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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2025/03/14 現在

科目名/Course title フランス文学歴史研究C/French Literature and History (Lecture) (C)
担当教員(所属)/Instructor 千々岩 靖子 (文学部フランス語フランス文学科)
授業科目区分/Category フランス語フランス文学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2025年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 月/MON 4
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
カミュの短編「客」を読む
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
・小説を読むことの喜びは、単にストーリーを追うことだけではありません。小説の執筆背景や小説の舞台となる土地の歴史的状況を考慮に入れることで、小説をより深く理解し、解釈することを目指します。またこの小説の精読を通じて、文学テクストの分析の仕方、そして面白さを知ることを目標にしたいと思います。
授業概要
/Course description
この授業では、フランス領アルジェリア出身のフランス人作家であるアルベール・カミュ(1913-1960)の短編「客」を取り上げます。まず小説の背景を理解するために、カミュが生まれ育ったフランス領アルジェリア、およびアルジェリア独立戦争についての講義を行います。次に、数回に分けて「客」を精読していきます。その後、この小説に関する二つの論文を紹介し、論文の分析や主張を参照しながら小説を再読します。小説精読の際には、この小説を漫画化した作品(ジャック・フェランデスの「バンド・デシネ客」)も参照したいと思います。授業の最後には、映画(『涙するまで、生きる』)も鑑賞し、映画と比較することで浮き彫りになる小説のメッセージも考えてみたいと思います。
小説を読む際には、基本的に翻訳を使いますが、必要に従ってフランス語原文も参照します。また小説の精読の際には、分担を決めて発表していただきます。グループワークやディスカッションも予定していますので、自分の考えをまとめてコメントすることが求められます。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:ガイダンス
第2回:小説の背景:カミュとフランス領アルジェリア
第3回:小説の背景:アルジェリア独立戦争について
第4回:カミュ「客」の精読・分析
第5回:カミュ「客」の精読・分析
第6回:カミュ「客」の精読・分析
第7回:カミュ「客」の精読・分析
第8回:カミュ「客」の精読・分析
第9回:まとめと復習・レポートの書き方
第10回:論文の紹介と再読
第11回:論文の紹介と再読
第12回:論文の紹介と再読
第13回:映画『涙するまで、生きる』鑑賞
第14回:映画『涙するまで、生きる』鑑賞・小説との比較
第15回:まとめ
なお、進度や内容は履修者の関心や理解度によって変わることがあります。
準備学習・履修上の注意
/Notices
・各回の授業外学習時間(予習・復習)には4時間程度かかると想定されます。

【授業外学修の内容】
毎回の授業の振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
カミュ『転落・追放と王国』新潮文庫


【参考書】
ジャック・フェランデズ『バンド・デシネ客』彩流社
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
口頭発表(30%)、平常点(30%)、期末レポート(40%)
授業への積極的参加、口頭発表、リアクションペーパーへの取り組み、期末レポートを見て総合的に評価します。 

【評価基準】
授業内容を理解し、自分の意見を述べることができること
積極的に発言し、授業へ参加していること
毎回のリアクションペーパーで以上の点が確認できること
期末レポートの評価基準は授業中に指示します。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
授業中のコメント、Google Classroomなどを用いたコメントで行います。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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