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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 生活/Life Environment Studies
担当教員(所属)/Instructor 神永 典郎 (人間総合学部初等教育学科)
授業科目区分/Category 初等教育学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 金/FRI 3
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
小学校生活科の教科内容の研究
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
【授業のねらい】
 この授業では、小学校低学年に設定されている生活科の学習内容について研究し、理解を深めて行くことをねらいとしている。
【達成目標】
〇具体的な活動や体験を重視する小学校1・2年生の生活科の学びを体験することを通して、生活科の目標や学習内容とその構成について、自然についての認識の観点、社会についての認識の観点、自分自身についての認識の観点から理解することができる。
〇小学校学習指導要領に示された生活科の目標や学習内容を,育成を目指す資質・能力の3つの柱の観点から構造的に理解するとともに,生活科の趣旨について理解することができる。
〇幼児期から児童期への子どもの成長や学びの連続性について理解することができる。
授業概要
/Course description
 この授業は,具体的な活動や体験を通して,「自立し生活を豊かにしていく生活科」の教科内容について研究を行う小学校の「教科に関する科目」である。
 授業では,生活科の学習内容とその構成について理解を深め,幼児期の教育から小学校教育への接続についても考えていく。
 そして,生活科の代表的な学習内容を取り上げ,実際に体験することを通して,生活科の学習内容について具体的に学んでいく。
 また,各活動では,受講者のアイデアを生かして活動を行っていけるようにしていきたい。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:「生活科に求められる役割」※オリエンテーション
(「授業のねらい」と進め方,受講上の留意事項などを理解する)
第2回:「子どもにとっての遊びの意義と教師の役割」
(生活科の教科書を通して、遊びを学びに位置付けた意味を理解する)
第3回:「生活科の目標と9つの内容」
(小学校学習指導要領に定められた、生活科の目標や内容と「育成を目指す資質・能力の3つの柱」の関係について、構造的に理解する)
第4回:「生活科の教科書を見てみよう」
(生活科の学習活動の特質をその内容と指導計画の概要から理解する)
第5回:「内容⑺動植物の飼育・栽培」
(内容⑺について,指導計画の作成と内容の取扱いとの関連から理解する)
第6回:「内容⑴学校と生活」
(内容⑴の意味や、入学当初のスタートカリキュラムの概要を理解する)
第7回:「内容⑵家庭と生活」
(内容⑵の意義や留意点を家庭や家族の現状などから理解する)
第8回:「内容⑶地域と生活」及び「内容⑻生活や出来事の伝え合い」
(内容(3)を内容⑻をつなげて学ぶ意味や意義を実践事例を通して理解する)
第9回:「内容⑷公共物や公共施設の利用」
(内容⑷の意味やカリキュラムへの位置付けについて、実践実践を通して理解する)
第10回:「内容⑸季節の変化と生活」
(内容⑸の意味やカリキュラムへの位置付けについて、実践事例を通して理解する)
第11回:「内容⑹自然や物を使った遊び」
(内容⑹の意味や意義について,カリキュラム・マネジメントの視点から理解する)
第12回:「おもちゃをつくって遊ぼう」
(実際におもちゃを作って遊ぶことを通して,内容(6)の意味や講義の理解を深める)
第13回:「内容⑼自分の成長」
(内容⑼の意味や意義について,2年間を見通した指導計画との関連から理解する)
第14回:生活科の学びを支える教師の役割
(子どもの真正の学びを支える教師の役割について理解を深める)
第15回:「子どもたちは生活科で何を学ぶのか」(まとめ)
(生活科が育成を目指す子どもの学びの姿を振り返る)
※振り返りレポートの提出
準備学習・履修上の注意
/Notices
*自分自身が小学校の生活科で経験した学習内容や活動について振り返り,特に印象に残っている活動や体験を思い出しながら,これらの内容を学習する意味を考えて授業に臨んでほしい。
*指導者の立場に立って子どもと向き合うことを想定し、子ども主体の学習にして行くためには、教師としてどような働きかけをしていったらよいか、教師の役割について考えながら授業に臨んでほしい。
*グループで相談して活動したり発表したりするので,他のメンバーと連絡をとり,協力して主体的に取り組んでいってほしい。
*なお、各回の授業外学習時間(予習・復習)は,4時間程度と考えている。
【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】※後期の「初等生活科指導法」と共通
・文部科学省.『小学校学習指導要領』.東京書籍,2018 ※児童教育コース共通
・文部科学省.『小学校学習指導要領解説 生活科編』. 2018
・文部科学省国立教育政策研究所教育課程研究センター.『「指導と教科の一体化」のための学習評価に関する参考資料 小学校・生活』.東洋館出版社刊,2020
・小学校教科書.『新編 わくわく どきどき あたらしい せいかつ(上)』.東京書籍.2024
・小学校教科書.『新編 あしたへ ジャンプ 新しい生活(下)』.東京書籍.2024
・田村学編.『実践 初等生活科指導法.学文社.2024
【参考書】
・寺本潔編.『小学校生活(改訂第2版)』.玉川大学出版部,2021
・中村俊哉・田中浩之編.『実践事例で学ぶ10の姿と生活科』.大学図書出版,.2020
※その他,必要に応じて適宜紹介する。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
*各回のmanaba courseの「学修の振り返り」への記入とその内容(30%)、振り返りレポートの提出とその内容(40%)、表現・制作した提出物とその内容(30%)等により総合的に評価する。 
【評価基準】
〇具体的な活動や体験を重視する小学校1・2年生の生活科の学習内容とその構成について、自然についての認識の観点、社会についての認識の観点、自分自身についての認識の観点から理解している。
〇小学校学習指導要領に示された生活科の目標や学習内容を,育成を目指す資質・能力の3つの柱の観点から構造的にとらるとともに、生活科の趣旨について概ね理解すしている。
〇幼児期から児童期への子どもの成長や学びの連続性について理解している。
【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
*各回の「学修の振り返り」の場を設定し、その内容について授業においてコメントや解説を行う。
*提出されたレポートや表現・制作した提出物等について電子ポートフォリオとしてmanaba courseに残せるようにするとともに、それらについて適宜授業においてコメントする。
備考
/Notes
◆この授業は、公立小・中学校における専任教諭、また教育委員会、小学校における指導的立場の実務経験がある教員による授業であり、実際の学校教育現場における教育指導あるいは教育行政、管理職の経験を生かして実践的に授業を行う。
◆この授業では、GIGAスクールに対応してICTを活用した授業を行う。そのため、履修者自身がBYODとしてPCやタブレットを持参し使用することを推奨する。
◆この授業では、基本的に対面方式で実施するが、場合によっては manaba courseを用いた資料配付や相互コメント、レポート等の課題の提出を行う。
◆なお、授業では次の要素を取り入れている。
【討議(ディスカッション)】【グループワーク】【発表(プレゼンテーション)】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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