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科目一覧へ戻る | 2024/03/14 現在 |
科目名/Course title | フランス社会文化研究A/French Society and Culture (Lecture) (A) |
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担当教員(所属)/Instructor | 佐々木 菜緒 (文学部フランス語フランス文学科) |
授業科目区分/Category | フランス語フランス文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2024年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 火/TUE 1 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature |
対象学年/Eligible grade | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
北米のフランス語圏(ケベック)社会と文化 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
カナダの一州であるケベックは、アメリカ大陸における最大のフランス語圏地域として、他の英語圏の州と一線を画しながら、独自の社会・文化を形成してきたところである。では、何がケベックを独自な社会たらしめているのか、あるいはフランス語社会としての地位を維持するためにケベックが抱えてきた問題、葛藤は何か。これらの疑問について考えるために、本授業では、20世紀のケベック社会を特徴づけた主要な史実および社会的・文学的潮流を学ぶ。 到達目標は、ケベック社会文化と文学について基本的な知見を身につけること、およびケベックについて学ぶことを通して、世界のフランス語圏社会ひいては現代の日本社会が抱える矛盾や葛藤を相対化して考察できるようになること。 |
授業概要 /Course description |
20世紀のケベック文学・文化の形成に深い影響を与えた歴史的、社会政治的情勢を通時的に学び、各時代を代表する文学作品(邦訳)を読む。 20世紀はケベックにおいて旧体制から近代社会へと変容した激動の時代である。特に1960年代以降、ケベック文化は、フランス共和国の伝統や規範との連続性ではなく、アメリカ大陸固有の現実に目を向けた新たな空間認識によって形成されてきたといえる。そうした変容について、主な潮流や言説を代表する文学作品(邦訳)を読み、分析しながら理解を深める。映画鑑賞も取り入れる予定である。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回: イントロダクション:ケベックとは 第2回: 北米のフランス語圏の起源 第3回: フランス系カナダの生き残り 第4回: フランス系カナダ文化 第5回: ケベックの伝統文学(郷土小説) 第6回: (小説)ルイ・エモン『マリア・シャプドレーヌ』 第7回: ケベックの「大暗黒時代」 第8回: (小説)イヴ・テリオー『アガグック』 第9回: ケベックの「静かな革命」 第10回:(映画)レア・プール監督『天使にショパンの歌声を』 第11回: 「静かな革命」とケベック・アイデンティティ 第12回: (小説)ジャック・ゴドブー『やあ、ガラルノー』 第13回: 20世紀半ば以降のケベック文化 第14回: (映画)ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『静かなる叫び』 第15回: レポートのフィードバックと総括 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
各回の授業外学習時間(予習・復習)には2時間程度かかると想定される 【授業外学修の内容】 毎回の授業の予習と振り返りを行うこと 単にケベックに関する知識を記憶するのではなく、ケベックが抱える諸問題について、自分が暮らしている国の社会や文化状況と関連付けて考察を深める姿勢で授業に臨んでほしい。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 指定なし 【参考書】 ・小畑精和、竹中豊編『ケベックを知るための54章』明石書店、2009年。 ・小畑精和『ケベック文学研究:フランス系カナダ文学の変容』彩流社、2003年。 ・ジャン=ブノワ・ナドー、ジュリー・バーロウ『フランス語のはなし—もうひとつの国際共通語』立花英裕監訳、大修館書店、2008年。 ・ルイ・エモン『白き処女地』山内義雄訳、新潮文庫、1954年;白水社、1962年;角川文庫、1963年。 ・ジャック・ゴドブー『やあ、ガラルノー』小畑精和訳、彩流社、1998年。 ・イヴ・テリオー『アガグック物語:極北に生きる』市川慎一、藤井史郎訳、彩流社、2006年。 その他授業中に必要に応じて紹介する |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 リアクションペーパー(40%)、レポート(60%) 【評価基準】 レポート:授業で扱ったテーマを理解し、他の社会文化状況と関連づけて考察している リアクションペーパー:授業で扱ったテーマを理解し、自分のことばで述べている 【フィードバックの方法】 2回目以降、毎授業の冒頭に前回のリアクションペーパーについてコメントする |
備考 /Notes |
この授業は、討議(ディスカッション、ディベート)とグループワークを取り入れている |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html