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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2021/10/30 現在

科目名/Course title 心理的アセスメントB/Psychological Assesment B
担当教員(所属)/Instructor 小野田 直子 (人間総合学部発達心理学科)
授業科目区分/Category 発達心理学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2021年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 月/MON 1
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
人格検査
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
この授業は、病院などで心理検査や面接などの実務経験のある教員による授業であり、それらの臨床経験を生かして実践的授業を行うものである。
心理的アセスメントBでは人格検査およびそれらを用いた人格・パーソナリティのアセスメントについて学ぶ。人格検査にはどのようなものがあるか、各種検査の理論的背景や特性、適用目的、適応範囲、実施法、結果の出し方、結果の解釈の仕方などについて学ぶことを目的とする。また、検査から得られた知見や観察・面接して得られた情報などを総合し、その人のパーソナリティをアセスメントする方法や観点、倫理的留意点などについても学ぶ。さらに、各種人格検査を実際に受検し採点、集計、解釈、所見作成することを通じて、体験的理解を目指す。心理検査の実践・解釈には多くの研修が必要であるが、この授業を通して様々な人格検査に触れ、その特徴を理解し、心理的アセスメントの基礎を学ぶ機会になればと考えている。
この授業はディプロマ・ポリシーの「心の健康の増進を図るためのスキル」に対応するものである。
授業概要
/Course description
まずはじめに、心理検査全般について触れ、人格検査とはどのようなものか、それを実施する際の注意点などについて解説する。さらに心理的アセスメントにおける人格検査の位置づけについても解説する。人格検査は、質問紙法、作業検査法、投映法に大別できるが、その大きな違いの一つは「構造化」の程度であり、その程度によって検査で把握できる人格の側面や水準は異なる。「構造化」の意味についても触れ、人格検査の様々な特性を理解する。そのうえで、質問紙法、作業検査法、投映法それぞれの人格検査について何種類かを取り上げて、個別に詳しく解説する。最終的には、構造化の異なるいくつかの検査をどのように組み合わせ、その結果を統合し、被検者の心のありようを多角的、重層的に把握(アセスメント)する作業を、実際の事例を通じて紹介する。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:心理臨床・心理アセスメント・心理検査概説
第2回:質問紙法(CMI、YG性格検査、NEOなど)
第3回:質問紙法(TEG、MMPIなど)
第4回:質問紙法(BDI、AQ-Jなど)
第5回:作業検査法
第6回:投映法(SCTなど)
第7回:投映法(P-Fスタディなど)
第8回:投映法(主題統覚検査TATなど)
第9回:投映法(描画テスト)
第10回:投映法(描画テスト)
第11回:投映法(ロールシャッハテスト概説)
第12回:投映法(ロールシャッハテストの採点・集計法)
第13回:投映法(ロールシャッハテストの解釈法)
第14回:心理検査結果の統合
第15回:まとめ
準備学習・履修上の注意
/Notices
授業内で実施した心理検査の記号化、集計、解釈をしたり、手引書等を参照してさらに詳しく学習することを推奨する。各回に30分~2時間程度かかると想定される。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】



【参考書】
氏原寛ら 編 『心理査定実践ハンドブック』 創元社
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
レポート(70%)および授業への参加度(30%)により評価する。


【評価基準】
授業内で学んだことがレポート内容にどの程度反映されているか、そして学んだことをどの程度自分なりに咀嚼し考察しているかに基づいて評価する。

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