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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | フランス文学歴史研究A/French Literature and History (Lecture) (A) |
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担当教員(所属)/Instructor | 坂本 さやか (文学部フランス語フランス文学科) |
授業科目区分/Category | フランス語フランス文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 金/FRI 4 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
フランス語で読む童話:「長靴をはいた猫」 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
フランス語での原書講読に必要な文法事項を学習しながら、童話をフランス語で読むことに挑戦します。さらに、その読解をもとに内容に関する分析・議論を行うことで、フランス語読解能力を鍛えながら、作品への理解を深めることを目指します。また同じ物語が、別の作家の作品ではどう描かれているのかを比較しながら、文学テクストの読み方を学んでいきます。 |
授業概要 /Course description |
有名な「長靴をはいた猫」の物語を扱います。最初の数回は、17世紀のシャルル・ペローによる「ねこ先生または長靴をはいた猫」を日本語訳で読み、物語の提示する主題や興味深い点について考察します。それ以降は、毎回、イスラーム世界に舞台を移したタハール・ベン=ジェルーンによる「長靴をはいた猫」のフランス語による読解に取り組みます。それぞれの場面をフランス語の原書の抜粋で精読し、登場人物(動物)の描き方、物語の展開などについて、ペローの作品と比較し、両者の違いや共通点について議論・検討していきます。 学生は毎回、指定されたフランス語のテクストを辞書を引いてきちんと予習し、授業で当てられたら、訳および内容についての説明を行うこと。まだ習っていない文法事項や難解な箇所も出てきますが、そのつど細かく解説をしますので、意欲をもって取り組んでください。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:導入/物語の時制「直説法単純過去」について 第2回:Charles Perrault, « Le Maître Chat ou le Chat botté » ペローの童話の読解 第3回:Charles Perrault, « Le Maître Chat ou le Chat botté » ペローの童話の分析 第4回:Tahar Ben Jelloun, « Le Chat botté » ベン=ジェルーンの描く動物嫌いの国 第5回:Tahar Ben Jelloun, « Le Chat botté » 粉ひきの息子たちの財産相続 第6回:Tahar Ben Jelloun, « Le Chat botté » 猫から総督への貢物 第7回:Tahar Ben Jelloun, « Le Chat botté » 湖で溺れかける主人 第8回:Tahar Ben Jelloun, « Le Chat botté » 猫の嘘と作り話 第9回:Tahar Ben Jelloun, « Le Chat botté » 幽霊の出る城 第10回:Tahar Ben Jelloun, « Le Chat botté » 猫と鬼の対決 第11回:Tahar Ben Jelloun, « Le Chat botté » 猫、魔法の力を失う 第12回:Tahar Ben Jelloun, « Le Chat botté » われに返る猫と主人 第13回:Tahar Ben Jelloun, « Le Chat botté » 労働の価値 第14回:学期末試験 第15回:前期のまとめ |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
この授業では、毎回、事前に辞書をよく調べた上で、フランス語テクストの日本語訳を準備することが求められます。きちんと予習をした上で授業にのぞんでください。 次に、テクストの内容についてよく理解しよく考えた上で、読解や調査に基づいた自分なりのコメントができるようにしましょう。 さらにフランス語で書かれた文学を通してイスラーム世界に関心を持つことも求められます。 各回の授業外学習時間(予習・復習)には 4 時間程度かかると想定される 。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 授業時に、プリントで文書を配布します。 【参考書】 授業中に適宜紹介します。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 授業での訳読への参加(25%)・課題提出(25%)・学期末試験(50%) 【評価基準】 訳読、課題、学期末試験に関しては、フランス語のテクストの意味がきちんと読み取れているか、テクストの提起する問題をよく把握できているかを評価します。 試験の記述問題では特に、問題設定の適切さ、文章の組み立て(論理的一貫性)、作品の細部と全体を関連づけた読解ができるかどうかなどを評価します。 【課題(試験)に対するフィードバックの方法】 毎回の授業で前回の課題の内容について解説 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html