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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 社会的養護Ⅱ/Social Care Ⅱ
担当教員(所属)/Instructor 松田 雄年 (人間総合学部初等教育学科)
授業科目区分/Category 初等教育学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 水/WED 2
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
 社会的養護で施設生活を余儀なくされた子ども達の実情を理解し、彼らを取りまく社会支援の在り方を想像し、共感できる感性(気付き)を獲得できると共に、自らの生き方を問う。
 マタイによる福音書25:40「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。」
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 社会的養護を必要とする子どもや親の現状、入所に至る過程とその後の施設養護の実態と支援方法を学び、更に各福祉施設の現状を知ることで、その将来性と福祉に携わる援助者としての専門性の理解を深める。また演習やグループワークを通して異文化交流の中で、お互いの立場を理解し、相手を尊重し、福祉世界全体を理解し、将来像を想像できる力量を高め、いつでも支援者になれる人材を育成する。
 
授業概要
/Course description
 各施設の実習体験や報告(具体的事例)を通じて、そこで生活している子ども達の心情や職員の生活支援の実態を理解し、更に最新の情勢を知ることで、その将来像や支援者像を模索する。自らが感じる心や伝える力を高め、考えを深める手段として、常に課題を投げ掛け、グループ討議を実施することで、更に仲間意識を強め、相手を尊重し、お互いを支え合い高め合う機会を提供する。
・子どもの理解を踏まえた社会的養護の基礎的な内容について具体的に理解する。
・施設養護及び家庭養護の実際について理解する。
・社会的養護における計画・記録・自己評価の実際について理解する。
・社会的養護に関わる相談援助の方法・技術について理解する。
・社会的養護における子ども虐待の防止と家庭支援について理解する。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:社会的養護Ⅱとは? オリエンテーション(社会的養護の概要 施設の種類)
第2回:社会的養護に求められる専門職
第3回:社会的養護に求められる相談援助の知識・技術
第4回:子どもの理解(日本の状況と世界の情勢)
第5回:施設養護の生活特性/基本的な援助と支援
第6回:個別自立支援計画書の策定
第7回:特別な配慮が必要な支援(援助と支援の違い)
第8回:自立支援(自立支援の考え方をグループ討議によって理解する)
第9回:心のケア(心のケアと援助についてグループ討議によって理解する)
第10回:人権擁護と苦情解決(人権擁護と苦情解決の権利を守る仕組みの理解する)
第11回:家庭復帰と家庭支援(家庭支援専門相談員業務から施設養護を理解する)
第12回:関係機関との連携(地域の身近な相談機関による支援と連携を理解する)
第13回:施設の運営管理(リーダーシップ/管理者としての組織と運営を理解する)
第14回:社会的養護の将来像(福祉施設の在り方、今後の将来像を問う~まとめ)
第15回:福祉従事者の資質(福祉を志す高尚な姿勢や心構え/今後の課題と展望)
準備学習・履修上の注意
/Notices
 ネット上のニュースや新聞、雑誌等を注視し、社会的養護について常に興味関心を持つ。特に、虐待のニュース等その背景まで思いを巡らす習慣を付ける。
 授業外学習時間は各回約4時間が想定される。
【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
『実践に活かす社会的養護Ⅱ』 小川恭子他編著 (ミネルヴァ書房)

【参考書】
子どもと社会の未来を拓く 『新・社会的養護の原理』 櫻井奈津子編著 (青踏社)
2023『社会福祉の手引』 東京都生活文化局広報広聴部都民の声課 発行
(2024年版は8月頃発行なので、前年度分を利用します。)
『新しい社会的養育ビジョン』・『各都道府県社会的養育推進計画』・社会福祉に関わる新聞雑誌記事・全国児童養護施設協議会通信他
新聞を読む機会や触れること自体が乏しいため、特に時事問題や福祉に関わる新聞記事を常に提供する。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
テスト(50%)、レポート(30%)、授業態度及び毎回の課題~参加意欲(20%)

【評価基準】
テスト:14回目実施、論文形式(授業内容を踏まえ、テーマに沿った法整備や文献からの根拠、歴史変遷、社会情勢や世界状況等に則った持論の展開を問う)
レポート:序論・本論・結論に分けて尚且つ図表等を展開し、テーマに沿った相応しい内容であること。
授業態度:出席はもちろんのこと、授業に積極的に参加しているかどうか、グループワークへの貢献度等。
毎回の課題、リアクションペーパー等:時間を掛け丁寧に課題に向き合っているか、その中で気付きや発見があるか。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
・意見や質問等について随時回答し、提出物については15回目に纏めて返却する。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
・時事問題について、毎回新聞や雑誌の切り抜き等を提供し、常に意見を求める。

【グループワークを取り入れている】
・社会的養護を深めるテーマで定期的にグループワークを取り入れる。時にはゲーム感覚でグループの競い合いを展開する。
・チームワークでの役割分担(リーダー・サブリーダー・書記・タイムキーパー・フォロワー等)を通じて、自分の特性を知り、グループへの貢献と活性化を図る。
・自分だけでなく、相手をよく知る機会を通して社会性を身に付ける。

【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
・クラスメンバーの一人ひとりのスピーチを取り入れる(人前で話す機会を作る)。
・グループワークの延長で、役割分担として代表が発表する機会を設ける。

【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】
・福祉施設実習の報告機会を授業内で提供し、情報共有する。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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