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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2022/03/14 現在

科目名/Course title 統計データの理解と活用/Practical Use of Statistical Data in Education
担当教員(所属)/Instructor 宮下 孝広 (人間総合学部初等教育学科)
授業科目区分/Category 初等教育学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2022年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 月/MON 4
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
この授業では,教育・保育に関する学修で必要となる統計の基礎を学びます。
主に、現代の子どもをめぐる問題・課題について得られたデータ(グラフや表)を読み取る力をつけることを目指します。また、データそのものの持つ意味や、用い方についても考えていけるようにします。

この授業はディプロマ・ポリシー中の「子どもをめぐる社会や文化の状況を理解し,子どもの心身の発達を十全に保証する場と機会を創り出そうと努力することができる。」に対応しています。
授業概要
/Course description
教育の領域では,人の行動や能力を数量におきかえて把握する「測定」が不可欠です。たとえば授業の理解度を測るテストの結果は「得点」という数値で表されますし,子どものパーソナリティや学校に対する満足度などを測定する場合にも,結果は数字で表されます。また、子どもを取り巻く現代的課題について、たとえば子どもの貧困や少子化といった問題も数値化されたものは説得力を持ちます。
測定の結果から集団の特徴を理解したり,集団の中での個人の位置づけを読みとったりするためには,微妙な数値の違いに惑わされないよう統計学の知識が不可欠です。統計や確率の考え方を使えば,物事の関連や因果関係,教育的な介入の結果どのような効果があったのかを客観的に評価することも可能になります。
公式の暗記や計算のテクニックが問われた高校までの数学とは異なり,「意味のある(意味のわかる)」数字を扱いますので,数字に苦手意識がある人でも大丈夫です。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:イントロダクション
第2回:数量化と尺度
第3回:集団全体の傾向を知るには(1):平均と分散・標準偏差
第4回:集団全体の傾向を知るには(2):標準化
第5回:違うものを比較するには
第6回:ふりかえりと小テスト(1)記述統計の基本
第7回:2つの変数の関係を知るには(1):関数関係と相関関係・連関関係
第8回:2つの変数の関係を知るには(2):相関係数・連関係数の計算と解釈
第9回:一部から全体を知るには:サンプリング
第10回:複数のグループを比較するには:統計的検定
第11回:ふりかえりと小テスト(2)関係の把握と推測統計の基本
第12回:既存統計データの活用(1):学力テストを例として
第13回:既存統計データの活用(2):親子の成長実感と園の満足度を例として
第14回:園や学校で行う試行調査の項目開発(1)質問紙の作成
第15回:園や学校で行う試行調査の項目開発(2)質問紙の検討・まとめ
準備学習・履修上の注意
/Notices
授業は自分で手を動かして考える実習を含みますので,積極的に参加してください。
予備的知識は特に必要ありません。授業の前後に配信する資料に必ず目を通すことと、授業内容の理解度に応じて復習することをお願いします。毎回小さな課題(宿題)を出しますので,授業時間外の学習として取り組んでください。
各回の授業外学習時間は4時間程度と想定しています。


教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
特に定めず,必要に応じて資料を配信・配布します。

【参考書】
復習及び発展的学習のために,自分で使いやすい参考書を1冊手元におくとよいでしょう。例えば以下のものなど。
山田剛史・村井潤一郎(2014)『よくわかる心理統計』ミネルヴァ書房.
村井潤一郎・柏木惠子(2018)『ウォームアップ心理統計』東京大学出版会.

成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
授業で行う小テスト,宿題として課す小課題によって評価します。

【評価基準】
統計的知識を正しく理解したか。
統計データを読み取ってその意味を解釈することができるか。

【課題に対するフィードバックの方法】
必要に応じて、小テスト、宿題にはコメントを返します。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】

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