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科目一覧へ戻る | 2024/03/14 現在 |
科目名/Course title | 入門セミナー・アメリカ/Introductory Seminar: American Literature and Culture |
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担当教員(所属)/Instructor | 箕輪 理美 (文学部英語英文学科) |
授業科目区分/Category | 英語英文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2024年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 木/THU 2 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
トランプの時代—白人至上主義と「有害な男らしさ」 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
この入門セミナーでは、アメリカの社会や文化を様々な角度から考察する文献の講読を通じて、現代アメリカを理解するための基礎的な知識を養う。今年度の授業は「トランプの時代―白人至上主義と「有害な男らしさ」」をテーマに、現在のアメリカにおける政治的・人種的な分断や男らしさの規範が引き起こしている社会問題を取り上げる。 |
授業概要 /Course description |
まず、学期の前半では、2016年大統領選に始まる「トランプ現象」に焦点を当てる。トランプ元大統領の強力な支持基盤にはアメリカの地方に住む白人労働者階級の人々が含まれていると考えられているが、なぜこうした人々がトランプを支持したのかを、彼らが置かれている社会的状況の中から考察していく。また、トランプ元大統領の支持者の中には白人至上主義を掲げる人々も多く含まれていることが指摘されており、こうした人種差別が性差別とも分かちがたく結びついていることを見ていく。 こうしたアメリカでの現状を踏まえた上で、テキストであるレイチェル・ギーザ著の『ボーイズ—男の子はなぜ「男らしく」育つのか』を輪読し、北アメリカ(アメリカ・カナダ)での規範的な「男らしさ」のあり方が男性自身と社会の両方にどのような影響を与えているのかについて理解を深める。また、男性であることを「男らしさの有害性」から切り離すにはどのようなことが必要なのかについてもクラス全体で議論していく。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:イントロダクション 第2回:二極化する社会と大統領選 第3回:白人労働者階級とトランプ(1):トランプ支持者たちはどのような人々か? 第4回:白人労働者階級とトランプ(2):多民族国家アメリカ 第5回:マノスフィアと「有害な男らしさ」 第6回:『ボーイズ』はじめに、第1章 第7回:『ボーイズ』第2章 第8回:『ボーイズ』第3章 第9回:『ボーイズ』第4章 第10回:『ボーイズ』第5章 第11回:『ボーイズ』第6章 第12回:映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』前半 第13回:映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』後半、ディスカッション 第14回:『ボーイズ』第7~8章 第15回:総括 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
文献講読の授業回ではそれぞれ報告担当者が指定されるので、担当者は当日までにレジュメを用意し、授業内で発表を行う。また、受講生全員が教科書および配布文献の該当箇所を事前に読んで疑問点やコメントを考え、授業当日に発言することが求められる。 各回の授業外学習時間(予習・復習)には4時間程度を要する。 【授業外学修の内容】 毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。また、授業において指示された課題を行うこと。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 レイチェル・ギーザ著、冨田直子訳『ボーイズ—男の子はなぜ「男らしく」育つのか』DU Books、2019年。 【参考書】 金成隆一『ルポ トランプ王国―もう一つのアメリカを行く』岩波新書、2017年。 久保文明・金成隆一『アメリカ大統領選』岩波新書、2020年。 ジャスティン・ゲスト『新たなマイノリティの誕生—声を奪われた白人労働者たち』弘文堂、2019年。 西山隆行『格差と分断のアメリカ』東京堂出版、2020年。 渡辺靖『白人ナショナリズム—アメリカを揺るがす「文化的反動」』中公新書、2020年。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 以下の点を総合して評価する。 ・授業準備・授業への参加態度:40% ・報告担当回のレジュメ:20% ・講読票:10% ・期末レポート:30% 【評価基準】 1.授業内で扱われたアメリカの社会や文化に関する内容を正確に理解している 2.授業に積極的に参加し、自分の考えを論理的に展開することができる 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 毎回の授業で、報告担当者による発表内容やディスカッションでの発言に対して教員が口頭でコメントをする。 |
備考 /Notes |
この授業は、ディスカッションおよびプレゼンテーションを取り入れている |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html