科目名／Course title	イギリス文化史Ⅰ／History of British Culture I
担当教員（所属）／Instructor	水越　あゆみ (文学部英語英文学科)
授業科目区分／Category	英語英文学科専門科目
授業形態／Type of class	講義
開講期／Semester	2025年度／Academic Year 　前期／SPRING
開講曜限／Class period	月/MON　3
対象所属／Eligible Faculty	文学部国語国文学科／Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科／Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科／Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科／Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科／Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科／Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年／Eligible grade	1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数／Credits	2

副題 ／SubTitle	Fashioning Modernity — 近現代イギリス服飾史
授業のねらいと達成目標 ／Course Objectives	(1)近現代イギリスにおける「服飾史（dress history）」が、「文化史（cultural history）」としてだけでなく、「思想史（intellectual history）」としても読み解けることを理解する。 (2)18世紀から19世紀にかけてのイギリスにおける服飾の歴史を通して、「近代（modernity）」の主要な特徴を理解する。 (3)英語圏で出版された研究書からの抜粋を原文で読むことによって、語学的な読解力のみならず、異文化を読解する能力（cultural literacy）を涵養する。
授業概要 ／Course description	イギリスが近代国民国家へと変容を遂げた18世紀半ばから19世紀半ばにかけて、「服飾」も近代市民社会にふさわしく、装いを新たにすることとなった。本講義では、「国民性」「ナショナリズム」「伝統」等の近代的イデオロギーが当時のファッションにどのように顕現したか、詳細に分析する。
授業計画（授業の形式、スケジュール等） ／Class schedule	第1回：イントロダクション：「思想史」としての「服飾史」 第2回：グローバル近代史の重要性 第3回：「近代」の定義 (1)：「国民国家」の誕生 第4回：「近代」の定義 (2)：フランス共和国、アメリカ合衆国 第5回：「近代」の定義 (3)：イギリス連合王国と立憲君主制 第6回：フランス革命 (1)：トリコロール（tricolour）が象徴する革命の理念 第7回：フランス革命 (2)：サンキュロット（sans-culottes）が象徴する急進的共和主義 第8回：フランス革命 (3)：エンパイアラインドレス（empire line dress）が体現する「自由」 第9回：ヨーロッパ小史 第10回：古代ギリシア崇拝 (1)：女神たちのドレープ（drapery） 第11回：古代ギリシア崇拝 (2)：文学・芸術・建築における古典主義 第12回：エルギン・マーブルズ (1)：パルテノン大理石群と大英博物館 第13回：エルギン・マーブルズ (2)：文化遺産は誰のものか？ 第14回：まとめ及び期末試験 第15回：フィードバック
準備学習・履修上の注意 ／Notices	(1) 電子辞書の使用推奨。英和大辞典（『ジーニアス英和大辞典』『リーダース英和辞典』『ランダムハウス英和大辞典』等）を収録している電子辞書が望ましい。 (2) 授業外学習には、1週間につき4時間を要する。 【授業外学修の内容】授業内で指示した課題への取り組み。
教科書・参考書等 ／Textbooks	【教科書】 授業内で指示する。 【参考書】 (1) Perrot, P. Fashioning the Bourgeoisie. Princeton UP, 1994. (2) Wilson, E. Adorned in Dreams: Fashion and Modernity. I.B. Tauis, 2003. (3) Marzel, S., and G. D. Stiebel. Dress and Ideology. Bloomsbury, 2015. (4) Edwards, L. How to Read a Dress. Bloomsbury, 2017.
成績評価の方法 ／Evaluation	【評価方法】 授業内課題（50%）、期末試験（50%） 【評価基準】 授業内容を正確に理解しているか、日本語による論述は論理的に明晰か、以上二点を評価基準とする。 【課題（試験やレポート）に対するフィードバックの方法】 教員が添削し、コメントを添えて返却する。
備考 ／Notes	この授業は、【オープンな教育リソース】を取り入れている。（Louvre Museum Official Website, The British Museum Collections, The Scottish Register of Tartans, The British Library Online Exhibitions, The Metropolitan Museum of Art's Open Access program, The KCI Digital Archives, Wikimedia Commons等） この授業では、Google Classroomにおいて参考資料・参考ウェブサイトを提示し、【ICTを活用した自主学習支援】を行っている。

科目と卒業／修了認定に関する方針（ディプロマ・ポリシー）の対応一覧
／Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html