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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 発達心理学基礎演習A/Introduction to Developmental Psychology A (Seminar)
担当教員(所属)/Instructor 鈴木 忠 (人間総合学部発達心理学科) , 菅原 ますみ (人間総合学部発達心理学科) , 眞榮城 和美 (人間総合学部発達心理学科)
授業科目区分/Category 発達心理学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 月/MON 2
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,大学院文学研究科博士課程(前期)発達心理学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Developmental Psychology
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
心理学の文献講読と心理統計学の基礎
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
この授業のねらいは大きく2つある。日本語で書かれた心理学の文献を読むことの基礎的訓練と心理統計学の基礎を学ぶことである。ともに、1年次後期から2年次にかけて開講される、さらに進んだ文献講読ないし心理統計学を見据えての基礎ないし入門の授業として位置付けられる。
発達心理学の学習は、講義等で受動的に知識を獲得するだけでなく、自ら文献を読んでわからない用語や概念を調べたり、授業参加者どうしで討論したりすることで能動的に勉学を進めることが必要である。この授業はそのようなゼミ形式の授業をとる。
さらに、心理統計学の導入と基礎づくりを行う。人間の心理について数量的なデータを得て集計し分析することがなぜ必要なのかを理解し、記述統計と推測統計の初歩を学ぶ。
授業概要
/Course description
文献講読については、担当教員が選んだテキストの講読を中心とする。取り上げられる文献は、心理学全般における基本的な概念や用語、理論、方法を含むものとなる。それらを通して、人間の心理とその研究について多様な角度から基礎的な理解を得ることをめざす。
心理統計学については、心理学のさまざまな研究方法(実験や調査など)を体験的に概観する。これを通して統計的な方法がなぜ必要かについて理解する。また確率・統計および関連する内容について、基礎的な考え方や概念、初歩的な分析手法を学ぶ。それを通じて、統計的なデータのさまざまな特徴と基本的な事柄を理解し、1年次後期から始まる心理統計学の基礎をつくる。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
クラスを3グループに分け、各教員が4回ずつローテーションしながら担当していく。3つのグループのうち2つでは心理統計学の基礎を学ぶ。1つのグループでは日本語の文献を読む訓練を行う。それぞれの授業内容は以下の通りである。初回のガイダンスと最終回のまとめの他に、第6回に中間段階での振り返りを入れる予定である。

<文献講読>
第1回 心理学の文献の読み方・プレゼンテーションの方法入門
第2回 日本語文献講読:初めての心理学講義(1)血筋か育ちか-発達心理学入門(1)
第3回 日本語文献講読:初めての心理学講義(2)血筋か育ちか-発達心理学入門(2)
第4回 日本語文献講読:初めての心理学講義(3)心の不適応-臨床心理学入門

<統計1>
第1回:イントロダクション-心理統計とは/統計という考え方
第2回:統計学の基本概念の確認:「変数」「データ」「尺度」「度数(分布)」
第3回:1変数の記述 代表値、散布度(SD)、ヒストグラム、標準化
第4回:2変数の記述 散布図、共分散、相関係数

<統計2>
第1回: 2変数の記述の復習と相関
第2回: 推測統計 母集団と標本についての理解
第3回: 統計的仮説検定 帰無仮説とは: 独立変数・従属変数とは何か
第4回:実験と検定の実際 独立変数と従属変数
準備学習・履修上の注意
/Notices
文献講読の授業においては事前に文献を必ず読んでおくこと、発表者はパワーポイントでの発表資料を準備すること、ゼミの場では他の参加者の意見をよく聞き、積極的に討論に参加することを期待する。重要な概念・用語について確実に習得するために、授業後の復習を重視して欲しい。詳細は第1回目の授業時に指示する。
心理統計学は、多くの受講者にとってなじみの薄いと思われる数学的思考を必要とするので、殊に復習を欠かさず、わからないことは授業中、授業後に積極的に質問をして理解を進め、統計用語を使えるようになることを目指す。その際、履修者同士で心理・生理学的データの測定を行い、得られたデータを心理統計学の基礎学習に用いる回も含まれる。心理・生理学的データの測定に際しては,留意事項があるため、授業担当者の指示をよく確認の上、参加すること。
また、教員はオフィス・アワーを設けているので、予習・復習、発展的学習などに役立ててもらいたい。
各回の授業外学習時間(予習・復習)には 4 時間程度かかると想定される 。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
文献講読:『心理学の謎を解く-初めての心理学講義-』繁枡算男・丹野義彦(編)医学出版2009
心理統計:プリントを配布する。

【参考書】
心理統計:『よくわかる心理統計』山田剛史・村田潤一郎(著)ミネルヴァ書房2004
その他、随時紹介する。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
それぞれの担当者ごとに課題を出してレポートの提出を求めたり小テストを実施したりする他、授業における発言、発表、討論など、授業への参加状況を平常点として加味する。評価割合はレポートや小テスト60%、平常点40%とする。

【評価基準】
課題提出があること、発表内容・コメント内容およびレポート内容が要求されている水準に達していること

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
個別にフィードバックするか,または次回以降の授業でフィードバックをする。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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