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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 図書館サービス概論/Introduction to Library Services |
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担当教員(所属)/Instructor | 中川 恭一 (全学基盤教育部門ライフ・リテラシー教育センター) |
授業科目区分/Category | 司書に関する科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 月/MON 5 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
これまで利用していて誰でも知っているように思っているけれども、実はそれほどは知らない、公立図書館で行われているサービスの全体像を、図書館事業の内側から概観して、習得することができます。 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
公立図書館は、おそらく子どもの頃からの利用体験を通じて、学生には誰でも「知っている」感じが強い施設かもしれません。利用体験は大切な財産です。しかし実は誰でも体験できているのは、ある図書館のある部分のサービスだけなのです。授業では公立図書館で行われている様々なサービスを概観し、その構造を学んでいきます。図書館サービスの多面性やそれらのつながりを知ることができます。しかしその理解の入り口に、自分のこれまでの利用体験は大いに役立つはずです。 「サービス概論」の学習を通して、公立図書館という事業全体への具体的な理解や興味を格段に深めていくことができます。司書課程の学習ではなるべく早い時期に受講する方がよいでしょう。 |
授業概要 /Course description |
半期の中で図書館サービス全体への目配りができることに留意したいので、教科書に沿いながら、丁寧に展開していきます。授業では毎回配布物を用意し、その章に記述された範囲の中で、なるべく具体的な事例や話題にも入っていく予定です。 5月中旬には、調布市立中央図書館などの見学会を実施して、自分の決めたテーマで図書館を観察し、レポートに結び付けていきます。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:図書館サービスの意義(機能/役割と制度/種類) 第2回:図書館のサービス計画(計画立案/基準とクオリティ/業務分析) 第3回:図書館サービスの担い手(業務組織/職員の種別/外部資源) 第4回:利用空間のデザイン(フロア構成/書架配置/家具の選択/サイン) 第5回:来館者へのサービス(閲覧サービス/排架/フロアワーク) 第6回:図書館施設の見学会 第7回:貸出サービス(構造/方式と手続/返却・督促/リクエスト) 第8回:資料提供サービスの展開(相互貸借/団体貸出/遠隔サービス) 第9回:情報提供サービス(意義/質問回答サービス/図書館利用教育) 第10回:利用者の特性に配慮したサービス(児童サービス/ヤングアダルトサービス/高齢者サービス/多文化サービス) 第11回:利用に障害を持つ人へのサービス(合理的配慮/視覚障害者サービス/多様な障害への対応) 第12回:地域に根ざした図書館サービス(地域情報提供/集会・文化活動/学校図書館との連携) 第13回:図書館サービスをめぐる課題(著作権/プライバシー/トラブル対策/利用促進活動) 第14回:試験とまとめ 第15回:試験のフィードバック |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
難しい教科書ではありませんが、授業中に全部読める量ではないので、次回に学習する教科書の範囲を事前に読んでくること。事前に読むことでおおよその内容をつかみ、わかりにくいところはどこかがわかり、ここの部分はもっと知りたいなど、意識して授業に出席されることを望みます。 各回の予習・復習には各2時間(計4時間)程度かかると想定されます。 【授業外学修の内容】 毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。 毎回、manaba courseで授業の振り返りを行います。授業での疑問点、不明点、感想を求めますので積極的に発信すること。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書/Text books】 小田光宏、庭井史絵編著『図書館サービス概論』JLA図書館情報学テキストシリーズ3-4 日本図書館協会 2023年12月 ISBN:978-4-8204-2308-9 ¥1900 【参考書/Reference books】 今まど子・小山憲司 編著『図書館情報学基礎資料 第5版』樹村房 2024年3月 ISBN:978-4-88367-386-5 ¥1200(税別) |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法/Evaluation】 期末試験(60%)、レポート2回(30%)、グループワークを通しての授業への貢献度(10%)により評価する。 【評価基準】 試験:授業で扱ったテーマに関する問題に解答できる。 レポート:授業で扱ったテーマを理解し、持論を展開できる。1回は、図書館見学のレポートとする。 授業への貢献度:グループワークに積極的に参加している。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 毎授業の冒頭に前回のリアクションペーパーへの意見についてコメントを返す。試験を採点後返却し、解答の解説を行う。 |
備考 /Notes |
公立図書館の利用登録は前提です。日ごろから公立図書館をよく使いましょう。<図書館を知ること>に興味を持ち、「この図書館のここはいい」「図書館はもっとこうなるといいな」と意識していきましょう。 この授業は、司書資格を持つ公共図書館長経験のある教員による授業であり、図書館の現場での実情や館長の仕事など、司書資格者の実践的授業を行うものです。 この授業は、図書館見学会、ディスカッション、グループワークを取り入れています。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html