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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title イギリス文学研究B/Studies in British Literature B
担当教員(所属)/Instructor 土井 良子 (文学部英語英文学科)
授業科目区分/Category 英語英文学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 金/FRI 3
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
絵画と文学に読み取るイギリス近代社会
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
文学であれ美術であれ、芸術作品には、その作品を生み出した社会や文化、時代がどのようなものであったかを知る多くの手がかりが隠されています。この授業では、イギリス18・19世紀の文学と絵画に描かれた人間像に焦点を当てます。取り上げるのは、小説や詩の登場人物と、肖像画から諷刺画や風俗画、挿絵などで描かれる多様な姿や階層の人々。特に女性像に注目して複数の作品を比較し総合的に見ることで、近代以降、女性が社会の中でどのような存在(であるべき)として認識されてきたかを理解することをめざします。同時に、それぞれの女性像に社会からの要請がどのように反映されているのか、それを創造した芸術家の意識はどのようなものであるかも探っていきたいと思います。
授業概要
/Course description
18世紀前半、後半、そして19世紀と大きく三つに分けて、それぞれの時代における代表的な作家・作品を取り上げていきます。実在した個人を描く絵画をいくつか取り上げて比較することもあれば、その時代のキーワードをまず説明し、それにかかわる代表例を絵画・文学それぞれから見ていくこともあります。美術では実在の人物を描いた肖像画の他、それぞれの時代を代表する風刺画家の作品やヴィクトリア朝のラファエル前派作品を中心としたナラティブ・ペインティングなど、できるだけ多くの作品にふれていきたいと思います。

まず各時代について大まかな説明をします。その後、主に小説を中心とした文学作品の抜粋を原文で読むと同時に絵画や映像などの視聴覚資料を用い、その部分の注目点や問題点について説明します。学生の皆さんが気づいたり疑問に思った点をコメントしていただき、それにこたえる形で授業を進めます。小説や詩の文字による表現と絵画・映像から得られる視覚的情報との両方を主体的に読み取り、その意味を考えていってください。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:イントロダクション イギリス絵画史(~近代)
第2回:18世紀前半(1)結婚 William Hogarth
第3回:(2)上流階級と市民階級、労働者階級、William Hogarth
第4回:(3)都市文化 William Hogarth
第5回:(4)食文化とナショナリズム
第6回:18世紀後半:イントロダクション
第7回:女性と教育、公共圏
第8回:女性と母役割
第9回:絵画とMaria Edgeworthの作品にみる女性表象(1)
第10回:絵画とMaria Edgeworthの作品にみる女性表象(2)
第11回:Victoria朝:イントロダクション、中産階級の理想「家庭の天使」と「堕落した女」
第12回:Dickensとラファエル前派の作品にみる「家庭の天使」と「堕落した女」
第13回:Tennysonとラファエル前派の作品にみる「家庭の天使」と「堕落した女」
第14回:Victoria朝後半~20世紀絵画と小説にみる女性の自立
第15回:試験とまとめ
 講義の内容、順序は進度に応じて変更されることがあります。
準備学習・履修上の注意
/Notices
各回の授業外学習時間(予習・復習)には4時間程度かかると想定されます。
【授業外学修の内容】
(予習)テキストとなるプリントは授業数日前にGoogle Classroomにアップします。事前に必ず目を通しておくこと。英文による解説や文学作品の抜粋については内容を理解し、絵画は細部まで観察して、気づいた点や疑問をメモしておいてください。授業では皆さんに質問しながら理解を深めていきます。
(復習)その日の授業の内容を踏まえてプリントを読みなおし、キーワードを確認すること。また、講義から学んだこと、さらに疑問に思ったことを書き留めておいてください。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
 配布プリント

【参考書】
授業中に指示します
成績評価の方法
/Evaluation
【評価の方法】
試験(50%)と毎回の確認小テスト(30%)、授業参加態度(質疑応答など)(20%)

【評価基準】
試験:18~19世紀イギリス社会や文化の諸相、女性の立場や作品の注目点について、授業での説明を理解し知識として定着させたうえで自分の考えを述べることができている。
確認小テスト: 授業から得た知識を自分のものにできているか、それに基づいて自らの考えを記述できている。
授業参加態度:予習復習を通じて気づいたことや質問を積極的に発信し、また教員の質問に答えようとする姿勢がみられる。
【フィードバックの方法】
リアクションペーパーや授業中の意見・質問に関するコメント・補足を行います。
備考
/Notes
ディスカッションを取り入れている。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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