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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 英米文化演習/English and American Culture (Seminar)
担当教員(所属)/Instructor 箕輪 理美 (文学部英語英文学科)
授業科目区分/Category 修士 英語英文学専攻専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 水/WED 2
対象所属/Eligible Faculty 大学院文学研究科修士課程/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(前期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)言語・文学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Language and Literature
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年
単位数/Credits 4
副題
/SubTitle
ジェンダー・セクシュアリティからみるアメリカの歴史と文化
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
この授業では、ジェンダー・セクシュアリティの視点からアメリカの歴史や文化を論じた文献を精読することで、アメリカやジェンダー・セクシュアリティについての基礎的な知識を習得すると同時に、先行研究を批判的に分析する能力を高めることを目的としている。
授業概要
/Course description
前期授業では、ジェンダー史やセクシュアリティ史の分野での重要文献を講読し、ディスカッションを行う。後期授業では、受講者の修士論文の研究テーマや問題関心に関連し、かつ、ジェンダー・セクシュアリティの視点から行われた先行研究を選定し、輪読する。年度末には授業の総括として、各自が設定したトピックをもとに、複数の先行研究を題材にした文献レビューを書くことが課される。

基本的には教員の専門であるアメリカに関する歴史研究を中心に授業を行うが、西洋史やグローバル・ヒストリーなど、アメリカを越えた地域を考察の対象とした研究も扱う。また、後期授業で扱う学生の希望文献についても対象はアメリカのみに限定しないので、ジェンダーやセクシュアリティという分析視角自体に興味があるという学生の受講も歓迎する。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:前期授業のイントロダクション
第2回:弓削『はじめての西洋ジェンダー史』はじめに・第1章
第3回:Welter, "The Cult of True Womanhood: 1820-1860"
第4回:弓削『はじめての西洋ジェンダー史』第2・3章
第5回:スコット「ジェンダー――歴史分析の有効なカテゴリーとして—」
第6回:弓削『はじめての西洋ジェンダー史』第4・5章
第7回:女性のセクシュアリティ
第8回:女性同士の友情
第9回:近代的な「同性愛者」概念
第10回:異性愛の歴史性
第11回:弓削『はじめての西洋ジェンダー史』第6・7章
第12回:ジェンダーと人種①:Hodes, White Women, Black Men, Chapter 7
第13回:ジェンダーと人種②:Hodes, White Women, Black Men, Chapter 8
第14回:研究テーマ発表
第15回:前期授業のまとめ
第16回:後期授業のイントロダクション
第17回:文献レビューの書き方①:レビュー論文の形式
第18回:文献レビューの書き方②:レビュー論文の例
第19回:希望文献の講読①:家族・結婚
第20回:希望文献の講読②:女性史
第21回:希望文献の講読③:教育
第22回:希望文献の講読④:ジェンダー概念
第23回:希望文献の講読⑤:ジェンダーと身体
第24回:希望文献の講読⑥:男性史
第25回:希望文献の講読⑦:軍隊とジェンダー
第26回:希望文献の講読⑧:帝国主義とジェンダー
第27回:希望文献の講読⑨:ホモ/ヘテロセクシュアリティの構築
第28回:希望文献の講読⑩:トランスジェンダー
第29回:文献レビューの発表
第30回:後期授業のまとめ

※ 受講者の人数によって日程は一部変更になる可能性あり
準備学習・履修上の注意
/Notices
受講生全員が毎回指定された文献を事前に読み、論点を事前に準備することが前提となる。

各回の授業外学習時間(予習・復習)には4 時間程度を要する。

【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示された課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
弓削尚子『はじめての西洋ジェンダー史—家族史からグローバル・ヒストリーまで』山川出版社、2021年。

【参考書】
授業内で適宜指示する。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
以下の点を総合して評価する。
・授業への参加態度:30%
・担当回の発表:50%
・レポート(文献レビュー):20%

【評価基準】
1.授業内で扱われたアメリカの社会や文化に関する内容を正確に理解している
2.授業に積極的に参加し、自分の考えを論理的に展開することができる
3.授業内で扱われた日本語および英語文献の論旨を正確に読み取ることができる

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
毎回の授業で、報告担当者による発表内容やディスカッションでの発言に対して教員が口頭でコメントをする。また、レポートについては、教員が添削したうえでコメントと共に返却する。
備考
/Notes
この授業は、ディスカッション、プレゼンテーションを取り入れている。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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