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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2025/03/14 現在

科目名/Course title 初等教育基礎演習B/Basic Seminar for Child Care and Primary Education B
担当教員(所属)/Instructor 目良 秋子 (人間総合学部初等教育学科) , 神永 典郎 (人間総合学部初等教育学科) , 椎橋 げんき (人間総合学部初等教育学科)
授業科目区分/Category 初等教育学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2025年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 木/THU 1
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
教育・保育者は、自らの課題に即して学び、研究を続けていく力量を身につける必要があり、「初等教育基礎演習A・B」(2年次)、「初等教育演習Ⅰ・Ⅱ」(3年次)、「卒業研究」(4年次)と続く一連の科目は、そのような目標の下に設定されたものである。「初等教育演習A・B」はその入門段階と位置づけ、教育・保育に関わる研究・実践分野について幅広く見渡し、そこでの研究課題と方法について、基本的な事柄を修得することを目標とする。
授業概要
/Course description
初等教育をめぐる諸課題について、子どもの発達と保育学、社会福祉・児童福祉、領域・教科等の内容、領域・教科等の指導、子どもの生活と生活指導、保育実践などに即して幅広くトピックスを取り上げ、幼児教育・保育及び児童教育全般への関心と理解を広げる。子どもが学ぶ多様な内容、子どもが教室で経験する多様な出来事、そして子どもの立場とそれを導く教師の役割などについて探求するとともに、各担当教員が専門の立場からどのように問題として捉え、どのように研究していくかについても学んでいく。
3名の教員が履修者を3グループに分け実施する。各グループの教員はそれぞれの専門領域から5回で扱うトピックスを持ち寄り、各班をローテーションで指導する。担当教員3名のそれぞれの授業概要は以下の通りである。

目良:外国につながる子どもとその家庭への保育現場および地域の支援の取組みについて学ぶ。言葉の壁や日常生活の仕方の違いなどからさまざまな課題を持つことが多い子どもや家庭への具体的な支援について学生自身の居住地域の取組みを調べたり、また保育現場が抱える課題について文献資料等を通して理解する。

椎橋:保育者以外の視点で捉えた子どもを取り巻く世界を感じ取る。その手段として世界観が可視化されている映像の鑑賞を行う。非言語的な表現からメッセージや意図をそれぞれが感じ、同履修をしている他者の多様な思いを共有し、表現を受け取る側の解釈の多角さを知る。違う価値観を受け入れ、認め、自身の思考の視野について考察する機会とする。

神永:幼児教育と小学校教育の接続について、幼児期の遊びを通した学びと小学校の各教科等の学習のつながり、いわゆる接続期について、幼保小の相互理解が図れるよう理解を深めていく。また、幼保小が連携した接続期(架け橋期)のカリキュラムや実践事例について、映像を視聴したり履修者同士で協議したりして考察していく。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:日本における外国につながる子どもとその家庭の現状について 
第2回:外国につながる子どもとその家庭への支援の取組みについて
   (1)学生自身の居住地域における支援について調べる
第3回:外国につながる子どもとその家庭への支援の取組みについて
   (2)就学に向けた課題と対応
第4回:保育者が日常の保育のなかで抱える課題と解決に向けた取組みについてーある園の取組みからー
第5回:日本語教育の視点からみた支援の広がり
(以上、担当:目良)
第6回:映画鑑賞:子どもから大人に向かう男児の視点で親や大人の存在について考える
第7回:映画鑑賞:現代社会が抱える課題を社会に向け発信した映画表現から多角的に考え
    る(前編)
第8回:映画鑑賞:現代社会が抱える課題を社会に向け発信した映画表現から多角的に考える(後編)
第9回:映画鑑賞をふりかえり、他者の持つ感覚を共有し、その多様性の中で新たな自己価値を見出す
第10回:PV鑑賞と解説を通して「自分自身の考え」ついて理解を深める
(以上、担当:椎橋)
第11回:育ちと学びをつなぐ幼保小の連携とは
第12回:生活科を核とした小学校のスタートカリキュラムとは
第13回:小学校以降の教育を見通して取り組むアプローチ・カリキュラムとは
第14回:幼保小の接続・連携の様々な取り組み
第15回:幼保小の先生が協働して作成する架け橋期のカリキュラムとは
(以上、担当:神永)                   

※上記は第1班の日程。第2班・第3班はそれぞれ椎橋担当、神永担当の回から始める。
準備学習・履修上の注意
/Notices
学生のグループ分け・班分けは新年度のガイダンス時に行うので、履修登録の方法も含めて詳細はそこで指示する。
演習科目であるため特に、予習として事前に配布される文献や資料について十分に検討しておくこと、授業においては発表や討論などを通して積極的に参加すること、また復習として授業内容を振り返り、発展的な学修を心がけることが強く求められる。具体的には、各担当教員から指示する。
各授業における予習復習時間数の平均は、4時間程度と考えている。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
授業で使用するテキスト・資料等は、原則として、随時プリントとして配布する。

【参考書】
目良担当分:荒牧 重人他(2022)『外国人の子ども白書【第2版】―権利・貧困・教育・文化・国籍と共生の視点から』明石書店
椎橋担当分:苅宿 俊文, 高木 光太郎(編集)(2012)『ワークショップと学び1 まなびを学ぶ』東京大学出版会
神永担当分:文部科学省.『幼児教育と小学校教育がつながるってどういうこと? ―幼児教育と小学校教育の円滑な接続のための参考資料』.東洋館出版社.2024
文部科学省 国立教育政策研究所教育課程研究センター.『発達や学びをつなぐスタートカリキュラム ―スタートカリキュラム導入・実践の手引き』.学時出版.2018
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
3人の教員のセッションそれぞれについて、まとめのレポートの提出(60%)と、発表による授業への貢献及び討論への参加を平常点(40%)として加味することを原則とする。3名の担当者の評価を総合して、全体の評価とする。

【評価基準】
レポート等は、授業で扱った内容についての理解と考察の深まりを重視して評価する。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
必要に応じて、レポート・リアクションペーパー等にコメントを返す。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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