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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title アニメ論/Animation (Lecture)
担当教員(所属)/Instructor 石岡 良治 (人間総合学部児童文化学科)
授業科目区分/Category 児童文化学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 金/FRI 3
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
アニメ表現の歴史と広がりを学ぶ
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
様々なアニメ表現の魅力を捉える
現在のアニメがどういう歴史を経て成立しているのかを学ぶ
アニメそのものが実写映像のなかで「ジャンル」とされている点に注目しつつ、アニメにおける様々なジャンルの成立について考える
ジェンダー化されたジャンルが多いなか、SF・ファンタジー・ミステリなど「ジャンルフィクション」との接点を考える
「ファンカルチャー」の影響が強まる中、「好き嫌い」は重要だがそこにとどまらない作品の魅力や問題点について考察する
授業概要
/Course description
2020年代のコロナ禍を経て、アニメAnimeは日本国内のみならず、グローバルな人気や注目をかつてない規模で集めるようになっている。
映画産業におけるアニメの位置の変動、テーマ曲と音楽産業の結びつきなど、様々な例が挙げられるが、こうした現在の「繁栄」は、アニメの過大評価をもたらしかねないところもあり、実際にはそうではないにもかかわらず、マンガ共々日本固有の文化と誤認されることも少なくない。
本講義は、アニメの定義が困難であり、歴史ともに移り変わっていく点に注目しつつ、それでも「アニメ」という同じ語が用いられるようになっている状況を確認したい。
その上で、従来のアニメをめぐる言説が「男性オタク」中心に記述されてきたバイアスにも触れつつ、アニメ文化の現在と今後について一定の展望を示すことをめざす。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
※授業計画は進行に応じて変更もありえる
第1回:多種多様なアニメーションの世界
第2回:日本におけるアニメーションと「アニメ」(1):第二次世界大戦前のアニメーション
第3回:日本におけるアニメーションと「アニメ」(2):TVアニメの成立
第4回:東映動画からスタジオジブリへ
第5回:ジブリ・ディズニー例外主義を問い直す
第6回:『耳をすませば』から『君の名は。』へ:細田守・長井龍雪・新海誠と「青春ラブコメ」の系譜
第7回:「アニメANIME」の特質(1):1960年代TVアニメから歴史を探る
第8回:「アニメANIME」の特質(2):オープニングとエンディング映像からアニメ史を考える―『ゲゲゲの鬼太郎』の変遷
第9回:アニメにおけるジャンルとジェンダー(1):「魔法少女」と「ロボット」そして「アイドル」
第10回:アニメにおけるジャンルとジェンダー(2):いわゆる「3大アニメ」とOVA文化
第11回:アニメにおけるジャンルとジェンダー(3):ジャンルの再編成―『魔法少女まどか☆マギカ』などを例に
第12回:アニメとCG:「アニメ的なもの」についての了解の変容
第13回:ファンダムの役割と「原作再現」問題
第14回:「オタク文化」とアニメ:2.5次元カルチャーとの接点と差異
第15回:アニメの今後
準備学習・履修上の注意
/Notices
配信サービスなどを利用しつつ、近作だけでなく、過去作品にも親しむようにしてほしい
受講前に予め好きな作品とは異なる系統の作品を観るようにつとめてほしい(無理はしなくてよい)
授業外学修時間(予習・復習)は4時間を想定している。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
教科書は指定しないが、アニメ関連の書籍を買うか借りるかなどして積極的に読むことがのぞましい。(日本十進分類法778が映画とアニメーション、726がマンガ)

【参考書】
石岡良治『現代アニメ「超」講義』『「超」批評 視覚文化×マンガ』
津堅信之『新版 アニメーション学入門 』
その他、講義中に随時紹介する
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
授業のコメントシート(20%)と中間レポート(30%)・学期末レポート(50%)で評価する

【評価基準】
授業のねらいと達成目標に即して判断する
空疎な一般論やあらすじ・決意表明に陥らない分析を展開できているかどうか

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
コメントシートへのフィードバックを随時授業開始時に行う
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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