習にはおおむね4時間を想定しています。
毎回の授業の予習と振り返りを行う。授業において指示した課題を行う。
この2つはmanaba course でレポートとして提出していただきます。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
教材プリントを教室、manaba course で配布する予定です。

【参考書】
末松氷海子『フランス児童文学への招待』、西村書店
石澤小枝子『フランス児童文学の研究』、久山社
新倉俊一他『フランス語ハンドブック』、白水社
鷲見洋一『翻訳仏文法上・下』、ちくま学芸文庫
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
毎回の小課題(音読を含む)、積極的な授業参加にもとづく平常点および期末の朗読発表。
小課題50%、授業参加30%、発表20%として総合評価し、60%で合格とします。

【評価基準】
課題:授業で扱ったテーマを理解し、真摯に取り組んでいる。
授業への参加度:積極的に発言し、授業へ参加している。
発表:授業で扱ったテーマを理解し、自分の意見を述べることができる。


【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
課題や発表などにコメント等を返す。

備考
/Notes
【討議(ディスカッション)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【実技を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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