シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title サブカルチャー論/Subculture (Lecture)
担当教員(所属)/Instructor 菊地 浩平 (人間総合学部児童文化学科)
授業科目区分/Category 児童文化学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 水/WED 2
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
恐怖と愛憎の人形カルチャー
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
人形が織りなす文化について、とりわけ「恐怖」に焦点を当てて検討する。その作業を通じて、われわれがモノや他者とどのような関係を結んできたのか、今後それはどのように展開し得るのかを各自が考察できるようになることを目指す。
授業概要
/Course description
人形に対して「なんだかこわい」というイメージを持つひとは多い。
一方で人形に「なんだかかわいい」というイメージを持つひとも少なくない。
ひとそれぞれ、と言ってしまえばそれまでだが、この人形に対するスタンスの違いがどこから来ているのかを考えることは、われわれと文化や社会のかかわりについて再検討することに他ならない。
そこで本講義では、人形劇、わら人形、腹話術、蝋人形、お化け屋敷、『フランケンシュタイン』、『エクス・マキナ』、『たたり』、『回転』、『蝋人形の館』、『呪術廻戦』、『チャイルド・プレイ』、『ピノッキオ』、『それいけ!アンパンマン』、『ほんとにあった怖い話』、『学校の怪談』、『輪廻』、『ゴジラ』、『クレヨンしんちゃん』などを取り上げ、人形といわゆる「ホラー」文化の関係について考察していく。
なお扱う作品の性質上、ホラー的表現は勿論、ヴァイオレンス描写、スプラッタ描写を含むやや過激なシーンを見せる機会もあるので、受講の際には注意すること。
(受講者の反応や人形をめぐる社会情勢等によって講義内容を変更することがあり、シラバス掲載の計画通りに進むとは限らない点もご了承を。また数回はオンデマンド形式で実施する可能性がある。)
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:なぜサブカルチャーと人形か
第2回:呪術と人形―わら人形はなぜこわいか
第3回:人形劇としてのこの世界
第4回:「腹話術もの」はなぜ皆同じ話なのか
第5回:ロボットに「負ける」日
第6回:「ホーンテッド・マンション」と蝋人形館における視線の戦略
第7回:「戦慄迷宮」の非・物語性
第8回:アメリカンホラー概史-なぜリア充大学生は山荘へ行くのか
第9回:『チャイルド・プレイ』はなぜこわいのか
第10回:Jホラー概史-なぜ彼らはその物件から引っ越さないのか
第11回:いわゆる人形ホラーはなぜこわいのか
第12回:ホラーとしての『ゴジラ』、怪談、そして物語り続けることについて
第13回:ディストピアホラーとして『それいけ!アンパンマン』
第14回:『クレヨンしんちゃん』と境界
第15回:なぜサブカルチャーと人形だったのか
準備学習・履修上の注意
/Notices
※講義内でホラー作品を鑑賞することがあるため、その旨を了解したうえで受講すること。
また、演劇や映画、テレビ、漫画等、受講者にとって身近なメディア、題材を扱うが、単に「面白かった」とか「つまらなかった」などと感想を述べて終わることのないように、すべての事象に全力で向き合ってほしい。

各回の授業外学習時間(予習・復習)には 4 時間程度かかると想定される 。
【授業外学修の内容】
毎回の授業の振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
特になし。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
講義内のコメントシート(50%)と期末レポート(50%)

【評価基準】【フィードバックの方法】
興味深いコメントシートは毎回講義の冒頭で取り上げる。
レポートの評価基準はテーマや論理性、独創性等を総合的に判断するため、一概には示し得ない。だが採点者をいい意味で困惑させるような、情熱がほとばしっているような力作が提出されるのを期待している。
備考
/Notes
特になし。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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