科目名／Course title	初等教育基礎演習Ａ／Basic Seminar for Child Care and Primary Education A
担当教員（所属）／Instructor	神永　典郎 (人間総合学部初等教育学科) , 大貫　麻美 (人間総合学部初等教育学科) , 川口　潤子 (人間総合学部初等教育学科)
授業科目区分／Category	初等教育学科専門科目
授業形態／Type of class	演習
開講期／Semester	2024年度／Academic Year 　前期／SPRING
開講曜限／Class period	木/THU　1
対象所属／Eligible Faculty	人間総合学部初等教育学科／Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年／Eligible grade	2年 , 3年 , 4年
単位数／Credits	2

副題 ／SubTitle	＊児童教育コース2年生向け
授業のねらいと達成目標 ／Course Objectives	教師は、自らの課題に即して学び、研究を続けていく力量を身につける必要があり、「初等教育基礎演習A・B」（2年次）、「初等教育演習Ⅰ･Ⅱ」（3年次）、「卒業研究」（4年次）と続く一連の科目は、そのような目標の下に設定されたものである。 　「初等教育基礎演習A・B」は、その入門段階と位置づけ、教育に関わる研究・実践分野について幅広く見渡し、そこでの研究課題と方法について、基本的な事柄を修得することを目標とする。
授業概要 ／Course description	初等教育をめぐる諸問題について、子どもの発達と教育学、教科等の内容、教科等の指導、教育実践・保育実践などに即して幅広くトピックスを取り上げ、幼児教育・保育及び児童教育全般への関心と理解を広げる。子どもが学ぶ多様な内容、子どもが教室で経験する多様な出来事、そして子どもの発達とそれを導く教師の役割などについて探究するとともに、各担当教員が専門の立場からどのように問題として捉え、どのように研究していくかについても学んでいく。 　教員はそれぞれの専門領域から5回で扱うトピックスを持ち寄り、学生を２班に分けたうえで、各班をローテーションで指導する。担当教員それぞれの授業概要は以下の通りである。 　神永：小学校の教育実践の映像を視聴し、「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業づくり・学級づくりについて理解を深めていく。各自がもつ「目指す子どもの姿」や「実現したい授業のイメージ」をつかめるよう、履修者同士で協議し、考察していく。 　大貫：自然科学領域で育成すべきコンピテンスを整理した上で、それらの修得に向けて、子どもが主体的かつ対話的で深い学びを行えるようにするためには、教師がどのような支援をするべきかを、教育に関する最新の動向に関する教材研究活動等を通して考察する。 　川口：私たちが音楽とどのように出会い、関わってきたのかを辿ることによって、人や環境との関わりの中で展開される音楽教育がどうあるべきかについて理解を深め、子どもたちの主体的・対話的で深い学びを実現するための授業像について考察する。
授業計画（授業の形式、スケジュール等） ／Class schedule	第1回：変わる!? これからの学校教育：学校や授業、学級づくりのイメージをもつ 第2回：課題を追究する授業：問いを持ち、調べて考える力を育てる 第3回：ともに学び合う学級：学び合い支え合う教室をつくる 第4回：心に寄り添う教師：子どもの気持ちを理解する 第5回：良さを認め合う学級：子どもとのかかわり方を考える （以上、担当：神永） 第6回：自然科学教育で培いたいコンピテンスとは何か（コンピテンス基盤教育を知る） 第7回：これからの日本の教育の方向性を考える：　遊びと学びの融合 第8回：自然科学領域の学びとそれを支える支援：　日本の文化と自然科学 第9回：自然科学領域の学びとそれを支える支援：　図書と自然科学 第10回：自然科学領域の学びとそれを支える支援：　対話的な学び （以上、担当：大貫） 第11回：声についての問題：声で心は通じ合うか・これからの音楽教育 第12回：モノと身体についての問題：人は楽器とどのように出会うのか 第13回：聴くことについての問題：鑑賞することの意義を考える 第14回：創造性についての問題：音楽づくりの意味を考える 第15回：文化についての問題：文化の実践と継承を考える （以上、担当：川口） ※この日程は第1班のもの。第2班は大貫担当の回から始める。
準備学習・履修上の注意 ／Notices	学生のグループ分け・班分けは年度当初に連絡する。履修方法や教室等、詳細はそこで指示する。 　演習科目であるため特に、予習として事前に配布される文献や資料について十分に検討しておくこと、授業においては発表や討論などを通して積極的に参加すること、また復習として授業内容を振り返り、発展的な学修を心掛けることが強く求められる。具体的には各担当教員から指示する。 　各授業における予習復習時間数の平均は4時間程度と考えている。
教科書・参考書等 ／Textbooks	【教科書】manaba courseで随時配布する。    【参考書】 ＜神永＞ ・田山修三（2011）『若い教師を育てる 五円玉の授業』小学館 ・佐藤学（2023）『新版 学校を改革する─学びの共同体の構想と実践』岩波書店 ・副島賢和（2021）『あのね、ほんとうはね 言葉の向こうの子どもの気持ち』へるす出版 ・菊池省三・関原美和子（2012）『菊池先生の「ことばシャワー」の奇跡 生きる力がつく授業』講談社 ＜大貫＞　授業内で紹介 ＜川口＞ ・今川恭子監修・志民一成他著(2016)『音楽を学ぶということ-これから音楽を教える ･学ぶ人のために-』教育芸術社 ・加藤徹也他著（2022）「音楽科とインクルーシブ教育」季刊音楽鑑賞教育Vol.50．音楽鑑賞振興財団 ・鈴木有紀（2019）『教えない授業－美術館発「正解のない問い」に挑む力の育て方』英治出版社
成績評価の方法 ／Evaluation	【評価方法】 　５回ずつのセッションそれぞれについて、まとめのレポートの提出する（60％）。加えて、発表による授業への貢献及び討論への参加を平常点（40％）を加味することを原則とする。討論の過程で、担当教員から発表・発言等に対してその都度コメントを返すようにする。具体的には授業時に指示する。なお、大貫の担当回では当該授業での課題実施（100%）。 　３名の担当者の評価を総合して、全体の評価とする。 【評価基準】 　まとめのレポートは、授業で扱った内容についての理解と考察の深まりを重視して評価する。なお、大貫の担当回は、課題となっている製作物・提出物が課題として提示された内容に沿っているか。 【課題に対するフィードバックの方法】 神永：毎回授業後にmanaba courseで行う「学修の振り返り」を活用してフィードバックを行う。 大貫：翌週の授業でフィードバックを行う。最終授業は当該授業内で実施する。 川口：翌週の授業でフィードバックを行う。最終授業では、その授業内で行う。
備考 ／Notes	この授業は、小・中学校における専任教諭、また国立大学附属小学校や教育委員会で小学校における指導的立場の実務経験のある教員による授業を含み、小学校の実践と理論の両面から教師としての専門的力量形成を行うものである。 【討議（ディスカッション、ディベート）を取り入れている】 【グループワークを取り入れている】 【発表（プレゼンテーション）を取り入れている】

科目と卒業／修了認定に関する方針（ディプロマ・ポリシー）の対応一覧
／Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html