シラバス参照 |
科目一覧へ戻る | 2020/12/07 現在 |
科目名/Course title | 児童文学・日本C/Children's Literature: Japan (C) (Lecture) |
---|---|
担当教員(所属)/Instructor | 奥山 恵 (人間総合学部児童文化学科) |
授業科目区分/Category | 児童文化学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2020年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 水/WED 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
日本現代児童文学のジャンル的アプローチ |
---|---|
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
この授業では、1960年代以降の現代児童文学から代表的な作品をとりあげ、その作品のジャンルとその特徴を具体的に読み味わうことを通して、児童文学のさまざまなジャンルの特色や意義を理解する。また、自分の児童文学観や子ども観をより豊かにすることができる。 この授業は,カリキュラムにおいて「専門的な知識の習得」を学ぶもので、ディプロマ・ポリシー中の「人間社会の基盤となる子ども・大人・社会の関係について、子どもにかかわる文化や文学についての理解と知識を持つこと」に対応している。 |
授業概要 /Course description |
日本児童文学研究。児童文学史の時代区分として、1960年代から現在にいたる「現代児童文学」をあつかう。その代表作・問題作について、時代背景や児童文学状況と関連させながら、その歴史的意味や普遍的価値を考察することを目的とする。テーマとして、「幼年童話」「絵本と物語」「メルヘンとファンタジー」「リアリズム」「ノンフィクション」など、ジャンルごとの特質や変化を把握する。日本児童文学の理解のために、絵本や翻訳作品も適宜とりあげる。講義が中心だが、適宜意見を述べてもらう場も設ける。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:授業の進め方、とりあげる作品、注意点などのオリエンテーション、および「ジャンル」について 第2回:〔絵本①〕ヨシタケシンスケ『りんごかもしれない』など 第3回:〔絵本②〕赤ちゃん絵本を中心に「子どもの本」の現状について 第4回:〔幼年童話①〕ローベル『ふたりはともだち』ほかロングセラー作品など 第5回:〔幼年童話②〕なかがわちひろ『天使のかいかた』ほか最近の作品など 第6回:〔民話〕さねとうあきら「くびなしほていどん」など 第7回:〔絵本と物語〕松谷みよ子「ちいさいモモちゃん」シリーズなど 第8回:〔メルヘン〕安房直子「白いおうむの森」など 第9回:〔ファンタジー〕ル=グウィン『ゲド戦記』など 第10回:〔リアリズム①〕新美南吉「屁」など 第11回:〔リアリズム②〕パーキンス『モンスーンの贈りもの』など 第12回:〔ボーダーレス/YA〕佐藤多佳子「黄色い目の魚」など 第13回: まとめ 課題作成の留意点など ※これに加え、授業に相当する2 回の課題提出を別途求めます。 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
(予習)初回に配布する作品リストに従い、中心的にとりあげる作品は必ず読んでから、授業にのぞむこと。プリントで配布できない長編作品(半期で数冊)については、図書館で借りるなどして、各自入手すること。 (復習)授業では、中心的にとりあげる作品はもちろん、適宜関連作品もふくめて、広く解説を加えるので、その中で興味をもった作品については積極的に読み味わってほしい。 各授業における予習復習の時間数の平均は3時間程度の予定。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 とくになし。 初回に、作品リストを配布する。 【参考書】 適宜授業内で紹介、配布する。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 毎時間内に書いてもらう回答の内容(26%)、授業への参加度(14%)、および3回の課題レポート提出(60%)により評価する。 【評価基準】 授業内のリアクションペーパーは、授業内容を整理した上で自分の考えを記述している点、課題は適切な作品選定と論の構成で、自分なりの考えを展開している点を評価基準とする。 |
備考 /Notes |
本授業は、主にmanaba folio等を利用した遠隔授業として実施する。 |