シラバス参照 |
科目一覧へ戻る | 2024/03/14 現在 |
科目名/Course title | 家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践B/Support Theory and Practice for Family, Group, and Community B |
---|---|
担当教員(所属)/Instructor | 大江 朋子 (人間総合学部発達心理学科) |
授業科目区分/Category | 修士 発達心理学専攻専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2024年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 木/THU 4 |
対象所属/Eligible Faculty | 大学院文学研究科修士課程/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(前期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)言語・文学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Language and Literature |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
社会的な発達の理論から応用まで |
---|---|
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
社会的な情報は人の発達過程においてとりわけ大きな影響力をもつ。社会的な情報に注目し,自分や他者や社会がどのようなものかをとらえていくことで,それぞれの社会において適応的な生活を営むことができるからである。授業のねらいは次の3つである。 (1)発達心理学および発達臨床心理学に関する専門的な理論や知識,技能を習得するために,人の発達や進化の過程で現れるさまざまな社会的現象を扱いながら,個人の心身と社会との関係について理解を深める。 (2)社会のなかで生じる心理学的な問題の予防,支援,環境整備,情報提供などのあり方について,柔軟かつ適切に取り組む方法を検討することができる。 (3)(1)(2)についての自分の考えを他者に適切に説明することができる。 |
授業概要 /Course description |
社会心理学が扱う研究(社会的自己,社会的な認知と感情,自己制御,利他性と攻撃性,集団やコミュニティ,ソーシャル・サポート,コミュニケーション,文化と進化など)のなかから,比較的新しい知見を知り,社会と個人の関係から発生する心理学的な問題を詳細に理解し,それらに対処していく方法を論じていく。人は自分の置かれた社会文脈から自分や他者や社会をとらえていくが,それは些細な文脈によって変動する可能性があること,また,そのような文脈を提供することができれば個人の見方を変える可能性があることを意味している。この授業では,社会と個人の関係性の柔軟性を知り,それをどのように応用していくかを論じる。個人のなかで発生している問題を社会文脈に位置づけて考えていく姿勢は,個人の問題への対処ばかりでなく,調和のとれた社会を生み出すきっかけにもなるだろう。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
初回の授業では,教員が社会と心身の相互作用についての社会心理学的な視点について解説する。各受講生は,自分の扱う社会心理学的な課題を設定し,第2回と第3回の授業でその課題の内容を発表する。その後の授業では,少数名の受講生またはグループが各自の課題について調べてきたことを発表する。いずれの授業でも,発表の後には,発表について全体で議論する。研究について具体的に把握するために,実験や調査あるいはそのデモンストレーションを行う機会を設けることもある。 第1回 ガイダンス:社会的な発達の理論から応用まで 第2回 社会心理学的な問題設定の発表1 第3回 社会心理学的な問題設定の発表2 第4回 各自の発表と全体での議論1 第5回 各自の発表と全体での議論2 第6回 各自の発表と全体での議論3 第7回 各自の発表と全体での議論4 第8回 各自の発表と全体での議論5 第9回 各自の発表と全体での議論6 第10回 各自の発表と全体での議論7 第11回 各自の発表と全体での議論8 第12回 心理支援の実践に向けて1 第13回 心理支援の実践に向けて2 第14回 心理支援の実践に向けて3 第15回 社会と心身の相互作用についてのまとめ |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
・各回の授業外学習時間には4時間程度かかると想定される。 ・毎回の授業までに,各自のテーマについての文献研究を進めること。 ・発表担当者は,PowerPointで作成したプレゼンテーション用の資料を用いて,他の履修者が内容をよく理解できるように,また,他の履修者からの質問や意見に対応できるように,事前に十分な準備をしておく。他の履修者は事前に該当箇所を読み、全体での議論の際には積極的に発言することが求められる。 ・資料配布および課題提出には,学内のネットワークシステムやホームページを利用することがある。 ・研究や研究デモに参加し,それについての解説を受ける機会を設ける。これらへの参加は任意であり,実施から報告までのいずれの過程においても,参加した者の匿名性には十分配慮し,結果が報告される際には個人を特定できる情報が含まれることはない。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
教科書は利用しない。参考図書や文献については,テーマにあわせて適宜紹介する。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 (1)関連する心理学の研究を批判的に検討できるかを調べるための課題の成績(60%) (2)社会心理学の研究から得られた知見を現実場面でどのように応用できるかについての議論への貢献(40%) 【評価基準】 専門的な知識の説明に留まらず,それらの知識を適切に用いて,独自の考えを生み出し議論することができるかを重視する。 【課題に対するフィードバック方法】 各回の授業とその前後,または,Webシステム上でコメントを返す。 |
備考 /Notes |
この授業には次の要素を取り入れています。 【討議(ディスカッション、ディベート)】 【グループワーク】 【発表(プレゼンテーション)】 【フィールドワーク、実習、実験、実技】 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html