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科目一覧へ戻る | 2023/03/18 現在 |
科目名/Course title | 海外児童文学特殊研究B/Specialized Studies in Foreign Children's Literature (B) |
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担当教員(所属)/Instructor | 成瀬 俊一 (人間総合学部児童文化学科) |
授業科目区分/Category | 修士 児童文学専攻専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2023年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 月/MON 5 |
対象所属/Eligible Faculty | 大学院文学研究科修士課程/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(前期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)言語・文学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Language and Literature |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 |
単位数/Credits | 4 |
副題 /SubTitle |
2つの大戦後の英国ファンタジー |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
2つの世界大戦後のイギリス児童文学(1930年代〜2000年代)のファンタジーを体系的に研究します。個々の作品の特質を深く掘り下げつつ、大戦後のイギリス・ファンタジー全体のテーマと表現方法の「流れ」を浮かび上がらせます。今日まで読み継がれている名作の普遍性と特殊性の両方を捉えることを目指します。学内外の研究発表や論文作成のための予備的研究にこの講座を活用してください。 【2022年度以前入学者】 この授業は、ディプロマ・ポリシー中の「児童文学および児童文化に関する広い視野と高度な知識を身につけていること」および「研究倫理の遵守と、専門分野に関する適切な研究方法に支えられた、高度な情報収集能力を持ち、文献・資料を読み解く力を身につけていること」に対応している。 【2023年度入学者】 この授業は、ディプロマ・ポリシー中の「児童文学および児童文化に関する広い視野と 高度な知識 に基づいた思考能力」および「研究倫理を遵守 し 、 専門分野に関する適切な研究方法に従って、情報収集を行う能力および 文献・資料を読み解く能力」を身につけていることに対応している。 |
授業概要 /Course description |
原則的に授業2回で1作家・1作品を研究します。1)[予備研究] プレゼンに備えてアイデアをブレーンストームします。その方法として、個々の作家と作品成立の背景および先行研究の確認(事前に資料を配布します)、作品原文冒頭数ページ(事前に資料を配布します)の精読、物語を構成する基本要素(舞台・登場人物・出来事)の特徴と問題点の確認をします。2)[プレゼン] 予備研究をふまえて、作品読解のプレゼン、質疑応答およびフィルム視聴(入手可能な物に限る)を行います。子ども像・大人像、男女像、文明と自然、擬人化された動物、食物や風景の象徴性、旅のイメージ、生と死、善悪の葛藤、その他のモチーフを鍵に、大戦後の諸作品のテーマとメッセージを読み取ります。 この授業は、ディプロマ・ポリシー中の「児童文学および児童文化に関する広い視野と 高度な知識 に基づいた思考能力」および「研究倫理を遵守 し 、 専門分野に関する適切な研究方法に従って、情報収集を行う能力および 文献・資料を読み解く能力」を身につけていることに対応しています。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:オリエンテーション 第2回:トールキン『ホビットの冒険』(1936年)予備研究 第3回:トールキン『ホビットの冒険』(1936年)プレゼン 第4回:アトリー『時の旅人』(1939年)予備研究 第5回:アトリー『時の旅人』(1939年)プレゼン 第6回:ゴッデン『人形の家』(1947年)予備研究 第7回:ゴッデン『人形の家』(1947年)プレゼン 第8回:C.S.ルイス『ライオンと魔女』(1950年)予備研究 第9回:C.S.ルイス『ライオンと魔女』(1950年)プレゼン 第10回:ノートン『床下の小人たち』(1952年)予備研究 第11回:ノートン『床下の小人たち』(1952年)プレゼン 第12回:ボストン『グリーン・ノウの子どもたち』(1954年)予備研究 第13回:ボストン『グリーン・ノウの子どもたち』(1954年)プレゼン 第14回:ファージョン『本の小部屋』(1955年)予備研究 第15回:ファージョン『本の小部屋』(1955年)プレゼン 第16回:前期末レポート相互レビュー 第17回:ピアス『トムは真夜中の庭で』(1958年)予備研究 第18回:ピアス『トムは真夜中の庭で』(1958年)プレゼン 第19回:ストー『マリアンヌの夢』(1958年)予備研究 第20回:ストー『マリアンヌの夢』(1958年)プレゼン 第21回:ボンド『くまのパディントン』(1958年)予備研究 第22回:ボンド『くまのパディントン』(1958年)プレゼン 第23回:ダール『チャーリーとチョコレート工場』(1964年)予備研究 第24回:ダール『チャーリーとチョコレート工場』(1964年)プレゼン 第25回:ブリッグズ『風が吹くとき』(1982年)予備研究/プレゼン 第26回:プルマン〈ライラの冒険〉(1995-2000年)予備研究 第27回:プルマン〈ライラの冒険〉(1995-2000年)プレゼン 第28回:ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』(1997年)予備研究 第29回:ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』(1997年)プレゼン 第30回:後期末レポート相互レビュー |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
1)予備研究の予習として、【ア】研究対象作品(邦訳でよい)、【イ】作品原書冒頭部分(プリントを事前に配布する)、【ウ】先行研究資料(プリントを事前に配布する)をあらかじめ読んだ上、作品読解の鍵となる要素(舞台・登場人物・出来事に関する問題点)をノートにまとめておいてください。 2)プレゼンのさいには予備研究を踏まえて受講者独自の視点から作品を読解をしてください。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 授業で扱う作品は任意の版(邦訳可)を各自用意してください。発表担当者が原書を必要とする場合は講師が貸し出しますので、申し出てください。 【参考書】 以下は任意で利用してください。 S. イーゴフ『物語る力 英語圏のファンタジー文学:中世から現代まで』酒井邦秀・他訳、偕成社、1995年 安藤聡『ファンタジーと歴史的危機——英国児童文学の黄金時代』彩流社、2003年 桂宥子・牟田おりえ編著『はじめて学ぶ英米児童文学史』ミネルヴァ書房、2004年 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 授業における発言(10%)、プレゼン(30%)、各学期末に課すレポート(60%)の総合評価。総合評価60%以上で合格とする。 【評価基準】 授業における発言はブレーンストーミングや質疑応答のさいのアイデアの量と質を評価基準とする。プレゼンは先行研究を踏まえて独自の視点で作品全体の解釈に結びつけている点を評価基準とする。期末レポートはプレゼンを発展させて作品の問題点をさらに掘り下げ、その作品を戦後ファンタジーの流れの中に自らの言葉で位置づけている点を評価基準とする。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 学期末レポート(2回)は回収後に受講者全員分をまとめて配付します。各学期末に相互レビューをします。 |
備考 /Notes |
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【グループワークを取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】 |