シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 初等算数科指導法/Teaching Method in Primary Education: Arithmetic
担当教員(所属)/Instructor 大貫 麻美 (人間総合学部初等教育学科)
授業科目区分/Category 初等教育学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 火/TUE 3
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
授業のねらい:科目「算数」における教育目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された小学校「算数」の学習内容について背景となる自然科学領域および教育学の双方と関連させて理解を深める。様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した模擬授業の立案・実施を通して実践的指導者としての立場を経験するとともに,学習者の視点に立ったものの見方や考え方についても広く認識できるようにする。
到達目標は小学校算数の指導に関する基礎的な理解を修得することができるようになることである。具体的には以下の(1)から(5)を目標とする。(1)学習指導要領に示された「算数」の目標や内容、全体構造を理解するとともに、学習指導案の構成や作成の意義を理解している。(2)主体的かつ対話的で深い学びの実現のために、子供の実態や個々の学習内容に関する指導上の留意点を理解し、それらを活かした具体的な学習指導案の作成ができる。(3)小学校「算数」における学習評価について、その考え方や観点を理解し、模擬授業の立案・実施に活かせる。(4)自然科学・数学領域及び教育学の双方の観点から教科「算数」を理解し、それに基づき、具体的な数学的活動の提案、情報機器の活用、適切な教材研究等を行うことができる。(5)模擬授業に関する協議、振り返り活動を通して、継続的な授業改善の視点と姿勢を修得できている。
授業概要
/Course description
本講義では,まず,科目「算数」の内容を学習指導要領等から理解する。そして,算数における数学的活動の重要性や学習者の概念構築過程について理解を深める。さらに,子どもの学習を見取り,評価していくために有効な手法についても学び,学習者の考えに沿った算数教育の方法論を理解し,それらに基づいた授業計画が立案できるようにする。そして,小学校「算数」で扱われる具体的な学習内容についての授業立案を通して,子どもの状況に呼応した学習指導が行えるようにする。また,実際に模擬授業を行って実践的指導者としての立場を経験するとともに,学習者の視点に立ったものの見方や考え方を広く認識できるようにすることで,継続的な授業改善の視点と姿勢を修得できるようにする。こうした活動を総合して,算数教育の実践的指導者としての力を持てるようにする。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回: ガイダンス(授業の目標・概要を知る),小学校学習指導要領を基に教科「算数」を知る
第2回: 算数教育の歴史をふまえ,学習者の概念構築過程に即した数学的活動の重要性を知る
第3回: 今日の算数教育における課題(学力論,情報機器の活用等教材研究の動向等)を知る
第4回: 学習指導案の構成と意義,算数の授業における評価の観点や指導上の留意点を知る
第5回: 多様な数学的活動の在り方について理解するとともに,模擬授業の実施方法等を知る※ICTの活用を含む。
第6回: 具体的な模擬授業の立案を行う(教材研究・学習指導案の作成を含む)
第7回: 模擬授業(「数と計算」領域)を実施する
第8回: 模擬授業をふまえたグループ協議による授業改善を行う(「数と計算」領域)
第9回: 模擬授業(「図形」領域)を実施する
第10回: 模擬授業をふまえたグループ協議による授業改善を行う(「図形」領域)
第11回: 模擬授業(「測定」領域・「変化と関係」領域)を実施する
第12回: 模擬授業をふまえたグループ協議による授業改善を行う(「測定」領域・「変化と関係」領域)
第13回: 模擬授業(「データの活用」領域)を実施する
第14回: 模擬授業をふまえたグループ協議による授業改善を行う(「データの活用」領域)
第15回: 総括
準備学習・履修上の注意
/Notices
本講義には,グループディスカッション,模擬授業などの活動があり,個人の積極的な参加が不可欠である。遅刻・欠席のないように留意するとともに,準備学習と復習を主体的に行う必要がある。
 ガイダンスに際しては「小学校学習指導要領」を通読した上で、シラバスに示される講義のねらいを理解し、臨むこと。2回目以降の具体的な準備学習等についてはガイダンス及び毎回の講義内で詳細を説明する。準備学習と復習については、実施する模擬授業の準備、学習指導要領解説の内容を踏まえた検証、他者が作成した指導案に関する再考等が含まれる。 
各回の授業外学習時間は約4時間が想定される。
教科書・参考書等
/Textbooks
文部科学省『小学校学習指導要領』東洋館出版、2018
文部科学省『小学校学習指導要領解説 算数編』日本文教出版、2018
鈴木将史 編著『小学校算数科教育法』建帛社、2018
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
各講義での課題(50%)及び模擬授業(50%)の総合評価。課題には学習指導案の作成、協議などが含まれる。
【評価基準】
準備学習及び各講義内での学びをふまえ、学習指導案の作成と模擬授業の実施ができればC,自らと他者の学習指導案や模擬授業の内容について検証した成果から,基礎的な指導力を有するものと認められればB,優れた点が認められる場合にはA,優れた部分が複数あり,十分な指導力の基盤を有する者はSとする。
【課題に対するフィードバックの方法】
授業内の自己評価・相互評価や教員からの助言・講評などにより随時フィードバックする。
備考
/Notes
この授業は、課題解決型学習、反転授業、ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションを取り入れている。
※状況により、実施形態の変更をする場合がありうる。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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