科目名／Course title	子どもと社会／Children and Society
担当教員（所属）／Instructor	トミヤマ　ユキコ (人間総合学部児童文化学科)
授業科目区分／Category	学部共通科目
授業形態／Type of class	講義
開講期／Semester	2025年度／Academic Year 　前期／SPRING
開講曜限／Class period	水/WED　3
対象所属／Eligible Faculty	人間総合学部児童文化学科／Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科／Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科／Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年／Eligible grade	1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数／Credits	2

副題 ／SubTitle	子どもが社会と出会うとき
授業のねらいと達成目標 ／Course Objectives	フィクショナルな作品の分析・考察を通じて児童（文化）と社会の繋がりについて考えることができるようになる。 またそれらの作品について「好き／嫌い」を超えた客観的かつ論理的な批評・論考を書き、読む者に社会をより精確に見つめるための視座を与えられるようになる。
授業概要 ／Course description	子どもとは誰のことか、社会とは何のことか。子どもと社会はどのように繋がり、切れているのか。子どもや社会ということば／概念を自明視せず、改めて問い直すところから本授業をはじめる。その上で、絵本、小説、マンガ、アニメ等のジャンルを横断しながら、子どもが社会と出会うときがどのように表象されているかについて分析・考察する。
授業計画（授業の形式、スケジュール等） ／Class schedule	第1回：『〈子供〉の誕生』が教えてくれること 第2回：『こどもの歴史』『多様な子どもの近代』が教えてくれること 第3回：『「少女」の社会史』『〈女中〉イメージの家庭文化史』が教えてくれること 第4回：『小僧の神様』（1920） 第5回：『怪人二十面相』（1936） 第6回：『手袋を買いに』（1943） 第7回：『ぐるんぱのようちえん』（1965） 第8回：『ぼくらの七日間戦争』（1985） 第9回：『魔女の宅急便』（1989） 第10回：『新世紀エヴァンゲリオン』（1995） 第11回：『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲』（2001） 第12回：『しまなみ誰そ彼』（2015） 第13回：『ＳＰＹ×ＦＡＭＩＬＹ』（2019） 第14回：『チ。―地球の運動について―』（2020） 第15回：レポートの講評、全体のまとめ
準備学習・履修上の注意 ／Notices	初回授業で授業ルールを記載した資料を配付するので必ず目を通すこと。 毎回の授業でコメントシートの提出を求める。担当教員が内容を指定する場合もあるが、自分の考えたこと・感じたことを書く場合も多い。その繰り返しがレポートの題材探しにも繋がるため、単なる好き／嫌いを書いた感想文ならないよう注意すること。 また、授業内容をより深く理解するための予習（テクストの精読）と復習（授業の振り返り、論点整理）を求める。各授業における予習・復習時間数の平均は４時間程度を想定。
教科書・参考書等 ／Textbooks	【教科書】 必要に応じて資料を配付する。 【参考書】 フィリップ・アリエス『〈子供〉の誕生 アンシァン・レジーム期の子供と家族生活』（みすず書房）、モリー・ハリスン『こどもの歴史』（法政大学出版局）、元森絵里子ほか『多様な子どもの近代 稼ぐ・貰われる・消費する年少者たち』（青弓社）、今田絵里香『「少女」の社会史』（勁草書房）、清水美知子『〈女中〉イメージの家庭文化史』（世界思想社）
成績評価の方法 ／Evaluation	【評価方法】 コメントシート（20％）、期末レポート（80％） 【評価基準】 コメントシート：授業内容と関連させながら、自分の考えたことを分析的に記述している。 レポート：授業内容にヒントを得ながら自分なりのテーマ・問いを立て、必要な資料・文献を集めた上で、客観性の保たれた論述を展開している。 【課題（試験やレポート）に対するフィードバックの方法】 コメントシートについては、授業開始時に前回の振り返りも兼ねて複数本取り上げ、解説を行う。また、最終回に優秀レポート複数本取り上げ、ポイント解説を行う。
備考 ／Notes	この授業は、ICTを活用した双方向授業を取り入れている（ノートPC必携、授業資料のオンライン配信、コメントシート・レポート等のオンライン提出）。 また、この授業は、ライターとして新聞や文芸誌上で文芸評論、コミックレビューの執筆を行う他、手塚治虫文化賞選考委員を務める教員による授業であり、それらの幅広い実務経験を生かした授業を行うものである。

科目と卒業／修了認定に関する方針（ディプロマ・ポリシー）の対応一覧
／Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html