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科目一覧へ戻る | 2023/03/18 現在 |
科目名/Course title | 伝承文学特殊研究/Specialized Studies in Traditional Literature |
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担当教員(所属)/Instructor | 間宮 史子 (人間総合学部児童文化学科) |
授業科目区分/Category | 修士 児童文学専攻専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2023年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 火/TUE 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 大学院文学研究科修士課程/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(前期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)言語・文学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Language and Literature |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 |
単位数/Credits | 4 |
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
昔話の文法をおさえたうえで、昔話の比較研究やイメージ研究などの方法とその意味について理解することを目標とする。子ども、女性、男性、動物、自然、異界、境界といったテーマに沿って昔話を読み解くことをめざす。 【2022年度以前入学者】 この授業は、ディプロマ・ポリシー中の「児童文学および児童文化に関する広い視野と高度な知識を身につけていること」および「研究倫理の遵守と、専門分野に関する適切な研究方法に支えられた、高度な情報収集能力を持ち、文献・資料を読み解く力を身につけていること」に対応している。 【2023年度入学者】 この授業は、ディプロマ・ポリシー中の「児童文学および児童文化に関する広い視野と 高度な知識に基づいた思考能力」および「研究倫理を遵守し、専門分野に関する適切な研究方法に従って、情報収集を行う能力および文献・資料を読み解く能力」を身につけていることに対応している。 |
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授業概要 /Course description |
昔話の文法を理解するために、スイスの口承文芸学者マックス・リュティの様式理論の基本をおさえる。そのうえで、子ども、女性、男性、動物、自然、異界、境界といったテーマに沿って、日本昔話やグリム童話などの外国昔話を実際に分析する。並行してテーマに関連する論考を読む。扱うテーマについては、受講生と相談して決めたい。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:導入:授業の内容と進め方 第2回:伝承文学入門(1) 第3回:伝承文学入門(2) 第4回:昔話の文法(1) 第5回:昔話の文法(2) 第6回:リュティ理論への導入 第7回:一次元性 第8回:平面性 第9回:抽象的様式 第10回:孤立性と普遍的結合の可能性① 第11回:孤立性と普遍的結合の可能性② 第12回:純化と含世界性 第13回:昔話の文法の分析(1) 第14回:昔話の文法の分析(2) 第15回:昔話の文法の分析(3) 第16回:昔話における子ども(1) 第17回:昔話における子ども(2) 第18回:昔話における女性(1) 第19回:昔話における女性(2) 第20回:昔話における男性(1) 第21回:昔話における男性(2) 第22回:昔話における動物(1) 第23回:昔話における動物(2) 第24回:昔話における自然(1) 第25回:昔話における自然(2) 第26回:昔話における異界(1) 第27回:昔話における異界(2) 第28回:昔話における境界(1) 第29回:昔話における境界(2) 第30回:総括 (上記のスケジュールは、受講者数やテーマにより変更する可能性がある) |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
授業で扱うテキストは読んでおくこと。また各自の口頭発表以外に、質問や討議を通して積極的に授業に参加すること。 〔予習〕次回扱うテキストを読んで、内容をつかんでおくこと。 〔復習〕扱ったテキストなどを読み直して授業内容をおさえ、不明点・疑問点がある場合は次回たずねること。 各回の授業外学習時間は、発表準備などの時間を含め平均4時間程度と想定される。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 マックス・リュティ, 小澤俊夫訳.『ヨーロッパの昔話 その形と本質』岩波書店(岩波文庫), 2017. 【参考書】 マックス・リュティ, 小澤俊夫訳.『昔話 その美学と人間像』. 岩波書店, 1985. マックス・リューティ, 野村泫訳.『昔話の本質と解釈』. 福音館書店, 1996. 小澤俊夫.『昔話のコスモロジー 人と動物との婚姻譚』.講談社学術文庫, 1994. 河合隼雄.『昔話と日本人の心』. 岩波書店, 1982. その他、授業中に随時紹介する。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 前期の口頭発表の評価(30%)、後期の口頭発表の評価(30%)、討議など授業への参加度(40%)により評価する。 【評価基準】 口頭発表は内容の把握、発表の仕方、レジュメ作成がきちんとできている点、討議は自分なりの気づきや考えはもちろん、自分のテーマと関連づけて考え発言している点を評価基準とする。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 口頭発表の内容や仕方、作成したレジュメについては、その都度コメントする。 |
備考 /Notes |
この授業には次の要素を取り入れている。 【討議(ディスカッション、ディベート)】 【発表(プレゼンテーション)】 |