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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 英語音声学Ⅱ/English Phonetics II
担当教員(所属)/Instructor 高本 裕迅 (文学部英語英文学科)
授業科目区分/Category 英語英文学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 金/FRI 4
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
日英語の対照により体系的に英語音声を学ぶ 
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
英語の音声を、日本語音声と対照させた体系として学び考えます。英語と日本語の音声体系の比較をふんだんに取り入れることにより、両言語音声の体系的な理解を促します。私たちの中に存在している言語音声を顕在的・体系的に確認し、記述することを通して、英語という言語に関して、専門的な知見と技能を身につけることが目標です。 

授業概要
/Course description
音声とは、私たちがインターパーソナルあるいはソーシャルな、しかも直接的なコミュニケーションをする際の基本的な媒体となっているものです。つまり、人間が発する音のうち、意思の伝達に用いる手段に使われるものです。しかしそれは、記録媒体である文字と違って、見ることもできませんし、騒音などの周囲の条件に多大に制約されるものでもあり、また発した途端に瞬時にして消え去ってしまうものです。だからといって決して架空のものではなく、それは私たちの脳の中にしっかりとした(心理的)実在として存在していますし、また伝達し合う人同士での約束事、つまり協約性や規則があります。このように私たちの中に存在している言語音声を顕在的・体系的に確認し、記述するのが音声学です。
たとえば、英語と日本語の発音が異なっているのは、英語英文学科の学生なら皆感じていて知っていますが、その違いや類似点を客観的に詳述することはそれほどやさしいことではありません。それらの類似点・相違点を明らかにするには、なによりまず両方の言語の音声を聞いてみて、細かく観察していくのが第一歩になります。そして、この授業ではまず英語と日本語の音声を注意深く聴きながら、自らの知識を総動員して観察し、分析することを重視し、それを補う形で先人の研究成果を参考にしながら学んでいきます。 
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
1.   コースオリエンテーション
2.母音:日英語の母音の違い
3.英語母音の4特性(1):舌の高低位置
4.英語母音の4特性(2):舌の前後位置
5. 弱音節と曖昧母音
6. 単音節機能語
7. 語強勢
8.句強勢
9.文強勢
10. 文強勢の例外(リズム移動、強調移動、対比移動)
11.英語のリズム:アイソクロニズム
12. 音調:機能と種類(1):統語的機能
13.音調:機能と種類(2):示唆的および指示的機能
14.復習
15.   試験のフィードバックと総括
準備学習・履修上の注意
/Notices
文法や語彙に比べて、日本の英語教育では中心的な位置を占めて来なかった音声の重要性に対する認識を高めてほしい。 

各回の授業外学習時間は、4時間程度を想定している。
【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。予習においては、配布物(HO:ハンドアウト)に事前に目を通すこと。また、復習いおいては、授業で指示した課題、特にタスクペーパーの復習を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書/Text books】
ハンドアウト使用

【参考書/Reference books】
緒方勲監修、高本裕迅他執筆・編集委員『英語音声指導ハンドブック』東京書籍、1995年
東後勝明監修、高本裕迅他執筆・編集委員『英語発音指導マニュアル』北星堂、2009年.
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
最終試験6割~7割、授業での課題点(タスクペーパーなど)2割、また授業への参加・貢献などを1割~2割として、総合点で6割以上を取ることを単位認定の基準とします。

【評価基準】
最終試験を通して、また授業内容へのコメントや意見による授業への参加・貢献など。
試験:授業で扱ったテーマに関する問題に解答できる
授業への参加度:積極的に発言し、授業へ参加している
課題:授業で扱ったテーマを理解し、真摯に取り組んでいる

【課題やレポートに対するフィードバックをする】
課題、レポートには、必ず教員(および学生)のコメントをつける機会を持つようにしている。
備考
/Notes
この授業は、プレゼンテーション(希望制)を取り入れている。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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