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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 児童文学・フランスA/Children's Literature: France (A) (Lecture) |
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担当教員(所属)/Instructor | 伊藤 敬佑 (人間総合学部児童文化学科) |
授業科目区分/Category | 児童文化学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 月/MON 2 |
対象所属/Eligible Faculty | 人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
フランス絵本・児童文学の歴史と現在 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
【授業の前提】 フランスの絵本や児童文学は、日本ではあまり読まれておらず、良く知られている作品も多くない。結果フランスの絵本や児童文学は、十分な数の作品を読んでいない人から、あまり豊かでない分野であると、あるいは、『星の王子さま』のような児童文学に分類して良いのかどうか悩ましい作品がフランス児童文学の主流であると、誤解と思い込みを含んで語られることも少なくないのが現状である。 よって、本授業の履修者としても、フランスの絵本・児童文学をほぼ読んだことがないか、あるいは読んだとしてもフランスの作品だと明確に認識はしておらず、「フランス絵本・児童文学」と言われてもあまり具体的なイメージのわかない(あるいはごく限られた作品しか思い浮かばない)学生を想定している。 【ねらい】(担当講師がめざすこと) 上述の履修者に対し、フランスの絵本・児童文学の重要な作品を、時系列に沿い、具体的、系統的、網羅的かつ幅広く提示する。それにより、フランスの絵本・児童文学に触れ、作品とその背景を知り、関心を持ち、実際に読み、考える機会を提供する。 【達成目標】(履修者が受講後に「できる」ようになると想定していること) 受講した学生たちが、友人・家族などから「フランスの絵本や児童文学ってどういう作品があるの?どんな感じ?」「フランスの絵本や児童文学って面白い?何か面白い作品ある?」といった質問をされた時に、上記のような誤解や思い込みをそのまま繰り返すのでも、担当講師の言葉を繰り返すのでもなく、自分が実際に触れた具体的な作品に基づいて、自分なりの言葉で答えることができるようになる。 |
授業概要 /Course description |
授業では、フランス児童文学の誕生から現在までの歴史をたどり、絵本を含めたフランス児童文学史の概説を行う。特に、日本でまとまって語られることが極めて少ない、20世紀後半以降現代に至るまでの作品に重点を置き、フランス児童文学の現在を理解することを目指す。 各回では、それぞれの時期における重要作品を取り上げ、その作品・作家の概説と、時代背景や周辺作品の紹介を行う。また、事前に講師が準備した作品(の一部)を配布し、授業前に読むことを求める。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:イントロダクション:授業概説 第2回:17世紀:ペロー童話 第3回:18世紀:『美女と野獣』 第4回:19世紀(1):雑誌の時代とセギュール夫人 第5回:19世紀(2):ジュール・ヴェルヌとエクトール・マロ 第6回:19世紀末〜20世紀初頭の絵本と児童文学 第7回:20世紀半ば(1):「純真な子ども」イメージ 第8回:20世紀半ば(2):冒険する子どもたち 第9回:20世紀半ば(3):絵本革命 第10回:1980年代-2000年(1):問題化される家族 第11回:1980年代-2000年(2):新しい父親像、家族像 第12回:21世紀(1):社会の問題を描く児童文学 第13回:21世紀(2):シリーズ絵本 第14回:21世紀(3):現代絵本 第15回:フランス児童文学におけるファンタジー |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
【履修上の注意】 授業のねらいと達成目標で書いたように、履修者に対し、フランス絵本・児童文学の事前知識は求めない。また、取り上げる作品は翻訳されている作品を中心とし、原書を扱う場合はこちらで概要を示すので、フランス語能力も求めない。 【求められる授業外学習】 しかし、講義をただ聞くだけにならないよう、自分で実際に作品を読んでみるという姿勢を強く求める。(課題として最低2冊作品を読んでもらう。その他抜粋などを含め、学期で総計15時間、授業外の読書時間を確保すること。) また、学期の後で構わないので、気になった作品はぜひ読んでもらいたい。 本授業の予習・復習にはおおむね4時間を想定しています。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書/Text books】 プリント配布。 【参考書/Reference books】 末松氷海子.『フランス児童文学への招待』.西村書店, 1997年. 私市保彦.『フランスの子どもの本』.白水社, 2001年. 石澤小枝子編著.『フランスの子ども絵本史』.大阪大学出版会, 2009年. |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法/Evaluation】 ①授業への参加度・貢献度(45%)、②フランス絵本・児童文学作品を読んでコメントするミニレポート2回(20%)、③期末レポート(35%)を総合して評価する。 【評価基準】 ①授業への参加度・貢献度:各授業最後のコメントに、授業をよく聞いた上で、自分の考え(気になった点)をかけているかを中心に評価を行う。 ②作品へのコメント:(1)作品の書誌情報、(2)作品の内容のまとめ、(3)作品について考えたこと、の3点を的確に含んでいるかを中心に評価する。 ③レポート:フランス絵本・児童文学を対象に、適切な課題設定がされていること。その上で、 (1)適切な構成、(2)議論の妥当性、(3)レポートを書く際のルールに則っているか、の3点を中心に評価を行う。 【課題に対するフィードバックの方法】 毎回の授業コメントに、必要に応じて授業内で応答を行う。 また、作品へのコメントやレポートに対し、manabacourseを使用しコメントを行う。 |
備考 /Notes |
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【グループワークを取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html