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科目一覧へ戻る | 2023/03/18 現在 |
科目名/Course title | 3年セミナーⅠ/Junior Seminar Ⅰ |
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担当教員(所属)/Instructor | 木原 健次 (文学部英語英文学科) |
授業科目区分/Category | 英語英文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2023年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 金/FRI 3 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 1 |
副題 /SubTitle |
20世紀アメリカの文化と社会 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
到達目標は以下の4点。 1)アメリカの文学・文化作品を社会・経済・歴史背景への深い理解に基づいて解釈する力を養うこと 2)広大かつ多様なアメリカを文化表象の点から表情豊かに把握すること 3)私たちが生きる21世紀の「いま」を多角的な視点から読む技術を身につけること 4)自分の考えを明晰に発表し、効果的なディスカッションをする力を育むこと この授業は以下のディプロマ・ポリシーに対応している。 〔2022年度以前入学者〕 専攻する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめることができる。 |
授業概要 /Course description |
アメリカの文化や文学を、社会・歴史の背景と合わせながら、人種・ジェンダー・階級をキーワードに学ぶゼミです。前期はまず、ポストフォーディズム下における男性性(=「男らしさ」)というジェンダーの変遷を中心に、文献を読みながらさまざまな文化作品の分析を通じて考えていく。その分析を通じて、ジェンダーの問題が、階級や人種などの問題系とも密接に結びついている様子を理解する。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回 ガイダンス:セミナーの概要の説明/人種・ジェンダー・階級の概念について/インターセクショナリティについて 第2回 河野Ch.1 「能力と傷」 第3回 河野Ch.2「やつらとおれたち」 第4回 河野Ch.3 「助力者と多文化主義」 第5回 河野Ch.4 「「のけものたち」の時代」 第6回 河野Ch.5「コミュ力時代の男たち」 第7回 河野Ch.6「「個性としての障害」と治癒なき主体のユートピア」 第8回 河野Ch.7「母の息子のミソジニー、母の息子のフェミニズム」 第9回 雑誌『現代思想』「総特集ブラック・ライヴズ・マター」抜粋 第10回 『ウェストサイドストーリー』と人種とセクシュアリティ 第11回 映画『ブラック・クランズマン』視聴/ブラック・ムービーとは 第12回 映画『ブラック・クランズマン』論を読む 第13回 マイノリティの権利獲得運動 第14回 「トランス映画」とフェミニズム 第15回 学期のまとめ/期末レポート提出 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
ゼミの主役は学生です。ゼミ生は全員が一人一回ずつディスカッション・リーダーの役割を果たし、文献の解題、論点の提示、司会を担当します。ディスカッション・リーダー以外のゼミ生も、毎回必ず課題文献をしっかりと読み、講読表を記入して授業に備えてきてください。 授業外学習(予習・復習)には、1週間につき1時間を要します。毎週指定する文献を読み、講読表を提出した上でゼミに参加してください。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 河野真太郎『新しい声を聞くぼくたち』講談社、2022年。 【参考書】 兼子歩、貴堂嘉之編『「ヘイト」の時代のアメリカ史』彩流社、2018年。 兼子歩、貴堂嘉之編『「ヘイト」に抗するアメリカ史』彩流社、2022年。 『現代思想:総特集ブラック・ライブズ・マター』48.13、2020年。 ジェームス・M・バーダマン『アメリカ黒人史──奴隷制からBLMまで』筑摩書房、2020年。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 1. 授業への積極的な参加(予習と講読表)・・・40% 2. ディスカッション・リーダーおよびプレゼン原稿・・・30% 3. 期末レポート・・・30% 【評価基準】 授業で読むテクストの内容を正確に理解しているか、講読表・プレゼン原稿・期末レポートにおける日本語による論述は論理的に明晰か、独自の視点から分析が行えているか、以上三点を評価基準とする。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 着眼点が優れている講読表の紹介を毎回行う。プレゼン原稿にはコメントをつけて返却する。 |
備考 /Notes |
・この授業では以下の要素を取り入れています。 【プレゼンテーション】 【討議(ディスカッション/ディベート)】 ・前期水曜5限「アメリカ文学史I」、後期水曜3限「アメリカ文学講義D」、後期水曜5限「英語圏文学」もこの授業と関係の深い内容を扱うので、できれば合わせて履修するのが望ましい。 |