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科目一覧へ戻る | 2023/03/18 現在 |
科目名/Course title | World Englishes/World Englishes |
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担当教員(所属)/Instructor | 岡部 大祐 (文学部英語英文学科) |
授業科目区分/Category | 英語英文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2023年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 水/WED 3 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
現代英語のコミュニケーション論 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
以下の2つの目標を達成することを目指す。 (1)world Englishesの基本的な考え方を自分のことばで説明できる。 (2)(1)を踏まえ、世界で発展した多様な英語に対する開かれた態度をもち、コミュニケーション方略を適切に用いて対処できる。 この授業は、以下のディプロマ・ポリシー(DP4)に対応している。 DP4: 〔2022年度以前入学者〕 専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけている。 |
授業概要 /Course description |
本コースの目的は主に2つあります。ひとつは、world Englishesという考え方およびその諸前提の精確な理解を達成することです。もうひとつは、world Englishesという考え方を(時に批判的に)用いて、実生活で生じる「異質な者」との英語コミュニケーション問題を適切な方法で解決できる素地を築くことにあります。そのために第一の目的が第二の目的の前提条件となっていることがわかるでしょう。 本コース受講にあたっては、馴染みのない世界に対する開かれた、考えることを厭わない姿勢が不可欠になります。本コースでは、「英語は国際言語である」と一般に語られていることが、経験的証拠(データ)に照らしてどのように合致し、どのように「ズレ」ているのか、批判的に考察していきます。「理解できない」ことは決して否定されるべきものではなく、理解へのスタート地点です。そのような理解を求める姿勢をもった受講生へ対応する用意はありますので、遠慮せずに質問等をしてもらいたいと考えています。 本コースでは受講生相互の意見交換を厭わない姿勢が望まれます。問答やディスカッションを通じて思考を深めていく過程を楽しめるとより有意味な時間となると思われます。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:オリエンテーション(コ―スの概要、評価方法、プロジェクト説明など) 第2回:わたしたちは「英語」を知っている?〜現代英語の社会言語的現実 第3回:「みんな違ってみんないい」か?〜英語の多様性とコミュニケーション 第4回:「多様性ネイティヴ」の時代?〜自文化中心主義と英語の関係 第5回:「標準(standard)」とはなんだろう?〜多様性のマネジメント 第6回:おなじ?違う?どのように?(1)〜ノンネイティヴの英語事情 第7回:おなじ?違う?どのように?(2)〜ノンネイティヴの英語事情 第8回:おなじ?違う?どのように?(3)〜ノンネイティヴの英語事情 第9回:おなじ?違う?どのように?(4)〜ネイティヴの英語事情 第10回:ButをAndに変えられるか?〜言語に対する偏見と差別 第11回:World Englishesの実践(1)〜作品制作プロジェクト 第12回:World Englishesの実践(2)〜作品制作プロジェクト 第13回:World Englishesの実践(3)〜プロジェクトの相互批評 第14回:コースの振り返りとまとめ 第15回:期末試験 ※各回の内容は進行状況や受講生の関心等によって変更可能はあります。 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
【予習】【復習】 事前課題が出ている場合、Google Classroom上にアップロードします。事前課題をやっていない場合、出席として認めないことがあるので注意してください。 各回の授業外学習時間(予習・復習)には2時間程度かかると想定されます。 授業で学んだことは素材にすぎません。未来をつくる人物となっていくみなさんは、その素材を使って自分の考えをつくり出せることが求められます。「聞いたことがある」は「知っている」ことではありません。 【履修上の注意】 ・評価方法の項目をよく理解した上で履修してください。 ・各回の課題は30〜90分程度かかると想定されます。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 ありません。適宜必要な素材を提供します。「参考書」に挙げた文献を読むとさらに理解が深まります。 【参考書】 本名信行 (2006). 英語はアジアを結ぶ 玉川大学出版部 ※おすすめ 本名信行 (2022). 多文化共生時代に学ぶ泄後 玉川大学出版部 ※おすすめ カチュルー, ヤムナ & スミス, ラリー E. (2013). 世界の英語と社会言語学 慶應義塾大学出版会 柴田美紀, 仲潔, 藤原康弘 (2020). 英語教育のための国際英語論—英語の多様性と国際共通語の視点から. 大修館. 寺沢拓敬 (2015). 「日本人と英語」の社会学 研究社 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 (a)各回の課題達成度(55%);(b)World Englishes実践プロジェクト(15%);(c)期末試験(30%) 【評価基準】 (a)と(b)〜(1)関連性(relevance):授業内容と課題の応答の間に明瞭に関連性が示されているかどうか、(2)説得性(persuasiveness):課題の応答において、主張とそれを支える根拠が明示され、それらが論理的に構成されているか、上記の2つの点から評価されます。特に、(1)が満たされていない場合には採点の対象(有効回答)となりません。 (c)〜授業で説明された考え方や概念について「正確な理解」が達成されているかを問います(用語の記憶力を問うものではありません)。ノートテイキングをしっかり行っておくことをお勧めします。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 基本的には講義内で教員からフィードバックを行う予定です。 |
備考 /Notes |
<授業趣旨を理解した上で履修> 本科目では英語やことば一般について問い直す批判的思考をトレーニングします。そのような授業趣旨や方針を理解した上での受講が、満足度が高く有意義な時間の前提となります。シラバスにしっかりと目を通し、趣旨を理解した上で履修を決定してください。 <トラブル時の「報・連・相」のお願い> 受講にあたって、自身の身の回りに想定外の問題あった場合には、遠慮せずに担当まで報告、連絡、相談をしてください。たとえば、止むを得ない事情で授業参加が叶わない場合には、事前連絡の場合のみ考慮します(すなわち許容するということではありませんので注意してください)。 <他者への礼儀(civility)を大切に> 教員とのやりとり(メール等)のみならず、他の受講生との意見交換の場などでも、他者への心遣いを忘れずにお願いします。意見を戦わせることは大いに推奨される一方で、それが個人攻撃のようになることは許容されません。 ※本コースはGoogle Classroomを使用します。 |