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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/18 現在

科目名/Course title 3年セミナーⅡ/Junior Seminar Ⅱ
担当教員(所属)/Instructor 水越 あゆみ (文学部英語英文学科)
授業科目区分/Category 英語英文学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2023年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 月/MON 2
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 1
副題
/SubTitle
Fairytale, Fantasy and British Children's Literature
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
(1) 文学作品の批評的読解方法を修得する。
(2) 学術的なリサーチの実践方法を修得する。
(3) 明快なプレゼンテーションの技法を修得する。
(4) 学術的かつ明快なレポートの作成方法を修得する。

* この授業は、以下のディプロマ・ポリシーに対応している。
〔2022年度以前入学者〕
専攻する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめることができる。
授業概要
/Course description
イギリスが「太陽の沈まぬ帝国」であった19世紀後半、児童文学の金字塔『不思議の国のアリス』が出版された。以降、『ピーター・パン』、『クマのプーさん』、『メリー・ポピンズ』を経て、『ナルニア国物語』、『ハリー・ポッター』に至るまで、イギリス児童文学は次々と名作を生み出し続けている。フェアリーテールとファンタジーとが不可欠の要素であるこのジャンルは、いつ、どのように、成立したのか。そして、主人公の子供達が迷い込む「異界(不思議の国、ネバーランド、ナルニア等々)」は、一体「何」を象徴しているのか? 本セミナーでは、イギリス児童文学の「反リアリズム」性を分析し、「異界としてのワンダーランド」表象を解読する。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:イントロダクション:Interpreting British Children's Literature
第2回:Research progress
第3回:What is a thesis?
第4回:How to compile a bibliography
第5回:Fantasy criticism (1):子どもと「影」
第6回:Fantasy criticism (2):ユング心理学とファンタジー
第7回:Mock presentation:『不思議の国のアリス』
第8回:Presentations (1):言葉を話す動物たち
第9回:Presentations (2):異界からの使者
第10回:Presentations (3):魔女とは何か
第11回:Presentations (4):ナルニアと西洋形而上学
第12回:Presentations (5):無意識の住人たち
第13回:How to write a research paper
第14回:How to create endnotes
第15回:まとめ:イギリス児童文学におけるWonderlands
準備学習・履修上の注意
/Notices
(1) 電子辞書の使用推奨。英和大辞典(『ジーニアス英和大辞典』『リーダーズ英和辞典』『ランダムハウス英和大辞典』等)を収録している電子辞書が望ましい。
(2) 授業外学習には、1週間につき1時間を要する。
【授業外学修の内容】授業内で指示した課題への取り組み。プレゼンテーションの準備。レポートの作成。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
指定なし。授業内にて、適宜ハンドアウトを配布する。

【参考書】
梨木香歩『物語のものがたり』岩波書店, 2021.
安藤聡『ファンタジーと英国文化 : 児童文学王国の名作をたどる』彩流社, 2019. 
石井桃子『新しいおとな』河出書房新社, 2018.
河合隼雄『物語とふしぎ』岩波書店, 2013.
宮崎駿『本へのとびら : 岩波少年文庫を語る』岩波書店, 2011.
ジャクリーン・ローズ『ピーター・パンの場合 : 児童文学などありえない?』新曜社, 2009.
ジャッキー・ヴォルシュレガー『不思議の国をつくる : キャロル、リア、バリー、グレアム、ミルンの作品と生涯』河出書房新社, 1997.
アーシュラ・K・ル=グウィン『夜の言葉』岩波書店, 1992. 
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
積極的な授業参加(20%)、プレゼンテーション(30%)、レポート(50%)

【評価基準】
発表においては、適切なテーマ設定、学術的なリサーチの実践、論理的思考に基づいた明晰なプレゼンテーション、以上三点を評価基準とする。
レポートにおいては、適切なテーマ設定、学術的なリサーチの実践、論理的思考に基づいた明快な議論の展開、以上三点を評価基準とする。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
プレゼンテーションについては、教員が発表者に口頭で評価を伝える。プレゼンテーション資料は、教員が事前に添削する。
レポートについては、教員が添削し、コメントを添えて返却する。
備考
/Notes
この授業には、【討議(ディスカッション、ディベート)】【発表(プレゼンテーション)】を取り入れている。

この授業は、【オープンな教育リソース】を取り入れている。(The British Library Online Exhibitions, Project Gutenberg, 国立国会図書館国際子ども図書館等)

この授業では、Google Classroomにおいて参考資料・参考ウェブサイトを提示し、【ICTを活用した自主学習支援】を行っている。

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