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科目一覧へ戻る | 2023/03/18 現在 |
科目名/Course title | 初等教育演習/Seminar for Child Care and Primary Education |
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担当教員(所属)/Instructor | 中田 正弘 (人間総合学部初等教育学科) |
授業科目区分/Category | 初等教育学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2023年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 木/THU 2 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
子どもたちの「学ぶ」という行為を、授業を構成する諸要素との関係で検討し、真に子どもたちが学ぶ授業のあり方を追究していくことが本授業のテーマである。さらに、4年次の卒業研究に向け、各自の問題意識を明確にし、その構想を立てることや、卒業研究を進めていく上での手法を身につけこともねらいとしている。学修内容の理解とともに、自己の問題意識を明確にし、研究構想を立てることが達成目標である。 この授業は初等教育学科ディプロマ・ポリシーの「子ども一人一人をかけがえのない存在としてとらえ、その個性を尊重しながら知性と感性をともに育んでいくことができる」「子どもをめぐる社会や文化の状況を理解し、子どもの心身の発達を十全に保証する場と機会を創り出そうと努力することができる」「人間の生涯発達を見通し、子どもに必要な支援を与えることができ、また保護者にも適切な情報や助言を提供することができる」に対応している。 |
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授業概要 /Course description |
本授業では、まず子どもが「学ぶ」ということについて、学生自身のリフレクションと文献を通じて検討する。その上で、授業を構成する諸要素(教材、学習過程、学習活動、学習空間、ツール、教師の信念(意図・指導観等)など)に着目して、授業のあり方を追究していく。その際、文献研究とともにフィールドワーク(授業観察・インタビュー)を取り入れ、実証的に学修を進めていく。 後期は、卒業研究に向けて研究手法を学ぶとともに、各自の問題意識を明らかにし、その構想の報告と討論を行う。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:オリエンテーション、リフレクションワークショップ 第2回:文献購読:子どもが「学ぶ」とは(生活の中の学び、教室の中の学び) 第3回:文献購読:コンピテンシーベースの教育とその背景 第4回:文献講読:教室の中の対話と思考(子どもの哲学対話(P4C)) 第5回:文献購読:学びの質保証と個別最適な学び・協働的な学び 第6回:概説:授業を構成する要素とそのデザイン① 第7回:概説:授業を構成する要素とそのデザイン② 第8回:概説:授業を構成する要素とそのデザイン③ 第9回:フィールドワーク(授業観察・インタビュー)の準備と役割分担 ・学習指導案の分析(授業を構成する要素と授業者の意図) ・授業観察と授業者へのインタビューの準備・役割分担 第10回:フィールドワーク①(小学校での授業観察と授業者へのインタビュー) 第11回:授業記録およびインタビューデータの整理・分析 第12回:グループ発表と協議① 第13回:グループ発表と協議② 第14回:グループ発表と協議③ 第15回:前期のまとめ (後期) 第16回:オリエンテーション:後期の学修の進め方 第17回:研究の進め方①(文献研究の進め方、研究構想の立て方など) 第18回:研究の進め方②(仮説の立て方、フィールドワークの方法など) 第19回:研究の進め方③(量的調査、質的調査の方法) 第20回:フィールドワーク②(授業観察・インタビュー)の準備と役割分担 ・学習指導案の分析(授業を構成する要素と授業者の意図) ・授業観察と授業者へのインタビューの準備・役割分担 第21回:フィールドワー②(授業観察と授業者へのインタビュー) 第22回:授業記録およびインタビューデータの整理・分析 第23回:グループ発表と協議① 第24回:グループ発表と協議② 第25回:グループ発表と協議③ 第26回:フィールドワークから得られた成果と自己の研究テーマの検討 第27回:研究テーマ・研究構想の検討① 第28回:研究テーマ・研究構想の検討② 第29回:研究テーマ・研究構想の検討③ 第30回:後期のまとめ 第12~第14回、第23~第25回、第27回~第29回はそれぞれ発表担当が異なる。 ※フィールドワークは、小学校での社会科の授業観察を計画しているが、他教科でも対応は可能である。具体的には、実施日を含め受講者の希望により決めることとする。 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
・演習科目であるため、事前に配布される文献や資料等を基に予習をしておくこと。また、授業においては発表や討論などに積極的に参加し、自己の研究課題を明確にしていくこと。 ・授業における予習復習時間数の平均は、4時間程度と考えている。 【授業外学修の内容】 自己の問題意識に関連した文献を読んだり、授業で指示した課題を行ったりすること。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 必要な資料は適宜配布する。文献購読に使う図書は、第1回に相談する。 【参考書】 中田正弘編著『ポジティブ&リフレクティブな子どもを育てる学級づくり 「学びに向かう力」を育てるこれからの学級づくり入門』学事出版、2020年 中田正弘編著『ポジティブ&リフレクティブな子どもを育てる授業づくり―「学びに向かう力」を発揮し、協働的に学ぶエデュスクラム』学事出版、2020年 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 ・授業への参加、学修への取組状況(50%)と、課題レポート(50%)を総合して評価する。 【評価基準】 ・授業への参加、学修への取組状況:授業に積極的に参加し、発表や討論を行っている。 ・課題レポート:授業で扱った内容を基に、自己の研究テーマを設定し、問題の背景や研究構想を論理的にまとめている。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 ・報告や課題レポートについては、個別にフィードバックする。 |
備考 /Notes |
【演習(文献購読、学習指導案等の分析)を取り入れている】 【討議(ディスカッション)を取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 【ワークショップを取り入れている】 【フィールドワーク(授業観察)を取り入れている】 |