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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 心理演習/Seminar in Psychology |
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担当教員(所属)/Instructor | 松田 なつみ(人間総合学部発達心理学科),眞榮城 和美(人間総合学部発達心理学科),御園生 直美(人間総合学部発達心理学科) |
授業科目区分/Category | 発達心理学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 月/MON 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 前期登録NG |
対象学年/Eligible grade | 3年,4年 |
単位数/Credits | 2.0 |
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
本授業は、臨床心理学に関する基礎的な知識および臨床家として活動する上での基礎的な技能の習得を目的とする。 |
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授業概要 /Course description |
本授業においては、<「精神障害者・情緒障害児発達障害児」および「発達障害児・発達障害者」)におけるアセスメント>と<コミュニケーション・地域支援・多職種連携・地域連携>について学ぶ。また、「公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解」についても学ぶ予定である。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回 オリエンテーション 第2回~第13回 3グループに分かれて、 それぞれ以下の内容の授業(各担当者4回)を受ける 【御園生担当】 【第1回】子ども虐待の内容を理解する 子ども虐待の内容について、虐待の内容や虐待に至る家庭の背景、虐待による子どもへの影響等について、事例やディスカッション等を用いながら実践的に学ぶ 【第2回】子ども虐待への心理的支援 子ども虐待への心理的支援について、事例やディスカッション、ワーク等を用いながら実践的に学ぶ 【第3回】地域や多職種連携・虐待をする親の理解と支援 子ども虐待について、子ども本人への心理的支援だけでなく、子どもを取り巻く地域への働きかけや多職種連携について事例やディスカッション、ワーク等を用いながら実践的に学ぶ。また、虐待をする親の理解と支援について事例やディスカッション、ワーク等を用いながら実践的に学ぶ。 【第4回】社会的養護に入る子どもへの心理的支援 社会的養護について、また社会的養護に入る子どもに対する心理的支援について、事例やディスカッション、ワーク等を用いながら実践的に学ぶ。残りの時間で課題図書の振り返りを行う。 【眞榮城担当】 【第1回】 多職種連携とは何か 多職種連携意識の確認を行う。その後、グループで多職種連携に必要な情報収集(リスト集め)に取り組み、全体シェアの時間を取る。授業課題として、多職種連携に関するミニテストを実施する。 【第2回】 カウンセリング技法の確認と実践1 カウンセリングの基本技法について、「言語的・非言語的コミュニケーション」を中心に解説と確認を行う。授業の後半では、ロールプレイシナリオに沿ったペアワークに取り組む。授業課題として、各自5分程度の「逐語記録」(履修者同士がペアになりカウンセラー役と相談者役になって取り組む)の作成に取り組む。 【第3回】 カウンセリング技法の確認と実践2 前回授業課題「逐語記録」を素材としたグループ発表および全体シェアを通して、カウンセリングの基本技法について確認する。授業課題として、「逐語記録」に関するふりかえり(カウンセリングの基本技法の取り入れ方や改善点・評価できる点について記載する)を行う。 【第4回】 カウンセリング技法の総合的解説と実践および課題図書の振り返り 保健・医療分野および教育分野で想定される架空事例を用いたロールプレイの体験(カウンセラー役・相談者役・観察者役:3名1組)を実施する。授業課題として、2つのロールプレイを通した気づきについての振り返りシートを作成する。 残りの時間で課題図書の振り返りを行う。 【松田担当】 【第1回】 発達の特性を有する子どものアセスメント 前半では、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、限局性学習症を中心に、教育現場で出会う可能性の高い発達の特性を持つ子どもたちについて、その特徴と具体的に困りうる場面について講義及びワークを行う。 後半では、具体的な事例のワークによって、小学校で出会うような発達の特性を有する子どものアセスメントの練習を行う。 【第2回】 発達の特性を有する子どもへの合理的配慮 前半では、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、限局性学習症を中心に、発達障害の各特徴について振り返ると共に、合理的配慮の選択肢について学び、検討する。 後半では、具体的な事例のワークを用いて、各発達の特性に合わせた合理的配慮や本人及び周囲への支援について学ぶ。 【第3回】 教育現場における心理職の働き 前半では、学校現場における多職種連携と心理師の役割について学ぶ。スクールカウンセラーの仕事について理解し、児童・生徒への支援や教員に対するコンサルテーションについて理解する。 後半では、不登校についての具体的なスクールカウンセリングの架空事例を用いて、ロールプレイ面接を行い、今後どのような支援が求められるのか、地域資源も含めて支援案の検討を行う。 【第4回】 発達の特性がある子を持つ母接の架空事例の面接を通じて 前半では、課題図書の感想について発表を行う。 後半では、スクールカウンセラーのところに相談に来た発達の特性を持つ子どもの母親の架空事例のロールプレイ面接を行うことによって、カウンセリングの態度と技法、アセスメント、学校現場での臨床、発達障害について理解を深める。 第14回 テスト 第15回 テストのフィードバック |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
本授業の予習・復習にはおおむね4時間を想定しています。 毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【課題図書】 【御園生担当】 1宮内智恵(2022)虐待したことを否定する親たち 孤立する親と子を再びつなげる 、PHP新書 2野坂祐子(2019)トラウマインフォームドケア、日本評論社 【眞榮城担当】 1. 水島恵一(1969).カウンセリング入門 ―なやみの解決と人間性の開発、大日本図書 2. Wachtel, E.F.,(著)・岩壁茂・佐々木千恵(訳)(2007)子どもと家族を援助する 統合的心理療法のアプローチ、星和書店 【松田担当】 1.村瀬嘉代子 (2009) 『子どもと大人の心の架け橋―心理療法の原則と過程』、金剛出版 2.田中千穂子(2021)『関係を育てる心理臨床 どのようにこころをかよわせあうのか 専門家への手びき』、日本評論社 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 試験(50%)、レポート課題2 回(20%)、授業への参加度(30%) 【評価基準】 ブックレポートは課題図書の内容を正確に理解できているのか、また、自分の意見や感想を主張できているのか、という基準で評価される。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 授業内でフィードバックする。(各担当者の第4回目の授業及び第15回目の授業) |
備考 /Notes |
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【グループワークを取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html