シラバス参照 |
科目一覧へ戻る | 2020/12/07 現在 |
科目名/Course title | アメリカ文学研究A/Studies in American Literature A |
---|---|
担当教員(所属)/Instructor | 朝日 由紀子 (文学部英語英文学科) |
授業科目区分/Category | 英語英文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2020年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 木/THU 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature |
対象学年/Eligible grade | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
マーク・トウェインのヒューモア |
---|---|
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
”The Celebrated Jumping Frog of Calaveras County" は、マーク・トウェイン文学のスタートをきった記念すべき作品です。1865年11月、ニューヨークの『サタデー・プレス』にはじめて掲載されたとき、その作品はすさまじい反響をよび、マーク・トウェインの名は、ニューヨーク、東部、そして全米に広がったのです。その魅力は、語り手のサイモン・ウィーラーの語り口にありますが、もともとは、マーク・トウェインが一攫千金をねらってエンジェルス・キャンプにいたとき、ベン・クーンという人物の語る「跳びガエルの話」を聞き、その話し言葉の面白さを文字で再現したものです。ていねいにその作品を読んでいくことによって、その面白さを十分に味わっていくことが授業の達成目標です。 この科目はディプロマ・ポリシーの「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけている。」に対応しています。 |
授業概要 /Course description |
第一に、”The Celebrated Jumping Frog of Calaveras County”により、作家マーク・トウェインの名がアメリカ全土で知れ渡る以前のサムエル・ラングホーン・クレメンスについて説明します。とくに、さまざまな仕事遍歴 ー 印刷工時代、蒸気船パイロット時代、鉱山で金銀の発掘にうちこんでいた時代、新聞記者時代 ― を通じて、どのような人生経験を積んでいったかに焦点を合わせます。それは同時に、当時のアメリカが歴史上どのような時代にあったかも知ることになります。 第二に、文学作品としてのこの作品の特徴について、3点取り上げ、解説します。 (1) 構成のユニークさ 「入れ子構造」 (2) 文体のユニークさ 「話し言葉」 (3) キャラクターのユニークさ 「賭け好きの男 動物たち(馬、犬、カエル)」 第三に、作品全体を内容により7つに区切り、順次読解していきます。 世界に名だたる作品をゆっくり、じっくり読んでいきながら、受講生の方々とその面白さがどこにあるかを発見していくワクワクした授業にしていきたいと思っています。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回: イントロダクション 1 第2回: イントロダクション 2 第3回: 文学的特徴の解説 第4回: 作品の読解 その1 作品の導入部 第5回: 作品の読解 その2 語り手の登場 第6回: 作品の読解 その3 サイモン・ウィーラーの語り始め 第7回: 作品の読解 その4 ジム・スマイリーについて 第8回: 作品の読解 その5 ジム・スマイリーの馬 第9回: 作品の読解 その6 ジム・スマイリーの犬 第10回: 作品の読解 その7 ジム・スマイリーの犬の運命 第11回: 作品の読解 その8 ジム・スマイリーのカエル ① 第12回: 作品の読解 その9 ジム・スマイリーのカエル ② 第13回: 作品の読解 その10 ジム・スマイリーのカエル ③ * これに加え、以下をテーマにした、授業に相当する2回の課題レポートを別途 求めます。 (1)作品に登場する人物のなかで、だれに関心をもちましたか。とくに二人を 選び、作品の内容を引きながら、その理由を述べなさい。(それぞれ300字程度。) (2)Jim Smileyの動物たちのなかで、どれに最も共感しましたか。作品に即して、その理由を述べなさい。 400字程度。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
授業で取り上げる作品は、Google で 〈mark twain jumping frog〉と検索し、 [twain.lib virginia.edu>projects>price>frog]を選んで、入手してください。それを 共通のテキストとします。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 作品に関する課題レポートと出席率との総合評価とします。 講義内容を十分に理解し、作品を読解したかを評価の基準とします。 |
備考 /Notes |
本授業は、主にCampus Squareを利用した遠隔授業として実施します。 |