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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 人形文化論B/Ningyo-Culture (B) (Lecture) |
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担当教員(所属)/Instructor | 菊地 浩平 (人間総合学部児童文化学科) |
授業科目区分/Category | 児童文化学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 木/THU 1 |
対象所属/Eligible Faculty | 人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
人形劇のテレビメディア史 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
日本のテレビにおける人形劇の歴史や作品の先進性について学ぶことで、今日に至るまでの人形劇の変遷や時代背景との結びつきを考えてみたい。受講者がテレビ史や人形劇について体系的/批評的な知識/視点を獲得することを目指す。 |
授業概要 /Course description |
戦後日本における人形劇受容を考える上で、テレビとの結びつきを看過することは出来ない。また人形劇を無視してテレビを、とりわけその黎明期を語ることも難しい。つまりそれほどテレビと人形劇の関係は強固であるわけだが、特に初期作品は資料がほとんど残っていないこともあってか、あまり研究の対象とされてこなかった。 そこで本講義では主にNHKで放送されたテレビ人形劇の歴史をたどりながら、日本のテレビと人形劇のかかわりについて検討していく。取り扱う予定の作品は、『テレビ天助漫遊記』、『チロリン村とくるみの木』、『ひょっこりひょうたん島』、『宇宙船シリカ』、『空中都市008』、『新・八犬伝』、『プリンプリン物語』、『ドラムカンナの冒険』、『新三銃士』、『PUI PUI モルカー』、『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』、『ねほりんぱほりん』などである。 昨今では「テレビで流せない」という常套句をもって、コンテンツの過激さを宣伝することがあるが、黎明期のテレビは「テレビでしか流せない」番組にあふれていて、そのひとつが他ならぬ人形劇であった。もちろん前述の通り、資料が十分でない作品もある。だがその事実をもって、ネットの発達やアーカイヴの定着によりあらゆる映像が「保存」されていく現代とは、テレビや人形劇に対するスタンスが根本的に異なっていたことを確認する手がかりとしたい。 (受講者の反応や人形をめぐる社会情勢等によって講義内容を変更することがあり、シラバス掲載の計画通りに進むとは限らない点もご了承を。) |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:なぜテレビと人形劇か 第2回:テレビ以前の人形劇①―戦前の前衛的な人形劇 第3回:テレビ以前の人形劇②―大政翼賛会と人形劇 第4回:『テレビ天助漫遊記』―舞台からテレビへ。ラジオ作家西沢実による実験 第5回:『チロリン村とくるみの木』―脱・糸あやつりと声優たち 第6回:『ひょっこりひょうたん島』①―棒遣いという革新 第7回:『ひょっこりひょうたん島』②―テレビ人形劇の到達点 第8回:SFと人形劇―人形劇はアニメに勝てるのか 第9回:着ぐるみによる「テレビ的」な人形を巡って 第10回:作家とテレビメディアの相克―ジュサブローと喜八郎 第11回:『プリンプリン物語』―テレビ人形劇による自己批評は可能か 第12回:『ドラムカンナの冒険』、『新・三銃士』―テレビ人形劇の落日 第13回:『ねほりんぱほりん』、『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』、『PUI PUI モルカー』―テレビ人形劇の生存戦略 第14回:ゲスト回 第15回:まとめ |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
演劇やテレビ等、受講者にとって身近なメディア、題材を扱うが、単に「面白かった」、「つまらなかった」などと感想を述べて終わることのないように、すべての事象に全力で向き合ってほしい。 各回の授業外学習時間(予習・復習)には 4 時間程度かかると想定される 。 【授業外学修の内容】 毎回の授業の振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 授業内で適宜指示する 【参考書】 授業内で適宜指示する |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 講義内のコメントシート(50%)と期末レポート(50%) 【評価基準】【フィードバックの方法】 興味深いコメントシートは毎回講義の冒頭で取り上げる。 レポートの評価基準はテーマや論理性、独創性等を総合的に判断するため、一概には示し得ない。だが採点者をいい意味で困惑させるような、情熱がほとばしっているような力作が提出されるのを期待している。 |
備考 /Notes |
特になし。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html