シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/18 現在

科目名/Course title 図書館情報資源特論/Special Study of Library/Information Resources
担当教員(所属)/Instructor 中山 美由紀 (基礎教育センター)
授業科目区分/Category 司書に関する科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2023年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 火/TUE 4
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
―児童・青少年のノンフィクション絵本・ノンフィクショ資料―
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
図書館情報資源に関する出版流通、コレクション形成の理論やその方法について、児童のためのノンフィクション絵本・そのほかのノンフィクション資料を中心に、講義、授業内の討論、調査、発表、レポート作成によって、理解を深め、提供することができるようになる。
授業概要
/Course description
図書館情報資源概論で学んだ図書館コレクション形成の選定および評価について、児童・青少年資料を中心に特にノンフィクション絵本やそのほかのノンフィクション資料を題材にしながら、コレクション構築の上での課題や必要な知識やスキルについて学ぶ。また実際のノンフィクション作品について、観点ごとに取り上げ、その特徴をとらえて、資料そのものへの理解を深めること、および出版流通状況など周辺的な知識についても取り上げる。選書した本を互いに見合い、対話する機会を設ける。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:オリエンテーション 児童青少年資料の特性とノンフィクションについて
第2回:コレクション形成の理論と方法:絵本の選択に関わる選択ツール,選定・評価の基準を中心に
第3回:科学技術分野,生活分野の情報資源の特性とノンフィクション絵本との異なり
第4回:コレクション選定・評価の実践(1):「がかくのとも」から
第5回:コレクション選定・評価の実践(2):「科学道」から
第6回:人文・社会科学分野の情報資源とその特性とノンフィクション絵本・新書との異なり
第7回:コレクション選定・評価の実践(3):「たくさんのふしぎ」から
第8回:コレクション選定・評価の実践(4):「SDGs」から
第9回:児童出版・流通の状況,主な出版者について
第10回:コレクション選定・評価の実践(5):「岩波ジュニア新書」「ちくまプリマ―新書」から
第11回:コレクション選定・評価の実践(6):伝記絵本と伝記読み物から
第12回:障碍者のための資料:布絵本の特性と資料受け入れ,選定について
第13回:児童青少年資料に対する情報資源組織化の課題,書誌情報の作成と主題分析および形態上の難しさ
第14回:最終レポート 提出と発表
第15回:レポート総評とまとめ

※これに加え、以下をテーマにした以下の課題提出を別途求めます。
 (1)ノンフィクション(テーマ・出版社) レポート 1500字
 (2)図書館の児童青少年サービスにおけるノンフィクションの位置づけ 3000字前後
準備学習・履修上の注意
/Notices
この授業の予習には2.5時間、復習には1.5時間(計4時間)程度かかる。
【授業外学修の内容】
扱う絵本や作品には昔話や創作の物語(フィクション)は含まれないので、「ノンフィクション」の言葉の意味を確認してから履修すること。
 テーマ・観点に合わせて、毎週のよう本を探してくること、場合によっては借りてくることが課題となる。公共図書館のホームページ、webサイト「絵本ナビ」、「たくさんのふしぎ」「かがくのとも」「岩波ジュニア新書」「科学道」のホームページ上の情報を読み込んでおくこと。
※【必須】各自の作業として、課題で選んだ本をwebサイト上にまとめていきたいので「ブクログ」のアカウントを作っておくこと。
作業に時間がかかることを承知されたい。・
※ゲスト授業も検討するので、実施の折はおしらせもし、シラバスの移動・変更もあることをご承知おきください。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
特になし
【参考書】
鎌田和宏,中山美由紀共編著 『先生と司書が選んだ調べるための本』 少年写真新聞社,2008
健康情報棚プロジェクト・からだとこころの発見塾編『からだといのちに出会うブックガイド』読書工房, 2008
世界とつながる子どもの本棚プロジェクト編 『多文化に出会うブックガイド』 読書工房,2011
藤嶋昭,菱沼光代著 『子どもと読みたい科学の本棚 童話から新書まで』東京書籍,2013
宇野和美ほか著『明日の平和をさがす本 戦争と平和を考える絵本からYAまで300』文響社,2016
福岡淳子・金澤磨樹子編『小学校学年別知識読もの240』少年写真新聞社,2020
東京子ども図書館編『知識の海へ 児童図書館 基本蔵書目録3』東京子ども図書館,2022
絵本でSDGs推進協会編『絵本で学ぶSDGs』(別冊 太陽 日本のこころ―301)平凡社,2022
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
毎時のリフレクションコメントと授業への参加度 30%
出版社レポート        30%
児童サービスにおけるノンフィクションレポート 40%
それらを総合して、総合評価60%以上を単位認定の最低条件とする。 
【評価基準】
自らの発見や考え・意見が表現されている点を評価する。
資料を作品として深く理解し、利用者のニーズにあわせた図書館員としての適切な資料評価ができているかどうかを基準とする。
【課題に対するフィードバックの方法】
リフレクションコメントやレポートにはコメントを返すか、総評と解説をする。
備考
/Notes
・この授業は学校図書館における司書教諭・学校司書として実務経験のある教員による授業であり,実際の学校図書館現場における図書館サービス経験を生かして実践的授業を行うものです。
・この授業には次の要素を取り入れています。
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】
・出席は2/3以上していること。(規定による公欠等は除く)

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