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科目一覧へ戻る | 2024/03/14 現在 |
科目名/Course title | 心理実践実習BⅡ/Advanced Practical Training in Psychology BⅡ |
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担当教員(所属)/Instructor | 木部 則雄 (人間総合学部発達心理学科) , 池上 雅子 (人間総合学部発達心理学科) , 村田 朱美 (人間総合学部発達心理学科) , 貝塚 陽子 (人間総合学部発達心理学科) , 涌井 恵 (人間総合学部発達心理学科) , 加藤 慎吾 (人間総合学部発達心理学科) |
授業科目区分/Category | 修士 発達心理学専攻専門科目 |
授業形態/Type of class | 実習 |
開講期/Semester | 2024年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 月/MON 3 , 月/MON 4 |
対象所属/Eligible Faculty | 大学院文学研究科博士課程(後期)発達心理学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Developmental Psychology,大学院文学研究科博士課程(前期)発達心理学専攻発達心理学コース/Graduate School of Liberal Arts Department of Developmental Psychology Course of Developmental Psychology,大学院文学研究科博士課程(前期)発達心理学専攻発達臨床心理学コース/Graduate School of Liberal Arts Department of Developmental Psychology Course of Clinical Developmental Psychology |
対象学年/Eligible grade | 2年 , 3年 |
単位数/Credits | 4 |
副題 /SubTitle |
公認心理師に求められる下記(ア)~(オ)について、できうる限り、要支援者等への支援を実践しながら、実習指導者による指導を受けます。 (ア) 心理に関する支援を要する者等に関する知識及び技能の修得 (イ) 要支援者等の理解とニーズの把握及び支援計画の作成 (ウ) 要支援者へのチームアプローチ (エ) 多職種連携及び地域連携 (オ) 公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
心理実践演習BⅠで学んだ臨床の知識と技能を総括しながら、幼児期から成人期までの発達的精神的諸問題(例えば ASD(自閉症スペクトラム障害)・ADHD(注意欠如多動性障害)・LD(学習障害))とその周辺の発達障害、いじめや虐待や不登校など社会行動の障害、母子関係の問題、心身症、その他)を抱えたクライエントとその家族に対する、インテーク、心理アセスメント、治療教育、ソーシャルコミュニケーションのグループ指導、保護者カウンセリング、精神分析的心理療法、プレイセラピー、関連機関・関連職種との連携等の実践を行い、臨床ケースのさらなる理解と対応を学びます。 |
授業概要 /Course description |
1.発達臨床センターを受診したケースについての詳細な検討が中心になります。 前期は、担当教員による事例検討やスーパーヴィジョン、実習に必要な知識・スキルに関する講義を中心に行います。 後期は、全体ミーティングならびに担当教員の事前指導の後、心理実践演習BⅠと同様に、指導教員やセンター員が行うインテーク・心理アセスメント・治療教育・グループ指導・保護者の指導等に陪席・観察する他、実際に精神分析的心理療法やプレイセラピーおよび個別治療教育の担当ケースを持ち、担当者として継続的に臨床実践を行います。担当ケースについては定期的に指導教員ならびにセンター員がスーパーヴィジョンを行い、支援計画・支援方法の指導を受けます。またグループ指導のスタッフとして、グループ活動の企画・運営・指導計画の立案などを行います。 2.外部講師を招いての症例検討会(1回2時間・年4回、後期実施を予定)において症例報告を行い、初回相談時での生育歴・病歴等の個々の詳細な情報から現在までの治療経過を整理しながら検討し、症例の全体的な理解を深めます。 3.連携する地域の特別支援学校において知能検査の実践を行い、教育現場における心理アセスメントを習得します。(後期実施を予定) |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
発達臨床センターを受診したケースについての詳細な検討が中心になります。前期は、講義、事例検討、スーパーヴィジョンを通して各事項について解説します。後期は、実習と遠隔授業を組み合わせた形式で行います。 参加院生は、陪席などによって、指導教員と臨床ケースとの応答を観察します。陪席、観察後には、そのケースに関する解説、さらに参加院生からの質疑に答えるための時間を設定しています。さらに、臨床ケースの担当となって、心理療法、治療教育の担当として実際に臨床実践を行うことも可能です。主な臨床ケースは、不登校児、被虐待児、発達障害児ですが、成人のケースも含まれます。 また、発達障害児の療育・SSTのグループも随時行われていますので、観察あるいは参加することで、グループワークの理解を深めます。同時に親のグループも並行して行われている場合もあり、このグループの参加者にもなることもできます。 ※これに加え、授業に相当する2回のテーマを設定し、レポート提出を別途求めます。 テーマの詳細は、後日、連絡します。 実習時間は90時間(1日3時間、通年30回)、うちケース担当時間90時間があてられます。単位修得をもって必要な実習時間を証明します。 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
生涯発達の経過、発達障害、精神障害に関する基本的な知識は不可欠であり、事前に、発達心理学、児童青年精神医学、精神医学の基礎的なテキストを通読しておくことが求められます。 本実習においては、学生という身分を超えて、発達臨床センターの補助スタッフとしての役割を担うことになります。臨床ケースの守秘義務等の職業倫理および法的義務に加え、クライエントや家族への適切な対応、施設の規則遵守や節度ある態度等、臨床の基本姿勢について、常に留意することが求められます。 ※公認心理師の受験資格を得ようとする学生は、心理実践実習A・心理実践実習BⅠ・心理実践実習BⅡ・心理実践実習Cをすべて履修してください。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
特定の教科書は指定しません。症例に関連のある研究報告や、基礎知識を得るために読むことが必要な文献を適宜授業時に紹介します。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
実習への参加(前期は授業への出席)、レポート(課題・実習要旨・観察記録)、教員との質疑応答、ケース検討会での質疑応答(後期のみ)などにより評価します。 |
備考 /Notes |
必要に応じて、manaba course、Google Meet、Zoom などをを利用することもあります。 この授業は、公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士、小児科医のいずれかの資格を有する教員による授業であり、医療、教育、福祉分野での臨床経験を生かして実践的授業を行うものです。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html