科目名／Course title	子どもと社会／Children and Society
担当教員（所属）／Instructor	菊地　浩平 (人間総合学部児童文化学科)
授業科目区分／Category	学部共通科目
授業形態／Type of class	講義
開講期／Semester	2024年度／Academic Year 　前期／SPRING
開講曜限／Class period	水/WED　2
対象所属／Eligible Faculty	人間総合学部児童文化学科／Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科／Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科／Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年／Eligible grade	1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数／Credits	2

副題 ／SubTitle	人形と子ども
授業のねらいと達成目標 ／Course Objectives	まずはわれわれが想起しがちな「人形と子どもの関係性」を自明のものととらえず、なぜそうした結びつきが生まれ、一定のイメージが根付いたのかについて思考を巡らせることから始めたい。その上で、人形や子どもに潜在する「複雑さ」を受講者それぞれが視野に入れ、それらを単純化せずにとらえなおすことを目指す。
授業概要 ／Course description	人形と子どもは密接に結びついている……ようについ思えてしまう。 だがその結びつきは果たしてそれほど自明なのだろうか。この講義はそんな問いから始めてみたいと思う。そして様々な「人形」や「子ども」が登場する作品や事象を取り上げて、われわれの暮らすこの世界について考えてみたい。 講義内で言及する対象となる対象は多岐にわたる。例えば、巨大人形が市街を闊歩するパフォーマンスで知られるロワイヤル・ド・リュクスや、テオ・ヤンセンのビーチ・アニマル、石黒浩、アンドロイド演劇、オリエント工業のラブドール、ロン・ミュエック、初音ミク、ハンス・ベルメール、四谷シモン、ふなっしー、『ベイマックス』、『人でなしの恋』、『ラースとその彼女』、『くまのプーさん』、『トイ・ストーリー』シリーズ、『ガラスの仮面』（実写版）など。 なお受講者の反応や人形を巡る社会情勢等によって講義内容を変更することがあり、シラバス掲載の授業計画通りに進むとは限らないので、その点はご了承を。また数回はオンデマンド形式で実施する可能性がある。
授業計画（授業の形式、スケジュール等） ／Class schedule	第1回：なぜ子どもと人形か 第2回：巨大少女人形、あらわる 第3回：メディアとしてのテオ・ヤンセン『ストランド・ビースト』 第4回：着ぐるみ身体論－ふなっしーＶＳガチャピン 第5回：もてあます、人形へのその愛 第6回：まだもてあます、人形へのその愛 第7回：人形愛の地平とアイドル 第8回：リカちゃんはなぜ太らないのか 第9回：ぽっちゃり身体論 第10回：人形の生きてるみ問題 第11回：ぬいぐるみは捨てるべきか 第12回：『トイ・ストーリー』に見る生と死 第13回：『トイ・ストーリー4』に見る尊厳 第14回：予備回 第15回：まとめ
準備学習・履修上の注意 ／Notices	演劇や映画、テレビ、漫画等、受講者にとって身近なメディア、題材を扱うが、単に「面白かった」、「つまらなかった」などと感想を述べて終わることのないように、すべての事象に全力で向き合ってほしい。 本授業の予習・復習にはおおむね４時間を想定しています。 【授業外学修の内容】 毎回の授業の振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等 ／Textbooks	特になし。
成績評価の方法 ／Evaluation	【評価方法】 講義内のコメントシート（50％）と期末レポート（50％） 【評価基準】【課題（試験やレポート）に対するフィードバックの方法】 興味深いコメントシートは毎回講義の冒頭で取り上げる。 レポートの評価基準はテーマや論理性、独創性等を総合的に判断するため、一概には示し得ない。だが採点者をいい意味で困惑させるような、情熱がほとばしっているような力作が提出されるのを期待している。
備考 ／Notes	特になし。

科目と卒業／修了認定に関する方針（ディプロマ・ポリシー）の対応一覧
／Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html