シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 国語学演習(古代語)/Japanese Linguistics: Classical Japanese (Seminar)
担当教員(所属)/Instructor 川瀬 卓 (文学部国語国文学科)
授業科目区分/Category 修士 国語国文学専攻専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 月/MON 3
対象所属/Eligible Faculty 大学院文学研究科修士課程/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(前期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)言語・文学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Language and Literature
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年
単位数/Credits 4
副題
/SubTitle
日本語史方法論
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 論文読解、資料調査、資料読解を通して、日本語史研究の方法を総合的に学びます。
達成目標は、
(1)日本語の歴史を構築する方法の基礎を身につける。
(2)論文の内容を過不足なく押さえ、研究史に的確に位置づけつつ、発展的に継承する形で課題を見つけられるようになる。
です。
授業概要
/Course description
 日本語史の優れた論文を読んでいきます。著者の意図するところをくみとりながら、内容を過不足なく押さえます。そのうえで、研究史上に正確に位置づけ、問題点を指摘し、発展的な解決方法を見出すことを目指します。必要に応じて資料調査も行います。なお、取り上げる論文は受講生とも相談のうえ、決定します。
 後期は資料の読解を通した問題発見の方法も学んでいきます。具体的には『古今集遠鏡』(寛政5年(1793)成立)を演習形式で読み、実践的に日本語史研究の方法を学んでいきます。『古今集遠鏡』は本居宣長が『古今和歌集』を当時の俗語(口語)に訳したものです。宣長が和歌をどのように解釈して、どのように訳しているのかを検討しながら、中古語のありようや、近世語のありようを探っていきます。用例の検討に際しては、『日本語歴史コーパス』も活用します。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:前期ガイダンス―言語変化、言語史について―
第2回:論文の読み方、参考文献の探し方の確認
第3回:学生の発表と討論(1) 
第4回:学生の発表と討論(2)
第5回:学生の発表と討論(3)
第6回:学生の発表と討論(4)
第7回:学生の発表と討論(5)
第8回:学生の発表と討論(6)
第9回:学生の発表と討論(7)
第10回:学生の発表と討論(8)
第11回:学生の発表と討論(9)
第12回:学生の発表と討論(10)
第13回:学生の発表と討論(11)
第14回:学生の発表と討論(12)
第15回:まとめ
第16回:後期ガイダンス
第17回:『古今集遠鏡』について
第18回:『古今集遠鏡』コーパスについて
第19回:学生の発表と討論(1)
第20回:学生の発表と討論(2)
第21回:学生の発表と討論(3)
第22回:学生の発表と討論(4)
第23回:学生の発表と討論(5)
第24回:学生の発表と討論(6)
第25回:学生の発表と討論(7)
第26回:学生の発表と討論(8)
第27回:学生の発表と討論(9)
第28回:学生の発表と討論(10)
第29回:学生の発表と討論(11)
第30回:まとめ
準備学習・履修上の注意
/Notices
(予習)演習担当者は入念に準備を行ってください。見やすく、要点を押さえた演習資料を作成してください。論文読解の演習の際には、担当者以外の受講生も該当論文をあらかじめ読み、講読票を作成することが求められます。資料読解の演習の際には、該当箇所の語句の下調べを行って内容を理解しておくとともに、問題となりそうな箇所を考えておいてください。
(復習)授業で話題となった事象について関連文献を調べたり、授業中に紹介された参考文献を読んだりして、理解を深めてください。
予習・復習には、各回4時間程度かかると見込まれます。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
指定なし。授業時に資料を配布します。

【参考書】
今西祐一郎(校注).『古今集遠鏡1』東洋文庫, 2008
大木一夫.『ガイドブック日本語史』ひつじ書房, 2013
大木一夫編.『ガイドブック日本語史調査法』ひつじ書房, 2019
田中牧郎編.『コーパスで学ぶ日本語学 日本語の歴史』朝倉書店, 2020
中俣尚己.『「中納言」を活用したコーパス日本語研究入門』ひつじ書房, 2021
その他、授業時に随時紹介します。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
演習発表・参加度(50%)、期末レポート(50%)

【評価基準】
総合評価60%が単位認定の最低基準です。
演習発表:文献資料の読解が適切か、興味深い研究課題を提示し、必要十分な論証がなされているか、わかりやすく説明できているか。
参加度:積極的に質疑応答へ参加しているか、的確な質問や意見になっているかどうか。
期末レポート:課題に対する論証が妥当であるか、構成が練られているか、わかりやすい文章になっているか。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
発表についてはその場でコメントします。期末レポートについては後日メールで簡単にコメントします。
備考
/Notes
この授業には次の要素を取り入れています。課題解決型学習の授業です。
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

科目一覧へ戻る