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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | ホスピタリティマネジメント特講B/Hospitality Management B |
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担当教員(所属)/Instructor | 島川 崇 (全学基盤教育部門グローバル言語・文化教育センター) |
授業科目区分/Category | 英語英文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 火/TUE 3 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
旅行・観光・ホスピタリティ業界における福祉的対応 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
この授業では、旅行業、航空業をはじめとする運輸業、ホテル等を志望する学生に対して、業務における福祉的対応について学びます。 観光関連産業、ホスピタリティ業においても、DXやAIの導入が積極的に行われています。DXやAI化が進むと、必然的に人の介在する余地は少なくなり、就業機会は減っていくでしょう。しかし、どんなにDXやAIが進んでも、福祉的対応は人が介在せざるを得ません。ということは、これからの観光関連産業、ホスピタリティ業においては、福祉的対応の知識は必須になるといっても過言ではないと思います。そのような環境変化の中、この業界に身を置く者としての心がまえを考える機会も提供します。 さらに、この授業は、聖書や宗教の授業ではありませんが、せっかく白百合女子大学に入学したのだから、聖書に書かれてある普遍的な人としてのあるべき姿を考える機会にしましょう。白百合女子大学のディプロマポリシーでは、「時代を超えて普遍的に求められる豊かな人格形成をおこなうために、カトリックの人間観・世界観を理解するための基礎的な能力を身につけている」とあります。カトリックの人間観・世界観を考えると必然的に福祉に結びつきます。これを実学の最たるもののように扱われる観光学の分野でももっと取り入れるべきだとの考えのもと、みんなで考えていきたいと思います。なので、ほかのキリスト教に関する授業で習ったことで本講義と関連するような事項があれば、是非授業内で私に教えてください。 |
授業概要 /Course description |
授業は少人数で対話を中心に進めていきます。 次項に授業計画を書いています。まず福祉に関する理論的な話をし、その後、観光関連産業それぞれの取り組みを確認していきます。福祉に関する資格はハードルが高いものが多いのですが、サービス現場に特化した「サービス介助士」、旅行業に携わる人材の福祉的対応の理解を促進する「旅のユニバーサルデザインアドバイザー」という資格があります。特にサービス介助士は、キャビンアテンダント、グランドスタッフ、駅係員の世界では取得必須となっています。ホテル従業員でも取得者が増加しています。それらの資格に関しても紹介します。 ただ、この授業進行計画はあくまでも暫定的なものであり、登録した学生の志望先、関心の度合い、就活の実施状況によってもフレキシブルに変えていきたいと思っています。例えば、ホテル志望者ばかりであれば、宿泊業に特化して話を進めます。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:自己紹介、授業の内容、評価の方法 第2回:福祉とは その成り立ちと国際比較 福祉的対応は欧米が進んでいて日本が遅れているというステレオタイプを打破する 第3回:障害の個人モデルと社会モデル 障害?障がい?どちらが正しいの?障害の社会モデルを理解することで発想が転換する 第4回:福祉と観光に関する用語の理解 第5回:バリアフリーとユニバーサルデザイン ロナルド・メイスがユニバーサルデザインという言葉に託した想いとは 第6回:バリアフリー法、障害者差別解消法の理解 合理的配慮とは? 第7回:航空業における福祉的対応の現状 第8回:鉄道、バス等その他の交通機関における福祉的対応の現状 第9回:ホテル、旅館における福祉的対応の現状 第10回:旅行業における福祉的対応の現状 第11回:サービス介助士、旅のユニバーサルデザインアドバイザーの取り組み 第12回:身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の理解と新しい課題 第13回:観光地における先進的な取り組み 第14回:テストを受けるにあたっての心構え、テスト 第15回:テスト返却と答え合わせ、まとめ、最後にこれから社会に羽ばたくみんなにエールを送ります。 (これはあくまでも計画であり、参加する学生の希望や志望分野によってフレキシブルに変更をしたいと思います。) |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
【授業外学修の内容】 授業においては、予習は必要ありません。その分を復習に充ててください。 課題は個別に出したいと思います。 授業外での学習時間の目安としては1回当たり4時間程度を想定しておいてください。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 島川崇編著「観光と福祉」成山堂書店、2019年 ISBN 978-4425929313 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 100%テストで評価します。出席点は設けませんが、毎回の授業で名前を呼んで出席を取ります。 【評価基準】 授業への参加度とは、出席することはもちろん、積極的に発言し、討議(グループワーク、ディスカッション)にも積極的に参加することが求められます。 4年生は、就職活動等が入ってしまうことがあると思います。それは配慮しますので、事前にその場合は連絡を入れることを求めます。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 最終講義の際、評価内容を学生それぞれに開示し、教員・学生双方が納得のいく形で評価をしたいと思います。 |
備考 /Notes |
この授業は、航空会社、政府観光局、シンクタンク、ツアーコンダクターの実務経験のある教員による授業であり、観光の最前線での経験を生かして実践的授業を行うものです。 この授業は、課題解決型学習、ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションを取り入れます。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html