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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 児童文学・韓国/Children's Literature: Korea (Lecture)
担当教員(所属)/Instructor 大竹 聖美 (人間総合学部児童文化学科)
授業科目区分/Category 児童文化学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 火/TUE 2
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
~韓国児童文学・絵本を体系的に学べるのは日本でここだけ~
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
●韓国の児童文学と絵本を知り、その特徴を歴史的文化的背景から考察する。
●具体的には韓国の神話・昔話・童話・童謡・児童文学・絵本に始まり、映画・アニメ・ドラマ・大衆歌謡など、広く韓国の近現代文化全般をあつかう。
●さらに、民俗文化・歴史・地理・政治・日韓関係まで、多角的な視点に配慮しながら、授業参加者各人が様々な角度から主体的に考え、自分の言葉で所感を述べられるようにする。
授業概要
/Course description
 2003年頃からにわかに巻き起こった韓流ブーム。それから20年が経過し、現在では第4次韓流ブームといわれています。私がソウルに留学した1990年代には想像もできなかった現象です。みなさんは韓流とどのような関係にあるでしょうか。
 私の専門は韓国の児童文学の研究と翻訳です。これまで30冊ほどの韓国絵本を翻訳しました。講義でも現代韓国の児童文学や絵本の話をします。しかし、本講座の特徴は、広く韓国の歴史と文化、そして日本との関係を学ぶところにあります。子どもの文化は、その国その民族の歴史文化のエッセンスだと思うからです。でもそんなに難しく考えなくてもよいでしょう。効果的な素材(映画・音楽・写真・アニメ・ドキュメンタリーなど)を多用するので、韓国の児童文学と絵本が、歴史と政治、そして民族や伝統文化というもののエッセンスで成り立っているということを明快に実感・共感することができると思います。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回 オリエンテーション(授業の説明)
    日本における現代韓国児童文学・絵本の受容(2000年前後)
第2回 神話―檀君神話、創作神話・白頭山物語
第3回 昔話①―トラがタバコを吸って、カチ(鵲)が言葉をはなしていたころ…
第4回 昔話②―トッケビ
第5回 詩①―【子守唄】―母なる大地・太母(グレートマザー)・地母神
第6回 詩②―【わらべ唄・童詩】―命の循環
第7回 植民地時代
第8回 社会問題・資本主義・格差
第9回 韓国の歴史と児童文学・絵本①
第10回 韓国の歴史と児童文学・絵本②
第11回 アジア児童文学の視点-平和と共生―日中韓絵本和絵本⓪
第12回 心の扉を開く―日中韓平和絵本①
第13回 痛みを分かち合う―日中韓平和絵本②/レポート提出
第14回 権正生と朝鮮戦争―日中韓平和絵本③
第15回 故郷への思い―日中韓平和絵本④/レポートフィードバック、振り返り
準備学習・履修上の注意
/Notices
 他では見られない貴重な映像・資料が多いので出席第一です。本講座を受講して、ソウルを旅し短期留学した学生が何人もいます。日韓文化交流基金主催大学生訪韓事業にも、本学の学生が過去数回選ばれています。みなさんもぜひトライしてください。
 韓国語の知識がなくても大丈夫ですが、韓国語の授業も別途履修しておくと相乗効果があるでしょう。
 (予習)次回のテーマに関連した作品を読み、背景を調べましょう。
 (復習)授業内容をふまえて作品を読み直し、授業で言及されたトピックスに関して自分なりに調べ、考察してみましょう。
 各授業における予習復習時間数の平均はおよそ4時間程度を想定しています。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書/Text books】
特定のものはありません。授業中に指示します。
【参考書/Reference books】
大竹聖美著.『植民地朝鮮と児童文化』.社会評論社.2009.
大竹聖美訳.『とらとほしがき』.光村教育図書.2006.
大竹聖美訳.日中韓平和絵本シリーズ『非武装地帯に春がくると』.童心社.2011.大竹聖美訳.『チェクポ おばあちゃんがくれたたいせつなつつみ』.福音館書店.2019.
大竹聖美訳.『わたしたちのケーキのわけかた』.偕成社.2023.
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法/Evaluation】
授業参加度40%、レポート60%
【評価基準】
授業参加度:積極的に発言(質問や感想でも良い)し、授業へ参加している。
レポート:適切な課題設定がなされており、序論・本論・結論の構成に沿ってレポートを作成している。授業で扱ったテーマを理解し、自分なりに関心を持った観点から広く調べ、持論を展開できる。
【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
授業にてレポートフィードバックを行う。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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