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科目一覧へ戻る | 2023/03/18 現在 |
科目名/Course title | 初等教育演習/Seminar for Child Care and Primary Education |
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担当教員(所属)/Instructor | 坂本 健 (人間総合学部初等教育学科) |
授業科目区分/Category | 初等教育学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2023年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 水/WED 4 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
副題 /SubTitle |
子ども家庭福祉分野における学習方法の習得。 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
子ども家庭福祉分野における基礎的な知識と理論を習得できるようになる。 また、 将来、教育者・保育者となる者として教科指導や教育・保育の各領域に関する理論と方法について学び、また教育・保育現場で生じる問題に対しての専門的研究と課題解決に向けた教育・保育実践に繋がる研究視点や手法を学び、卒業研究に繋げる力を培う。 この授業はディプロマ・ポリシー中の「子ども一人一人をかけがえのない存在としてとらえ、その個性を尊重しながら知性と感性をともに育んでいくことができる」及び「子どもをめぐる社会や文化の状況を理解し、子どもの心身の発達を十全に保証する場と機会を創り出そうと努力することができる」並びに「人間の生涯発達を見通し、子どもに必要な支援を与えることができ、また保護者にも適切な情報や助言を提供することができる」に対応する科目である。 |
授業概要 /Course description |
1、2年次の保育に関する専門科目の学習を踏まえ、この演習では、子ども家庭福祉分野における基礎的な知識と理論を習得することを目的とする。具体的な内容については、「社会的養護」「子ども虐待」「少年非行」に関する分野から受講生の関心度を勘案して決定するが、2023(令和5)年度はいずれの分野においても鍵となる家族に焦点をあて、「我が国の家族政策」について考察を深める。授業においは、グループ学習の楽しさ・難しさを体験しながら、4年次の卒業研究へと発展させるステップとする。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:オリエンテーション 第2回:テキストの読み方について 第3回:テキスト輪読①(子育て支援①) 第4回 : テキスト輪読②(子育て支援②) 第5回:外部講師講話(更生保護活動について) 第6回:テキスト輪読③(超高齢・人口減少社会①) 第7回:テキスト輪読④(超高齢・人口減少社会②) 第8回:外部講師講話(社会参加活動の振り返り) 第9回:テキスト輪読⑤(ワーク・ライフ・バランス①) 第10回:テキスト輪読⑥(ワーク・ライフ・バランス②) 第11回:テキスト輪読⑦(女性の貧困①) 第12回:テキスト輪読⑧(女性の貧困②) 第13回:テキスト輪読⑨(親密圏①) 第14回:テキスト輪読⑩(親密圏②) 第15回:前期のまとめ 第16回:後期のテーマと進め方について 第17回:見学・参観施設についての学習 第18回:子ども家庭福祉関係施設見学(自立援助ホーム) 第19回:社会福祉施設見学(婦人保護施設) 第20回:テキスト輪読⑪(子ども虐待とメンタルヘルス問題のある親) 第21回:テキスト輪読⑫(DV・子ども虐待加害者の脱暴力化支援) 第22回:テキスト輪読⑬(親に育てられない子どもたち) 第23回:テキスト輪読⑭(里親家族とその支援) 第24回:テキスト輪読⑮(知的障害者のケアにみる家族依存) 第25回:テキスト輪読⑯(移民家族の子どもたち) 第26回:少年矯正施設参観(少年院) 第27回:施設見学・参観の振り返り 第28回:卒業研究に向けての準備について①(テーマ設定、本文の組み立て方) 第29回:卒業研究に向けての準備について②(論文の校正とその内容) 第30回:まとめ |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
①授業への出席に当たっては、受講生全員が各自学習の上、課題についてまとめてくることを出席の条件とする。各回の予習復習のための授業外学習時間には4時間程度かかると想定され、相当の主体的な学習が要求される。 ②学外授業の一環として、保護司会の社会参加活動(年2回)へ参加する。詳細については、開講時に説明する(コロナの状況次第)。活動の対象となるのは、保護観察を受けている少年ほかである。6/4(日)神代農場マス釣り 12/10(日)深大寺清掃活動 ③コロナ禍が収まり日程調整ができれば、子ども家庭福祉関係の施設見学(予定としては自立援助ホームまたは婦人保護施設)及び少年矯正施設(予定としては少年院)の参観を行う予定である。 ④児童養護施設の宿直補助員や児童相談所の夜間指導員を経験することを推奨する。 ⑤必要に応じて、子ども家庭福祉関係施設での自主実習を課す場合がある。 ⑥4年次卒業研究のテーマは、子ども家庭福祉に関するテーマ(例:社会的養護、虐待、ひとり親家庭、少年非行、貧困など)に限る。 ⑦就職の方向性として、民間企業を志向する場合でも全く問題はないが、現時点で保育所・幼稚園に就職を希望する場合には、他のクラスを選択するのが適切であると考える。 ⑧児童養護施設等における行事参加やボランティア等の実際の体験を通して、受講生同士が問題意識を共有できるよう、授業を展開する。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 落合恵美子編著『どうする日本の家族政策』(ミネルヴァ書房) 定価(本体3,000円+税) 2021.11 ISBN978-4-623-09281-9 【参考書】 必要に応じて提示する。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 レポート(80%)、授業への取り組み及び参加度(20%) 【評価基準】 レポート:適切な課題設定がなされており、授業で扱ったテーマを理解し、序論、本論、結論の構成に沿ってレポートを作成している。 授業への取り組み及び参加度:積極的に発言し、授業へ参加している。 【課題に対するフィードバックの方法】 授業内でコメントを行う。 |
備考 /Notes |
①主体的に演習に参加し、事前学習に十分に取り組み、学習成果を積み上げて、体系的に 学ぼうとする意欲のある学生であることが求められる。 ②将来、子ども家庭福祉関係の機関・施設に進みたい方の受講を歓迎する。 【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 |