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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2021/10/30 現在

科目名/Course title SFファンタジー/Science Fiction and Fantasy (Lecture)
担当教員(所属)/Instructor 小谷 真理 (人間総合学部児童文化学科)
授業科目区分/Category 児童文化学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2021年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 水/WED 3
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
ジェンダー論から見るSFとファンタジー
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 SFやファンタジーの作品は、一見現実の世界とは無関係の話題であるかのように見える。しかしながら、ジェンダー論(性差論)やセクシュアリティー論(性現象論)の視点から考察すると、意外にも、現実の世界をきめ細やかに映し出していることが理解される。
 本講義では、フェミニズム批評の方法論を使って、現代のSFやファンタジー作品を分析し、そこにどのようなテーマがあるのかを考察する。こうした一連の学習を通して、現代社会における性差論に関する素養を身に付けること、それが達成目標である。

【2020年度以前入学者】
この授業は、カリキュラムにおいて「専門的な知識の習得」を学ぶもので、ディプロマ・ポリシー中の「人間社会の基盤となる子ども・大人・社会の関係について、子どもにかかわる文化や文学についての理解と知識を持つこと」に対応している。
【2021年度以降入学者】
この授業は、ディプロマ・ポリシーの「人間の原点となる<子ども>の視点や感受性・発想を分析・考察する能力を身につける」に対応している。
授業概要
/Course description
 本講義では、現代ポップカルチュアの映画・小説・漫画作品の中から複数の素材を取り上げ、フェミニズム批評、クィア批評などの批評理論を駆使して読み解き、「女らしさ」や「男らしさ」の表象を細かく見直す事により、それらが人種や階級の諸問題系とどう連動しているのか、そして現代社会における女性性や男性性の意義とはどういうものであるのかを考察していく。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:概論として フェミニズムSFの歴史を学ぶ
第2回:タニス・リー『銀色の恋人』と母娘問題を考える
第3回:ジェイムズ・ティプトリージュニア、その生涯と作品1  
第4回:ジェイムズ・ティプトリージュニア、その生涯と作品2
第5回:アーシュラ・K ・ル・グィんの人と作品 <:ゲド戦記>を中心に
第6回:アーシュラ・K ・ル・グィんの人と作品 『闇の左手』読解
第7回:宮崎駿『ハウルの動く城』解題 
第8回:ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』と少女論
第9回:メアリ・シェリー『フランケンシュタイン、あるい現代のプロメテウス』とサイボーグ論
第10回:吸血鬼文学概説
第11回:萩尾望都の世界
第12回:<ハリー・ポッター>シリーズをどう読むか
第13回:J.R.R.トールキン『指輪物語』概説1
第14回:J.R.R.トールキン『指輪物語』概説2
第15回:まとめ
準備学習・履修上の注意
/Notices
履修者は、授業で取り上げる作品に目を通すことが求められる。
講義では、毎回レスポンスシートが配布されるので、講義に関するコメント・質問を書き、提出することが義務付けられる。それをもって出席点とする。
試験は、レポート提出。課題は授業内で案内する。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】特に指定しない。授業内でプリントを配布。

【参考書】
小谷真理『女性状無意識』(勁草書房)
小谷真理『テクノゴシック』(ホーム社)
小谷真理『ハリー・ポッターをバッチリ読み解く七つの鍵』(平凡社)
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
レポート50%  出席点50%

【評価基準】
授業後コメントシートを回収し、それをもって出席点とする。
レポートは指定日までに提出すること。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
授業毎に提出されたコメントシートの質問には、次の授業中にフィードバックがある。
レポートのフィードバックは、授業最終日に行う。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】

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