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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2022/09/16 現在

科目名/Course title 3年セミナーⅠ/Junior Seminar Ⅰ
担当教員(所属)/Instructor 水越 あゆみ (文学部英語英文学科)
授業科目区分/Category 英語英文学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2022年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 月/MON 2
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 1
副題
/SubTitle
Fairytale, Fantasy and British Children's Literature
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
(1) 文学作品の批評的読解方法を修得する。
(2) 学術的なリサーチの実践方法を修得する。
(3) 明快なプレゼンテーションの技法を修得する。

* この授業は、ディプロマ・ポリシー「専攻する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめることができる」に対応している。
授業概要
/Course description
イギリスが「太陽の沈まぬ帝国」であった19世紀後半、児童文学の金字塔『不思議の国のアリス』が出版された。以降、『ピーター・パン』、『クマのプーさん』、『メリー・ポピンズ』を経て、『ナルニア国物語』、『ハリー・ポッター』に至るまで、イギリス児童文学は次々と名作を生み出し続けている。フェアリーテールとファンタジーとが不可欠の要素であるこのジャンルは、いつ、どのように、成立したのか。そして、主人公の子供達が迷い込む「異界(不思議の国、ネバーランド、ナルニア等々)」は、一体「何」を象徴しているのか? 本セミナーでは、イギリス児童文学の「反リアリズム」性を分析し、「異界としてのワンダーランド」表象を解読する。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:イントロダクション:Historicising British Children's Literature
第2回:What is Fantasy? (1):ル=グインのファンタジー論
第3回:What is Fantasy? (2):石井桃子のファンタジー論
第4回:What is Fantasy? (3):梨木香歩のファンタジー論
第5回:A History of British Children's Literature:イギリス児童文学史概観
第6回:オンラインデータベースの使い方 (1):ブリタニカ・オンライン・ジャパン
第7回:オンラインデータベースの使い方 (2):ジャパンナレッジ
第8回:オンラインデータベースの使い方 (3):Encyclopedia Britannica, DNB
第9回:How to write a Research Paper:論文執筆マニュアル配布
第10回:文学テクスト読解 (1):精読(close reading)
第11回:文学テクスト読解 (2):分析(analysis)
第12回:文学テクスト読解 (3):解釈(interpretation)
第13回:Presentations (1):『クマのプーさん』、『ピーターラビット』、『クマのパディントン』
第14回:Presentations (2):『不思議の国のアリス』、『秘密の花園』、『子ブタ シープピッグ』
第15回:Presentations (3):『床下の小人たち』、『チョコレート工場の秘密』、『ピーターパン』
準備学習・履修上の注意
/Notices
(1) 電子辞書の使用推奨。英和大辞典(『ジーニアス英和大辞典』『リーダーズ英和辞典』『ランダムハウス英和大辞典』等)を収録している電子辞書が望ましい。
(2) 授業外学習には、1週間につき1時間を要する。
【授業外学修の内容】授業内で指示した課題への取り組み。プレゼンテーションの準備。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
指定なし。授業内にて、適宜ハンドアウトを配布する。

【参考書】
河合隼雄『物語とふしぎ』岩波書店, 2013.
安藤聡『ファンタジーと英国文化 : 児童文学王国の名作をたどる』彩流社, 2019. 
安藤聡『ファンタジーと歴史的危機 : 英国児童文学の黄金時代』彩流社, 2003. 
ジャクリーン・ローズ『ピーター・パンの場合 : 児童文学などありえない?』新曜社, 2009.
ジャッキー・ヴォルシュレガー『不思議の国をつくる : キャロル、リア、バリー、グレアム、ミルンの作品と生涯』河出書房新社, 1997.
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
積極的な授業参加(40%)、プレゼンテーション(60%)

【評価基準】
発表者においては、適切なテーマ設定、学術的なリサーチの実践、論理的思考に基づいた明晰なプレゼンテーション、以上三点を評価基準とする。
発表者以外の学生においては、プレゼンテーション終了後に行われる質疑応答での積極性、評価コメントの明晰さ、以上二点を評価基準とする。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
プレゼンテーションについては、教員が発表者に口頭で評価を伝える。プレゼンテーション資料は、教員が事前に添削する。
備考
/Notes
この授業には、【討議(ディスカッション、ディベート)】【発表(プレゼンテーション)】を取り入れている。

この授業は、【オープンな教育リソース】を取り入れている。(The British Library Online Exhibitions, Project Gutenberg, 国立国会図書館国際子ども図書館等)

この授業では、Google Classroomにおいて参考資料・参考ウェブサイトを提示し、【ICTを活用した自主学習支援】を行っている。

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